[ケアビジネスSHINKA論 Vol.761]

根本解決を図るためのアプローチ。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨週18日、平成28年第9回経済財政諮問会議
において、

“経済財政運営と改革の基本方針2016(仮称)”

いわゆる

“骨太の方針2016”

の素案がまとめられていましたね。

介護分野については、

  • 介護基盤整備の強力な推進(国有地の利用推進含)、
  • 要介護度別認定率や一人当たり介護費等の地域差を各保険者が自ら分析できるよう、地域包括ケア「見える化」システムの開発・活用の推進
  • 市町村や都道府県による取組の好事例等についての全国展開
  • 高齢者の自立支援・介護予防等を通じた給付の適正化に向けた取組へのインセンティブ付けなどに係る制度的枠組み等についての検討
  • 行政が求める帳票等の文書量の半減や介護ロボット・ICT等の次世代型介護技術の活用による介護の質・生産性の向上
  • 地域包括支援センターの強化や相談体制の充実
  • 認知症サポーターの養成
  • 成年後見制度の利用促進
  • 拡充された介護休業制度の周知や各企業への働きかけ
  • 介護と仕事の両立が可能な働き方の普及推進
  • 家族支援の普及促進
  • EPA(経済連携協定)に基づく外国人介護福祉士候補者の受け入れ拡大

等々がトピックスとして挙げられています。

目新しい内容ではないものの、

あらためて政府方針に文字として反映されると、

また捉え方も少し変わってきますね。

経営者の皆様は、このタイミングに於いて、

“これらの施策が促進されるとなると、、、”

と、自社や自地域の動きについて仮説を立て、

事前策を講じておくことをおススメします。

※詳細を確認したい方はこちら

http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2016/0518/agenda.html

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
■■
■■根本解決を図るためのアプローチ。
■■
───────────────────────────────────

●昨週、成果が出ていない事の大半は、やれば成果につながると分かっている事を、十分に出来ていないことが原因なのではないか、という、半ば問題提起と言ってもいいようなメルマガを送らせていただきましたが、その後、お二人の読者の方から、「その通り、私の努力不足・意志の弱さが全ての原因です。幾度となく実行しようとしましたが、結局、今なお出来ていない。自分が自分で情けなくなります」という趣旨のご返信をいただきました。多くの方にご理解いただけているとは思うのですが、私は決して「出来ていないのはあなたの意志が弱いからだ!」と責めたくて前回のようなメルマガを書いた訳ではありません。そこで、いただいたメッセージに対してとある言葉を添えて返信させていただいたところ、両者から「気が楽になると共に、物の見方が少し変わった気がします」という言葉をいただき、少々ホッとしました^^今日は、その時の内容を皆様にも簡単にお伝えさせていただきたいと思います。

●皆さんは、「プロセス志向」というコンセプトをご存知でしょうか?文字通り、“問題のあるアウトプットを作り出しているプロセスや仕組みに着目する”志向、という意味です(ネットでは様々な定義が出ているようですが、現時点では上記のようにシンプルな定義でご理解いただければと思います)。私は、何か問題が発生した場合、何よりこの“プロセス志向”で問題解決を図る事が重要だと思います。具体的には、“プロセスや仕組みに存在する根本原因を特定し、そこに手を打ち、二度と同じような事が起こらないような改善を図る”という意味。今回のメッセージに合わせて考えてみると、“自分の努力不足・意志の弱さ”という大きな塊に照準をあてるのではなく、“努力不足(or意志の弱さ)を生み出しているプロセス・仕組み”を分解・分析し、そこに潜む根本原因を特定(業務が多すぎる・業務内容が難しいetc)し、手を打つ(業務分担を変えて時間工数を確保する・外部の専門家を活用するetc)”となるでしょうか。

●「悪いのは誰?」と犯人捜しをしても、恐らく多くの事象は何ら解決しないでしょう。是非、プロセス・仕組みに着目し、逆戻りしないぐらいまでの根本解決を図ってみても悪くないかもしれませんね。

───────────────────────────────────

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京都内で打合せ&デスクワーク。

その後、打合せが入ったため、北海道へ飛びます。
(今週はずっと北海道です)

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。