[ケアビジネスSHINKA論 Vol.920]

部下育成(特に権限移譲)に関する示唆(その2)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

先日、調剤薬局の経営者と意見交換をさせて
いただきました。

皆様もご存知の通り、現在も、そしてこれからも、

大変厳しい状況が予想される薬業界ですが、

「それでも、薬のプロとして社会に貢献出来る事は
まだまだ沢山ある」

と語られるその話をうかがいながら、

「経営者の発想・事実の捉え方一つで会社の未来は
大きく変わる」

ということを再実感しました。

今後、更に意見交換を進めていく事になるかと
思いますが、

また面白い動きが始まったらこのメルマガでもご紹介
させていただきますね。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■部下育成(特に権限移譲)に関する示唆(その2)。
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●昨日、「部下育成(特に権限移譲)に関する示唆」というタイトルにてメルマガを配信させていただきましたところ、幾人かの読者の方から次のようなご質問をいただきました。ひょっとすると同じような疑問をお持ちになられた方もいらっしゃるのではないか、との想いから、今日は、いただいたご質問の内容と私の考えを皆様に共有させていただきたく思います。「Step2(説得的リーダーシップ=こちらの考えを説明し、疑問に応える)からStep3(参加的リーダーシップ=考えを合わせて決められるように仕向ける)に移行する場合、具体的にどういうアクションを起こすのが適切なのか?」というご質問についてです。

●人によって様々な方法論があると思いますので、唯一解がある訳ではないのですが、私が実践していたのは、概ね次の5ステップでした。

  1. 解決したい問題、課題を提示し、その解決策を自ら考え、提案してもらう機会をつくる。
  2. 部下からあがってきた“解決策”提案に対し、先ずはしっかりと考えてくれた事実に対して感謝の言葉を伝える。
  3. 解決策そのものに対する評価は後回しにし、”何故、そのような解決策を導き出したのか“、その思考のプロセスを一緒に追いかけ、そのプロセスに漏れ・穴がないか、或いはそのプロセスの段階で不適切な考え方になっていないか、セルフチェックをしてもらいながら”対話”する。
  4. その場で答を出さずに持ち帰ってもらい、あらためて練り直してもらい、再度、提案してもらう(=必要な場合のみ)。
  5. 適切な解決策が出てきた段階で(=思考能力が高まった事を)適切に評価する

上記ステップを踏むことで、私は常に、“再現性の担保(=別の問題、課題が生じた際にも自ら解決策を導き出せるよう、思考のステップ(=型)をインストールしてもらう”を意識していました。

●上記はあくまで私が実践してきたステップであり、(繰り返しますが)唯一解では決してありません。その意味では、私の考えを“叩き台”にしながら、是非、皆様自分なりの方法論を確立されることをおススメする次第です。「私はこう考えた」「私ならこうする」色々思考を巡らせ、整理することで、ひょっとすると自らの中にも何らかの“気付き”が生まれるかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番で千葉県東部にて打合せ。

その後、都心へ戻り、打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。