[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1373]

適切な”生産性指標”について考える。

おはようございます、

ケアビジネスパートナーズの原田です。

10月29日に第1回が開催された、

“規制改革会議 医療・介護ワーキンググループ”。

重要アジェンダを見る限り、

データヘルス改革が中心の様ですね。

混合介護は来年の動きも踏まえ、

次年度のアジェンダになるのか、、、、、?

関心をお持ちの皆様は、下記をご確認下さいませ。

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/iryou/20181029/agenda.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

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■■適切な”生産性指標”について考える。
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●先日、近畿地区の介護経営者(A理事長)と今後の組織施策について意見交換をさせてい
ただいた時の事。話題が最近流行(?)の“労働生産性”に及ぶ中、理事長の発言の中でふと
、違和感を感じることがあり、その点をご質問させていただいたところ、

●「言われてみれば至極尤もなことなのに、何故かそうしていましたね。早速、修正しなけ
れば」という、とても誠実な答をうかがう機会がありました(この正直さがA理事長の何と
も言えない魅力なのですが^^)

●A理事長とのこのやりとりの内容、ひょっとすると他の読者の皆様にも何らかの気付き・
刺激をご提供出来るかもしれない?という想いのもと、本日は是非、その内容を皆様にも共
有させていただきたく思います。「生産性指標をどこに置くか」という視点についてです
(人によっては“当たり前”ともお感じになられる方もいらしゃるかと思いますので、そのよ
うな場合は“再確認”という視点でお読み下さい^^)

●今後の経営について熱心にお考えを語られるA理事長。そんな中、前述の通り、“労働生
産性”に話が及ぶ中、私の頭に妙に引っ掛かる言葉がA理事長の口から発出されました。
それは、“一人当たり労働生産性”という言葉。

●「いや、待てよ、A理事長なりのお考えがあっての言葉かもしれない」と思いつつその後
のお話を引き続き伺っていたのですが、その違和感が払しょくできないまま時間が経過する
中、どうにも我慢が出来なくなり^^、「お話途中に申し訳ございません。少し口を挟ませて
いただいて宜しいでしょうか?」と枕詞を置きつつ、次のようなお話をさせていただいた次
第です。

●「大変恐縮ながら、理事長が目標とされていらっしゃる“労働生産性”を上げていきたいのな
ら、“一人当たりの労働生産性”指標だけではなく、いや、むしろ、それより“時間当たりの労働
生産性”を追いかけるべきではないでしょうか?“一人当たりの生産性”と言っても、社員各人が
相当量の残業をしているかもしれませんし、」

●「また、その指標のみでは1日の流れの中の業務のバラつき(≒生産性が高い時間と低い時間
がある)も可視化されてきません。何を目的に計測するかによっても変わるかもしれませんが、
せっかく時間とコストをかけて図るなら、より有意義な指標を設定されてみては如何でしょう
?」その後、冒頭の言葉をA理事長よりいただいた次第です。。。

●「どのような目的を達成したいのか?」「その為にはどのようなデータ・情報が必要なのか?」
「それらをどのような方法で計測するのか?」言葉を並べれば至極、簡単に聞こえますが、この
シンプルなロジックが通らずに物事が進んでしまっている、という状況に私自身、よく出会います。

●・・・・さて、上記視点、皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?少しでも心に引っ掛
かりを感じられた方は、時間を取り、「はて、うちの社内は大丈夫だろうか?」と一度、社内を点
検してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に関西へ移動。

以降、兵庫県内にて打合せが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。