“おばあちゃんを転ばせない”ロボットがもうすぐ発売開始だそうです。

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おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先日、

介護ロボットの開発に関わっている方
から、

「もうすぐ、

“転ばせない”

ことを主眼に置いた

“電動”

補助カートが販売されるらしいですよ」

という話をうかがいました。

名前は、

“ロボットアシストウォーカーRT.1”。

発売開始は、来週の7月14日だそう
です。

“どんなカートなのだろう?”

と思い、ネットを検索したところ、

製品の特長や開発の経緯を語った、

河野誠氏(RT.ワークス代表取締役)の
インタビュー記事に出会いました。

自身のお母様が脳卒中で倒れ、

リハビリもなかなかうまく行かなかった
ことからこのロボットの開発を思いついた、

というエンジニア社長のお話、

なかなか興味深い内容ですので、

是非、皆様にも共有させていただきたいと
思います(記事より一部抜粋)。
(インタビュー形式ですので、質問者の言葉を
【Q】、それに対する河野社長の言葉を【A】
と表現しています)

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【Q】
7月14日から

「ロボットアシストウォーカーRT.1」

を販売します。

まずは製品のコンセプトと、

開発した狙いから教えて下さい。

【A】
「転ばぬ先の杖」を最新の技術で実現したい。

一言で言うと、これが商品のコンセプトです。

高齢者は転んでけがをしてしまうと家に
閉じこもりがちになり、

社会との接点が失われかねない。

そして、家に一人でいると寂しくなり、

一日中テレビの前から離れられなくなる人も
います。

すると、介護などの負担につながります。

こうした状況を防ぐには、高齢者を

“歩かせる”

仕組みが必要です。

転倒を心配せず歩ける楽しさを味わい、

外に出て行くモチベーションを高めてもらい
たい。

自宅から近所のコンビニまで歩いて買い物
するだけでも、

気分転換になります。

こうした観点で開発したのが、

“ロボットアシストウォーカーRT.1”

です。

【Q】
どうして「転ばない」のでしょうか。

【A】
ざっと仕組みを説明しましょう。

ロボットアシストウォーカーは、

ハンドルを握って歩く四輪カート。

上り坂では高齢者を引っ張るように進み、

下り坂では自動でブレーキがかかります。

その秘密は、

本体に装着した約10種類のセンサーに
あります。

まずは車体に装着したセンサーで、

路面の状況を正確に把握します。

上り坂なのか下り坂なのか、

左右のどちらに傾いているのかが、

車体の傾きから判断できます。

これに、ハンドル部分のセンサーから
得た情報を組み合わせる。

片手で握っているのか、

右手と左手のどちらを前に出そうとしている
のか、

といったデータですね。

すると、カートの進行方向が推定できます。

さらに、車輪の回転速度やカートに乗せた
荷物の重さなどを加えると、

坂道の状況ごとに

“最適なアシスト力”

を算出できます。

リアルタイムでカートの動きを制御する
ことで、

押している高齢者が転倒するリスクを軽減できる
わけです。

【Q】
高齢者によって押す力や歩くスピードは千差万別
です。

【A】
そうした違いを読み取るのも、センサーの役割
です。

最初の利用時に10メートルほどカートを押して
歩いてもらうことで、

高齢者ごとの歩幅や「揺らぎ」、

スタートの安定性などを分析。

最適なアシスト力やブレーキ力、速度などを
自動的に設定します。

通信機能を搭載し、

高齢者の利用履歴データを蓄積できるのも
特徴です。

先月は時速3kmで歩いていたのに、

今月は2kmに落ちた、

といったことが、

インターネット経由で把握できます。

家族や介護士が素早く変化に気付ける
ようになるでしょう。

こうした機能は、

市販されている汎用のセンサーを組み
合わせて実現しました。

RT.ワークスが独自に開発したセンサーは
ゼロといっても過言ではない。

ソフトでセンサーをどう制御すれば目的の
機能を実現できるのか、

開発時はここで苦労しました。

~中略~

【Q】
ベンチャーが作る製品だと、「安全性」が気に
なります。

【A】
当社にとって幸運だったのが、

経産省が2014年に公募した

“ロボット介護機器開発・導入促進事業”

に採択されたことです。

厚生労働省経由で介護老人福祉施設などを
紹介してもらい、

多くの人に実地で我々のカートを使って
もらえたのです。

工場で使う産業用ロボットと生活支援ロボット
の最大の違いは、

使う人が

“プロ”

であるかどうか。

電動補助カートを使う高齢者が、

マニュアルを事前に精読することは恐らく
ないでしょう。

予備知識が無い状態で使ってもけがをしない
ように、

リスクを評価することが大きな課題でした。

ここで、経産省や厚労省の支援を受けられた
ことが、

製品化を大きく後押しました。

ブレーキを掛ける時の挙動や、

折りたたみ時に手を挟まないようにする
工夫などに生かされています。

【Q】
発売時の価格は、開発スタート時の目標だった
10万円より高くなりました。

【A】
価格はオープンプライスですが、

3年間の通信費用込みで25万円程度になる
でしょう。

トラブルに迅速に対応するコールセンター
などを整備する必要もあり、

「第1世代」

はこういう価格帯になります。

ただし、本当に多くの人に使ってもらうには、

やはり10万円がターゲットになると思います。

商品ラインアップを拡充して出荷台数を増やし、

開発コストを賄っていきたいと考えています。

現行機種は15kgぐらいありますが、

電車に乗せやすいように軽量化した商品も企画
していきたい。

まずは1年間で1万台を販売するのが目標です。

※記事の引用元サイトはこちら
(2pには写真も掲載されています)

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/070100014/?P=1

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・・・・・・・・・・・・・

重量・価格・使い勝手等、

安定導入には様々なハードルがあろうかと
思いますが、

“歩く”

ということに主眼を置いた製品コンセプトと
しては、

なかなか面白い取り組みだなぁ、

と個人的には感じました。

今後、介護市場には様々な製品・サービスが
どんどん投入されてくると思いますが、

現場に精通した皆様の目で情報・機能を
精査し、

おススメ製品を選定して差し上げるのも、

介護を提供する側としての重要な役割ではないか
と思います。
(勿論、福祉用具事業者が中心なのかもしれませんが)

ご利用者・ご家族に対する

“介護のアドバイザー”

“介護のプロフェッショナル”

として、

是非、情報感度を高めてまいりましょう!

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、福井県福井市でセミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

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