[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1199]

次のような質問をいただきました「求職者が関心を持つ求人募集の内容って?」(4)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

「2041年、介護費は30兆円まで膨張 社会保障費は190兆円へ」

・・・・

とてつもなく大きな推計値が発表されたようですね。

ちなみに2016年度の介護費は9.6兆円。

社会保障給付費は116.2兆円だそうです。

25年間に3倍になるって、、、、

にしてもこの費用、誰がどうやって負担するんだろう???
(この超高齢・少子化の社会の中で)

昨日の後期高齢者の比率と合わせ、

現在を生きる我々として、

色々考えなければならない数字だなぁ、

と“更に”あらためて感じた次第です。

※NIRA総合研究開発機構による推計発表「人口変動が突きつける
日本の将来―社会保障は誰が負担するのか―」

http://www.nira.or.jp/president/opinion/entry/n180320_885.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■次のような質問をいただきました「求職者が関心を持つ求人募集の内容って?」(4)。
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●「どういう内容を求人募集にのせれば求職者が関心をもってくれますかねぇ?」という問
いかけから端を発し、「先ず、求職者に対する法人側のスタンスを定める事(私がおススメ
したのは“求人募集活動においては、法人側が圧倒的に強い立場にある、と捉えるべき”と
いうスタンス)」、

●「その上で、どのような情報を発信するべきか?を考えること」という展開で進んできた、
今週月曜日からのメルマガ。今日は、この内容の完結編として最後に、「ではその上で、ど
のような情報を発信するべきか?何を意識すべきか?」に関する第2弾をお伝えさせてい
ただきたいと思います。重要なキーワード、“〇〇”についてです。

●「人は“モノ”を買うのではない。信念に裏打ちされた“結果・ソリューション・メリッ
ト”を買うんだ」・・・・今から約10年前、とある方から教わった上記フレーズに出会った時
の衝撃を私は今でもハッキリ覚えています。では、この“結果・ソリューション・メリット”
を求人募集に言いかえるとなると、どのようになるでしょうか?

●先ずは「結果」。これは、「この法人に入社したら、どのような成長が描けるか?どのよう
な人間関係の中で仕事が出来るか?どんな報酬が描けるか?」等という言葉に置き変える
ことが出来るかもしれません(それ以外にも様々な“結果”があろうかと思いますが)。

●そして、「ソリューション」。これは例えば、「この法人に入社する事により、自ら抱えて
いる課題(スキルアップetc)が解決できるか?なりたい姿に近付けるか?」という意味で
理解することが出来るでしょう(3番目のメリットについてはもう言うまでもないと思うの
で割愛します)。

●そして、上記“結果・ソリューション・メリット”の3つは法人の持つ「信念」に裏付け
されていなければならない、という話。この「信念」は、「法人として何を実現したいと考
えているのか?」即ち、「理念」「哲学」「世界観」と捉えるのが適切ではないか、と思いま
す。

●以上を基に、先ずは、「〇〇という信念に基づいて活動している私たち。私たちの仲間に
なっていただければ、◇◇◇(=結果・ソリューション・メリット)をあなた方に提供出来
ますよ」という文章を整理する事が必要かと思います。

●またその際には、“〇〇(信念)”と“◇◇◇(結果・ソリューション・メリット)”のつ
ながり・関係性についても注意を払うことも必要です(=一貫性、という視点で。言ってい
る事がバラバラ、或いは1本の線でつながっていないと、人は信頼を寄せることが出来ま
せん。「なるほど、〇〇だから(=こういう信念で経営しているから)、◇◇◇(=結果・ソ
リューション・メリット)なのか!」と腹に落ちるような展開が出来ればベストですね)。

●そして、上記を整理した上で最後に重要になってくるのが、今回のキーワードである“証
拠”です。少々乱暴な物言いですが、口先だけなら幾らでも言葉を紡ぐことが出来る人は実
際に世の中に数多く存在しています(=情報ギャップをいいことに、本当は良くないものを
“いいものですよ”と言って売り込んでみたりetc)。だからこそ、言っている事が事実であ
る、と相手が理解出来るような“証拠(≒事実・データetc)”を揃える事に大きなインパク
トがあるのではないでしょうか?

●例えば「うちの会社は人間関係が良い」ということを伝えたいとするならば、どんな“証
拠”があるでしょう?“職員の生の声をまとめてみる(=アンケート・インタビュー動画
etc)”、“入社前に求職者と既存職員の面談の場を設ける”或いは“数日間、実際に現場に入
って実態を見てみてもらう”等々、いろんな方策が考えられるのではないでしょうか・・・・?

●さて、月曜日から続いた「求職者が関心を持つ求人募集の内容って?」というテーマ、一
旦今日で終了させていただきますが、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?
少しでも興味を覚えていただいた方は是非、あらためて全4回を一気通貫でお読みいただ
き、「自社に何か応用出来そうなことはないか」社内でディスカッションしてみていただい
ても悪くないかもしれませんね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、午前中は東京でデスクワーク&打合せ。

午後は、ケアビジネス研究会会員様向けコンテンツ

“介護行政・市場ニュース”
(=一カ月間の介護業界のトピックス情報を一まとめに
してお届け)

“科学的介護経営実践講座”
(=全国の介護経営者の皆様からいただいたご質問の中から
特に重要と思われる内容をピックアップして解説)

のスタジオ録音を行います。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。