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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
“自分自身、本当は何がやりたいのか、
実はよく分かっていないんです”
先日、とある介護事業所の経営者と
話をしていた時、
こんな悩みをうかがいました。
この類の言葉を聞くと、私には、
いつも思い出す、苦笑せざるを得ない
自らの思い出があります(笑)。
私事で恐縮ですが、宜しければ少しだけ
お付き合いください。
私は学生時代、いわゆる
“優等生”
と呼ばれる部類の人間でした。
(同期からは“嘘つけ”と突っ込まれ
そうですが^^)
小学校~高校に至るまで、
学級委員長や生徒会長などに選ばれ
続けていた私は、
常に
“~すべき”
という言葉を振りかざし、
周囲を(納得ではなく)説得、
もしくは雰囲気で巻き込みながら、
組織をまとめるスタイルを無意識のうちに
採るようになっていました。
(自身の性格からか、後から聞くと、強権的な
スタイルには見えなかったようですが)
そして、そのままのスタイルで大学に入り、
とあるスポーツの全国団体の運営に、
西日本全体の統括役として学生ながら
携わる機会に恵まれました。
私の前任の方が、組織づくりが苦手な
方であったこともあり、
私が担当した西日本地区は、お世辞にも
一枚岩にまとまっているとは言い難く、
私は、学生時代から、組織改革の真似事の
ような活動をしていました。
また、私たち西日本地区の運営、と言っても、
当然ながら全国組織の一部でもあり、
様々なことを決めるには、全日本の統括本部
の意向も大きく影響を及ぼしてくることが
ありました。
その、統括本部のあり方にも疑問や不満を
持っていた私は、
西日本の改革に着手すると同時に、
全国統括のトップの方にも直談判し、
“もっとこうすべきだ”
“あぁすべきだ”
と偉そうに語っていたことを、今でも
ハッキリと憶えています。
(今、思うと、顔から火が出るぐらい
恥ずかしい思い出です(笑))
そのトップの方は、私より5歳年上の
方だったのですが、
しばらくの間、じっと黙って私の話を
聞いてくれていたのですが、
10分もしないうちに、こんな言葉を私に
投げかけてきました。
“原田、お前の言いたいことは分かった。
でさ、お前はどうしたいの?”
自らの気持ちを伝えた気持ちになっていた私は、
質問の意図が分からず、
聞き返しました。
“すみません、今の、どういう意味ですか?”
“だから、お前はこのスポーツや団体をどうしたい
と思っているの?”
“・・・今、話した通りなんですけど・・・”
“今の話は全て「~すべき」だろ?
そうじゃなく、お前は何をしたいの?
お前の意見を聞かせてくれ”
“・・・・・?(意味が分からない、、、、)”
困った顔をしている私を見て、その方は、
続けて、こんな言葉のパンチを浴びせました。
“なるほどな、お前は自分自身のやりたい
ことが分かっていない、
自分の意見がない、単なる優等生なんだ。
そんな奴の意見なんか聞く価値ないよ。
だって、どうすべきか、なんて事は、
少し頭のキレる人間なら誰にでも分かる
ことだし、俺だって分かってる。
そんな意見は不要、とは言わないが、
敢えてそのことばかりを唱える、
コンサルタントや評論家みたいな奴は、
俺たちの周りにはいらない。
自分自身、何がしたいのか、分かっていない
奴と話をする価値はないし、時間が勿体ない。
べき論ばかり振りかざすなら、
お前の発言はしばらく聞かないことにする。”
正直、何を言われているのかが理解出来ず、
頭にクエスチョンマークが浮かんだまま、
とりあえず、この場は終わりました。
(ただ、ショックは相当大きかったです(笑))
しかし、大変だったのはここからで(苦笑)、
私がこの方の前で何か発言しようとする度に、
“また優等生か。お前は黙ってろ”
“上っ面の話をするな。時間の無駄だ”
と、事ある毎に発言を遮られ、
約半年間、西日本の統括、と言いながら、
全国の場では何も発言させてもらえない、
情けない状態が続いていました。
“この人は一体、何を言ってるんだ?”
“やるべきこととやりたいことの違いって、
どういう意味だ?”
今まで考えた事もなかったこの質問を前に
して、
頭が大・大混乱したことを今でもはっきりと
憶えています。
しかし、今思えば、逆に、この時間が、今の
自分にとって、
必要不可欠な時間であったことは間違い
ありません。
ガチガチに固まった土に少しずつ水が浸透し、
土が柔らかくなるように、
私自身、“べき論”で凝り固まった頭の中が柔らかく
なり、
段々と、土の更に奥にある、自らの
“やりたい事”
が見えてくるようになりました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
“やるべき”
という思いから生まれる行動のパワーと、
“やりたい”
という思いから生まれる行動のパワーとでは、
段違いの差が生まれてきます。
発言を遮られ続けた(笑)約半年間、
私は自分の奥底と向かい合いながら、
“やるべきこと”
と
“やりたいこと”
の意味の違いに気付き、自分自身、殻を1つ、
破ったような感覚を覚えました。
そして、今は更に自らの内省を研ぎ澄まし
つつ、
“やりたいこと”
と
“やるべきこと”
の2つが同時にかなうような道を見出すことが
出来、
精神的に充実した毎日を過ごしています。
そんなことを思い出しながら、
前述の、悩みを抱えた経営者に、私はこんな
言葉を投げかけました。
“社長、まだまだ十分間に合いますから、
山にこもってでも(笑)、是非、
過去から今までの自分自身の人生を振り返り、
自分自身の本当にやりたいこと・軸を発見して
ください。
それが見えれば、社長の会社は、もっと面白く、
ワクワクしたものになると思いますし、
社長の心も今よりずっと安定してくるはずです。
大丈夫、絶対に見つかりますし、ありますから。”
さて、皆さんは如何でしょうか?
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
昨日、大阪に入る予定だったのですが、
急きょ、予定が変更となり、今日も東京に
います。
今日も、東京で溜まった仕事を片付けるため、
机にはりついてデスクワーク中心です(苦笑)。
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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