いくら募集をかけても、なかなか人が集まらない

介護事業所を経営している方にとっては、頭の痛い問題ではないでしょうか。

「新規事業を展開したくても人を集められる自信がないので、身動きが取れないでいる」「既存事業への人員補充がうまく進まず、現場スタッフから不平不満が出ている」、、、、人材確保においての悩みはつきません。

そこで、年間150日以上の研修・セミナーを実施し、多くの介護事業所から相談を受けてきた経験から、人材確保で疲れている経営者にとって知っておきたい「人材確保“戦略”を考える上での重要な2つの視点」についてご紹介させていただきます。

是非、自社への活用を検討してみてください。

●例えば、とある社会福祉法人様は現在、刑務所出所者等の雇用に門戸を開いています(雇用にあたっては助成金もありますよねhttp://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo02_00030.html)。また、1人ひとりのストレングスに着目し、障がい者を積極雇用している法人もありますし、或いは、福祉的な観点のみならず、プロアスリート志望の若者を、柔軟な体制のもと、積極雇用を図っている医療法人もあります。

●生産年齢人口が減少基調にある中、多くの業界が、既存の常識の枠内である「人材」の獲得を念頭に、激しい争奪戦を繰り広げています(これは介護業界内だけに限った話ではありませんよね)。勿論、そのマーケットを狙っていく事自体、決して悪い訳ではありませんが、その戦いではやはり、経営資源を豊富に持つ法人に軍配が上がる可能性が高い。そのような、“ライバル”とは全く異なる戦い方を考案するか、或いはそのような“レッドオーシャン市場(=ライバルとの激しい戦いが存在するマーケット)”に目を向けるのではなく、例えば上記のような“ブルーオーシャン市場(=レッドオーシャンとは違ってライバルがいない(少ない)マーケット)”を探してみてはどうか?という視点が、先ず最初の重要な一点です。

●そして、もう一点は、ブルーオーシャンのマーケットを見つけたとしても、それだけではあくまで“アイデア”に過ぎず、その“アイデア”の実行・達成にあたり、“自社ならではの勝てる理由”がそこに見出せるか?(orつくれるのか?)という視点が二点目です(例えば前述の社会福祉法人様で言うと、出所者の方をサポートできる人事機能を備えておられますし、プロアスリート志望の若者を雇用する医療法人は、短時間勤務等のワークライフバランスの提供や、はたまた、管理栄養士がいることを強みに、アスリート志望者の食生活の管理も手伝います、等とも打ち出されていましたね)。

●益々熾烈になる事が必至であろう介護業界の“人材確保”問題。失礼な物言いであれば恐縮ですが、“旧態依然”とした発想では、なかなかブレイクスルーを生み出すのは難しいのではないでしょうか?自社を取り巻く環境が大きく変わる中、上記視点を参考に、皆様は今後、どのような戦略を見出していかれるのでしょう?国策等の情報も参考に、一度、社内で検討してみてもいいかもしれませんね。

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いかがでしたでしょうか?
「人材確保」という大きな悩みに対して、実際にアドバイスした内容の一部をご紹介させていただきました。今後の人材確保に少しでもお役に立てれば幸いです。

※上記内容は、毎日平日7時にお送りしているメルマガ「ケアビジネスSHINKA論」からの抜粋です。
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