CCRC促進を意識した、国の動き。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先日のネットニュースで、

“日本版CCRC”

の促進を目指した、

国の動きに関する記事が出て
いましたね。

ご存知の方も多くいらっしゃるかと
思いますが、

“CCRC”

とは、

“Continuing Care Retirement Community”
(=継続的なケア付きのリタイア共同体)

の略称です。

高齢者が健康なうちに移住してボランティア
などの社会活動に参加し、

医療や介護が必要になってからも継続的な
ケアを受けて暮らし続けるモデルのことで、

米国では約2000カ所で約60万人が暮らして
いるとされています。

これらの動きを日本国内でも促進させるために、

国は、どのような動きを検討しているのか?

今日は、その内容について触れられた記事を
皆様にご紹介させていただきたいと思います。

<厚労省>要介護多い地方優遇強化を検討

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厚生労働省は、介護保険の交付金に関し、

高齢者の要介護認定率の高い地方自治体への
加算を増やす検討に入った。

介護の必要な高齢者の多い自治体に対する
財政面での優遇を強化することで、

首都圏から地方へ高齢者の移住を促す地域共同体

“日本版CCRC”

構想を進める狙いがある。

2018年度の導入を目指し、

今後、厚労相の諮問機関、社会保障審議会で
議論する。【阿部亮介】

厚労省が配分の変更を検討する財政調整交付金は
現在、

75歳以上の高齢者の要介護認定率や所得差に
応じて配分しており、

15年度は約4700億円。

これに対し、例えば

「85歳以上の高齢者の要介護認定率」

といった新たな基準を追加し、

要介護認定を受ける可能性の高い高齢者の多い
自治体の配分を厚くすることを検討する。

介護費用のうち、

利用者負担を除いた15年度の給付費
(約9.4兆円)の財源構成は保険料50%、

国負担25%、

都道府県と市町村負担25%。

国負担分のうち20%分は均等に自治体に
割り振っており、

財政調整交付金は残り5%分に当たる。

“日本版CCRC”

構想は、

有識者でつくる日本創成会議が提唱した。

6月に発表した提言の中で、

首都圏で75歳以上の高齢者が今後10年間で
約175万人増加し、

介護施設や人材の不足などにより全国で
約43万人が必要な介護を受けられない

“介護難民”

となる可能性を指摘し、

政府に推進を求めた。

提言を受け、

政府は6月末に同構想推進などを盛り込んだ
基本方針をまとめ、

構想実施の要件を

▽原則65歳以上の健康な人が対象

▽地域住民との交流の場の提供

▽人生の最終段階まで生活が送れる継続的な
ケアの確保

などとした。

既に全国約200市町村が取り組む意向を
示している。

しかし、

移住者が介護サービスを利用するように
なれば、

移住先自治体の財政負担が重くなるため、

「地方への介護の押し付けだ」

と批判する自治体も少なくない。

このため、

介護の必要な高齢者の多い自治体への交付金の
配分を増やすことで批判をかわす狙いがある。

交付金の増額に伴い、

介護保険料の負担が軽減されれば、

高齢者の移住を促すことにつながるとの
期待もある。

ただ、給付費全体の5%という総枠は変わらない
ため、

自治体によっては見直しで配分額が逆に減少
することも考えられる。

※引用元サイト

http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0824/mai_150824_4551364392.html

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あくまで

“地域包括ケア”

を前提としつつ、

その概念が否定されたり、

軽視されたり、

という状態にならないように
気を配りながら、

“CCRC”

が促進されるような環境に持っていく。

如何にも国らしいやり方だな、

と思ってしまいます^^

ともあれ、勿論、この動きを否定したり、

批判したりするつもりは毛頭なく、

むしろ、

未来課題を解決させるために、

合理的かつ必要な動きなのではないか、

と、私陣は思います。

これらの動きを促進させつつ、

後は、

“事業主としてのインセンティブ”

“移住者としてのインセンティブ”

をどのようにデザインしていくか?

等々、やはり、

総合的に追い風を吹かせていく必要が
あるでしょう。

“CCRC”

の一定程度の普及については、

未来の日本社会にとって、

選択肢の一つとして必要不可欠なもので
あることは間違いないでしょう。

その意味でも、是非、これからの国の動きに
ついて、

私自身、期待を持って注視していきたいと
思います。

人々の志向やライフスタイルに合わせ、

色々な選択肢がある。

そんな、

豊かな超高齢社会を創り上げていきたい
ものですね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、島根県松江市にてセミナー。

終了後、明日の会場、

広島へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。