[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1165]

部署間の壁を取り除く、某社社内の興味深い取り組み(その2)。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

首都圏等、地域によっては何やら明日も雪の予報が
出ているようですね。

該当地域の皆様、事前の準備は大丈夫でしょうか?

くれぐれも、くれぐれもご注意くださいませ。

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■部署間の壁を取り除く、某社社内の興味深い取り組み(その2)。
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●昨日ご紹介させていただいた、社内におけるアナログのコミュニケーションを促進させ
るユニークなシステム“KnowMe”制度。昨日は「あえて本制度を会社がお金を払ってでも
やった方がいい3つの理由」についてご紹介させていただきました。今日はその続きとし
て、本制度の設計における特筆すべき4つのポイントについてお伝えさせていただきます。
(以下、抜粋)

●【ポイントその1】他部署の人を誘う必要がある仕組み・・・・この制度を始めたのは、創業
3年目、社員30人くらいになった頃。部署ができ、役割が明確になってきたことで、「他の
人が何をやっているのかわからない」という声が出てきた頃だ。

●これは組織の拡大とともに避けられないことであるが、こうした状況を放置すると、その
うち「営業は現場のことがわかっていない」「現場は顧客視点がわかっていない」などとい
った不満に発展する。

●しかし「Know Me」をすることで、営業は「エンジニアがどんな思いで開発しているの
か」「仕様変更がいかに大変なのか」といったことがわかるし、エンジニアは「営業の仕事
がいかに大変なのか」「顧客が何を求めているのか」という視点を得ることができる。

●実際に筆者は、営業が「あのエンジニア達が本気で作ったものなんだから、なんとしても
俺たちが売ってやる」と言っていたり、エンジニアが「営業達が売れないということはプロ
ダクトに問題があるのだから、もっといいモノを作ろう」と言っているのを聞いたことがあ
り、この制度の効果を実感している。

●【ポイントその2】過去に飲みに行ったことがない事が“Know Me”活用の条件・・・・で
きるだけ多くの社員と交流して欲しいためこの条件をつけているが、そのうち全員が初顔
合わせというのは難しくなり、条件は組織の拡大とともに何度かチューニングしている。

●現在は「過去に一度もKnow Meしたことがないペアが1組以上あること」「 過去3か
月以内にKnow Meしたことがあるペアが含まれていないこと」を条件としている。制度の
主旨を損なわず、かつ利用のしやすさも担保するためには絶えずこうしたチューニングが
必要だ。

●【ポイントその3】人数は3人以内・・・・この人数制限が肝である。10人の飲み会では単
なる宴会になってしまう。しっかり全員と話ができ、本音で語り合える人数としては「3人
以内」がベストだ。もちろん2人でもいい。4人でも悪くはないが、3人の場合よりも何も
話さない人が出てくる確立が高まる。やはり、コミュニケーションの質が最も高まるのは3
人がベストというのが経験則だ。

●【ポイントその4】キャッチーな名前・・・・制度を流行らせるためにはネーミングが重要だ。
「飲み会補助制度で飲みに行かない?」と言うより、「Know Meしない?」と誘う方がより
フレンドリーで誘いやすい。当社の社内制度はどれもネーミングに凝っており、制度を考え
る時にはまず名前から決めるというくらい重視している。

●なお、この制度は「1人月2回まで」という回数制限があり、かつ会社全体での1ヶ月の
総枠が設定されているが、会社としてはそれなりのコストをかけている。筆者はこの制度は
どの会社にも強くお勧めしたいと思っているが、企業によって費用対効果は異なるだろう。

●最後に一つ重要な点について触れておく。それは、これらの制度をSansanでは「福利厚
生」とは言っていない点だ。「福利厚生」とは本来の意味は別にして、少なくとも「社員満
足のためのもの」といったイメージがある。

●確かに「Know Me」は飲み代を補助するので、社員は喜ぶし、ある側面では「福利厚生」
と言えなくもない。しかし、狙いはあくまで「ビジョン、理念に向かう望ましい行動を社員
に促す仕掛け」であり、コミュニケーションを円滑にして「仕事の生産性を向上させること」
である。

●また、「社員満足のためのもの」と理解されると、ともすると「社員の権利」と誤解され、
将来的に制度の廃止・改変がしずらくなるということも経営観点として抑えておきたい点
だ。。。。。

●さて、昨日から続いた本内容、皆様は如何思われましたでしょうか?個人的には「福利厚
生的位置づけではなく、あくまで“ビジョン、理念に向かう望ましい行動を社員に促す仕掛
け”である」という点にとても興味・共感を覚えた次第です。もし私同様、興味をお持ちい
ただけた方は、昨日・今日の内容を参考に、自社での制度設計を検討してみても面白いかも
しれませんね^^

※参照元URL

https://forbesjapan.com/articles/detail/19435?utm_source=owned&utm_medium=referral&utm_campaign=mailmagazine

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、関西地区にて打合せ&デスクワークが続きます。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。