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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、仕事をご一緒している方とお話を
していた時に、
話の流れからか、
今から8年ほど前に出会った、ある経営者
の事をふと思い出しました。
創業経営者だったその方は、息子さんが
順調に育ってきていたため、
事業を承継し、
一線から退こうとされていました。
そして、お世話になった方々、共に頑張って
きた方々にご報告と感謝の気持ちを伝えたい、
ということで、
顧客は勿論のこと、取引先や社員を大勢集め、
ホテルの宴会場を貸し切り、盛大なお別れ会を
催しました。
会が始まり、始めの挨拶が終わるや否や、
その経営者は、顧客や取引先の方々が座って
いる席に向かいました。
そこで、
思い出話を語ったり、
談笑したり、
握手を交わしたり、
写真を撮ったり、
その光景を見るだけでも、
“あぁ、皆がこの方の人間性を愛していたんだな”
ということが自然に伝わってくるような和やかな
雰囲気で会が進んでいました。
そして、会も徐々に終盤に差し掛かり、
最後に、その経営者の方々が社員の席を訪れた時。
私は本当にビックリしました。
お酒が入っていたこともあったのかも
しれませんが、
なんと、いい歳をした(笑)50代半ばの
中堅幹部陣を始めとして、
多くの方々が涙を流し、
「社長、社長」
「親父、親父」
と言って、手を取って深々と頭を下げたり、
抱きついたりしているのです。
この光景にビックリした私は、
「先代社長はどんな経営者だったのですか?」
と2代目社長にうかがったところ、
2代目社長からは、こんな話が返って
きました。
「とにかく厳しく、怖い経営者だったと
思います。
でも、同時に、とても暖かく、社員たちを
自分の子供のように可愛がっていましたよ。
正直、うちみたいな中小企業には、
特に設立当初の頃などは、優秀な人財が
始めから集まった訳ではありません。
中にはどうしようもない人間もいたと思い
ますが(笑)、
社長はそんな人間一人ひとり大事にし、
信じて育ててきたのです。
私はその背中をズッと見てきました。」
こんなこともあったそうです。
ある日、会社で仕事をしていると、
サラ金業者がある社員の名を挙げ、
訪ねてきました。
いわゆる“取り立て”です。
当時のサラ金業者の取り立ては本当に
きつかったのでしょう、
その社員を見つけ、大声を上げてその
社員を罵倒し始めたそうで、
一瞬にして社内が凍り付いてしまい
ました。
その時、たまたま社内に居合わせた
社長が社内の異変に気付き、
事の次第を把握した後、
その金融会社の方に向かってこう
言ったそうです。
「うちの社員が起こした問題は
私の問題でもあります。
私の教育指導の不行き届きです、
申し訳ない。」
そして、何と、お金を全額立て替えて
払ってしまったそうです。
その後、サラ金会社が帰り、
ようやくいつもの平穏な社内に
戻った後、
社長は、サラ金を借りていた社員に
向かってこう怒鳴り上げました。
「何で俺に相談しないんだ!お前は
うちの社員じゃないのか?」
・・・・・・
嘘のような、でも、全てホントの話だ
そうです。
また、当時は会社として、決して資金が
潤沢にあったわけでもなかったそうで、
その分、このような事が幾度もあり、
家族はそれなりに苦労したそうです(笑)。
勿論、中には小賢しい社員もいて、
社長に尻拭いさせたまま、ある日、突然、
会社からいなくなる、なんてこともあった
そうですが、
そうではない社員もいる中で、
“この社長のために”
“この親父のために”
という気持ちの中、懸命に頑張ってきて
今がある、という話でした。
(恐らく泣きながら抱きついていた方は、
そういう迷惑を過去にかけた人だったの
かもしれませんね(笑))
私はこの話を聞いて、
今週の初めにもご紹介させていただいた
江戸時代の傑物、佐藤一斎の言葉、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
面は冷ならんことを欲し、背は暖ならんことを欲し、
胸は虚ならんことを欲し、腹は実ならんことを欲す
(「言志録」19条)
↓
(現訳)
頭脳は、正しい判断ができるよう冷静でありたい。
背中は、人を動かせるよう暖かくありたい。
胸は、人を受け入れられるよう虚心坦懐でありたい。
腹は、モノに動じないよう胆力を充実させたい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
正にこの言葉を地で行くような方だなぁ、と
思ったことを覚えています。
勿論、私たちが同じことをしなければならない
訳ではないですし、
出来ないからダメだ、とか、そんな話でも
ありません。
でも、同じ経営者として、
部下を持つリーダーとして、
何か感じるものはあるのではないで
しょうか?
なんだか元気が出ませんか?
目をつぶって、少し考えてみても
いいかもしれませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、久しぶりに大阪のオフィスで
社内打合せ&ビデオ撮り&外部の方との面談
です。
明日は、西日本エリアの社会保険労務士の
先生に向けたセミナー。
高額セミナーですが、既に60名ほどの方が
集まっていただいているようです。
週末まであと2日、楽しみながら頑張りたいと
思います。
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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