[ケアビジネスSHINKA論 Vol.1119]

とあるエピソードから何を“感じ取る”か

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

昨日に開催された、

“介護給付費分科会”。

恐らく本日、資料がアップされると思います。

関連のある方々は、こちらをご確認下さいませ。

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-hosho.html?tid=126698

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点───────────────────────────────────
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■■とあるエピソードから何を“感じ取る”か
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●このメルマガで2回ほど、直近では今週初めにもご紹介させていただいた本「松下幸之
助の求めたるところを求める(上甲晃氏著)」。私のメルマガで同本を知り、早速購入・読破
された北海道地区の介護経営者(A社長)より、「私は本の中に書かれているこのエピソー
ドに感動し、心が震えた。こんな気概を持って経営にあたろう、とあらためて感じました」
というメッセージをいただきました(A社長、ありがとうございます!この部分は私も折り
目をつけていました^^)。

●今日は是非、A社長の“気付き”の源泉となった、同本に書かれているエピソードを皆様
にも共有させていただきたく思います。明治時代の日本人のとある行為に端を発した、日本
とトルコに関するエピソードについてです(2年前の2015年に“海難1890”として映画化
されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね)(以下、同本より抜粋。長
文になりますこと、ご容赦下さい)

●「この間、和歌山県の串本に行きました。そこで感動する出合いがありました。紀伊半島
の突先の大島に樫野崎灯台という灯台があります。そのすぐそばにトルコ記念館という建
物が建っています。なぜこんなところにトルコの記念館があるかと不思議に思って足を運
んでみたら、そこには感動的な話がありました。」

●「明治三十三年(正確には明治二十三年)のことです。トルコの軍艦エルトゥールル号が
日本にやってきました。ペリーの来日をきっかけに開国した日本には、それ以来、続々と外
国船が訪れていました。そこでトルコも遅れてはならじと急遽日本に軍艦を派遣したので
しょう。そして何ヵ月か江戸に滞在したのち、九月になると突然本国に帰ることになりまし
た。」

●「九月は日本では台風シーズンです。だから日本人は、「今、帰るのは危ない」と引き止
めたのですが、彼らには何か事情があったあのか、無理やり帰っていきました。そして案の
定、台風に遭遇したのです。老朽した軍艦であったらしく、潮岬の沖で座礁してしまい、乗
船していた七百人あまりの軍人のうち五百八十人もの人が死んでしまいました。助かった
のは六十九人だけ。」

●「当時のことですから、付近は貧しい漁師さんの村しかありませんでした。しかし村中
の人が今日食べるものに事欠く中で、彼らは自分の家にある食べ物をすべてトルコ人たち
のために提供したのです。私(筆者)だったらこういうでしょう。「おいおい、ちょっと待
て。子供のこともあるから、それは置いとけ」「うちが食べるのに精いっぱいなのに、そん
なもの出すな」と。」

●「ところが、貧しい漁村の人たちはすべて投げ出して、献身的に六十九人の軍人さんの命
を助けたのです。それだけでも、大したものだと思いました。ところが、それで終わりでは
ありませんでした。この漁師さんたちの行為が今日に至るまでトルコと日本の関係を非常
によくしていくのです。」

●「たとえば日露戦争のときです。ロシアのバルチック艦隊が喜望峰を回って日本にやって
来るというとき、トルコはバルチック艦隊がトルコ沖を通過した様子を日本に詳しく教えて
くれました。そしてこういうのです。「あのときのご恩返しです」と。」

●「最近も似たようなことがありました。一九八五年のイラン・イラク戦争で、フセインが
イラクの上空を飛ぶ飛行機は全部撃ち落とす、四十八時間以内に外国人は退去せよと命じ
ました。世界中の国々は急いで飛行機を飛ばして自国の国民をイラク国外へ連れ出しまし
た。ところが日本政府は準備が遅れて間に合わなかった。その結果、二百六十人の日本人が
バグダッドに取り残されることになりました。」

●「そのときに救援に向かってくれたのがトルコでした。トルコ政府がトルコの飛行機を飛
ばして、二百六十人の日本人を全部救い出し、国外に連れていってくれたのです。そのとき
もトルコは「ご恩返しです」と言いました。」・・・・・・

●・・・・さて、上記エピソードについて、皆様はどのようにお感じになりましたでしょうか?
何か自社の経営、もしくは自らの“人生”“生き様”につながるものを見出す事が出来まし
たでしょうか?(ちょっと大げさな物言いかもしれませんね、すみません^^)。今日は、
これ以上の私からのコメントは控えさせていただきます。是非、皆様個々の感性で、思い思
いに何かを“感じて”下さいませ。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は朝から東京都心で打合せ。

その後、全国社会福祉法人経営青年会様
(青年経営協様)主催の研修にて、

“これから の社会福祉法人経営に不可欠な
「経営戦略構築構築・実践力」強化研修”

の研修講師を務めます。

社会福祉法人様の未来について、

参加者の皆様と共に熱く(?)議論出来るよう、

気合を入れて、かつ、楽しみながら臨む所存です。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。