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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
以前、行政が主宰したセミナーに参加
した時のことです。
助成金を受けるための条件、ということ
でしたので、
正直、義務的に参加したのですが、
(行政の方、すみません!)
これが意外にも(?)いろいろな気付きを
得ることが出来る機会となりました。
テーマはワークライフバランス。
仕事と家庭を上手にバランスさせる仕組み
づくりを組織的に行っていこう、
という内容です。
3時間という長丁場でしたが、一度も寝る事
なく(?)終了しました。
研修を受け負えて感じたことは大きく2つです。
1つは、
「働き甲斐があふれる会社」
「社員が笑顔とやる気に満ちている会社」
「(介護業界的に言えば)離職率の低い会社」
を目指すのであれば、
経営者は、経営者の視点だけではなく、
従業員の視点もしっかりと理解し、
日常の経営に反映させていかなければ
ならない、
ということです。
いろんな会社の社長と話をしていると、
どうも、根本的に社員を信用していない会社が
結構あるように思います。
マネジメントのやり方というのは人それぞれ
ですし、
それなりの歴史や経験に基づいた考え方の表れ
だと思いますので、
その現象面だけを見て良し悪しを論じることは
できないと思いますが、
少なくとも、性悪説的なマネジメントスタイル
だけでは、社員は成長しにくい、
というか、
本当に欲しい社員が育たないのでは?と感じます。
社員に成長してもらいたい、という想いは、99%の
社長が当然考えることでしょう。
でも、多くの経営者は、社員に「求める」だけです。
経営者の理屈だけでモノを考えています。
経営者の理屈、会社の理屈だけでは、人は育たない。
経営者が「人を育てたい」という場合、それは実は、
「会社にとって都合の良い人材になってもらいたい」
という意味を指している場合がほとんどです(笑)。
でも、本当に長く繁栄する会社をつくろうと思えば、
社員の理屈も理解し、そのうえで、経営の理屈と整合
させなければならない。
やはり、突き進むべきは何事も「王道」だとあらためて
気付きました。
そして2つめは、
“Healthy Company”
という考え方をあらためて思い出した、ということです。
以前、仕事上のお付き合いがあった、スウェーデンの
コンサルティング会社の方から聞いたのですが、
北欧の企業には、副社長クラスが
“CHO(=Chief Health Officer)”
なる役職を兼ねており、
社員の健康管理も経営者の重要な仕事だ、
という概念が幅広く浸透しているそうです。
日本でもメンタルヘルスや健康相談などを
組織的に行っている会社もありますが、
実のところ、
この概念を本質的な意味で、
ポジティブな投資としてとらえられていない
会社が大半なのではないでしょうか。
また、欧米では、
“WHP(=Worksite Health and Productivity)”
即ち、
“職場の健康と生産性”
という概念も確立されており、
社員の健康(身体面、メンタル面)の維持に企業として
積極的に取り組むことは、実は、非常に割のいい投資で
ある、
ととらえている会社も多いと聞きます。
我々介護事業でも、この理屈はホントによく分かります
よね。
気持ち的には辞めたくないけれど、
腰を悪くして辞めざるを得なくなる職員も今まで
いっぱい見てきました。
その意味でも、
“従業員の理屈も取り入れた企業づくり”
”Healthy Company”
という考え方をきれいごととして捉えるのではなく、
実際の現場に落とし込んでいかなければいけないな、
そして、
「社員はその投資の意味を理解し、更にたくましく、
会社に貢献しようと頑張ってくれる」
という考えに基づいて経営を行っていきたい、
と心から思えた時間でした。
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日は、都内で、介護特化税理士・会計士として
全国で活躍されている先生方へ向けた研修です。
少しでもこの仕事の素晴らしさを伝えることが
出来るよう、今日も気合で頑張ってまいります。
では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。