“社福の地域貢献活動”について思ったこと。

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おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

先日、

とある社会福祉法人の理事長と地域貢献事業に
ついて意見交換する機会があり、

その中で、

気持ちはよく理解出来るものの、

少々

“違和感”

を感じることがありました。

その後、その違和感が何となく頭に残る中、

何か脳が作用したのか、

偶然にもとある社会福祉法人様の地域貢献
事業の記事が目に入りました。

こちらです。

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愛知県西尾市の社会福祉法人せんねん村
(中澤仁理事長)は、

昨年10月に開所した高齢者施設

「せんねん村矢曽根」

の2階に小学1~6年生が利用できる学童保育

「キッズクラブ」

を設けた。

地域貢献活動の一環として開いたもので、

土曜日や祝日、春・夏・冬休みなども運営。

施設内には子どもたちの元気な声があふれて
いる。

「ただいま~」。

デイサービス用送迎車から出てきた子どもたちが、

ランドセルや手提げカバンを抱えながら勢いよく
施設の中に飛び込んで来る。

平日の午後3時過ぎに見られる日常の光景だ。

同施設は、ユニット型特別養護老人ホーム
(定員100人)、

ショートステイ(20人)、

認知症高齢者デイクラブ(24人)、

ケアプランセンターなどからなる複合施設。

キッズクラブ(36人)も

「地域の人々の暮らしを支え、共に歩み続ける」

という同法人の使命として取り組んだ。

1999年に設立した同法人は

「同市に根を下ろしたサービスを行う」

を方針に高齢者中心の事業を展開してきた。

児童分野は公立保育園の民営化に伴い、

2006年に保育園の運営を受託したのが
始まりで、

「高齢者分野の収益を必要以上に積み立てず、

地域の次世代の子どものために使おうと考えた」

と木下典子・法人本部長は語る。

背景には、

トヨタ自動車の子・孫会社が多い同市ならではの
保育・子育てニーズとして、

土・日や祝日などに出勤する労働者やそのために
店を開く自営業者、

ブラジルなどから働きにきた外国人のための
サービスが求められていたことがあった。

地域に根を下ろす法人として、

子どもの問題に目を向けないわけには
いかなかったという。

その後も同法人は、

高齢者事業を進める一方、

11年には定員120人の保育園の運営を受託。

他園より遅い夜7時まで開所し、

休日保育や障害児保育にも率先して取り組んだ。

「ほかでやっていないサービスを創出するのが
自分たちの役割だと考えた」

と木下本部長は振り返る。

キッズクラブを始めたのも、

三つの小学校で運営する児童クラブがいっぱいだった
ことや高学年の児童が利用できないことがあった。

施設に子どもたちが来ることで世代間交流が生まれ、

子どもと高齢者双方に良い効果が生まれることも期待した。

運営面は地域の特性を考慮し、

休日は日曜日と年末年始だけ。

平日は最長午後7時まで、

土・祝日、春・夏・冬休みなどの長期休暇日は
朝7時半から午後6時半まで開いており、

1日だけの単発利用も受け入れている。

対象は小学1~6年生で、

特別支援学級・学校の児童も利用できる。

また、デイサービス用送迎車の空き時間を使い、

各学校の授業終了時刻に合わせ学校まで迎えにも
行っている。

そんな努力もあり、

開所時に3人だった利用児は、

今年3月には11人、

4月には29人に増えた。

特別支援学級の児童の利用はまだないが、

親の口コミで着実に評判は高まっているという。

階段脇の認知症デイクラブの高齢者に

「ただいま」

と声を掛けてから2階に上がる子どもたち。

その姿を笑顔で見つめる高齢者や職員。

宿題に追われなかなか交流できないが、

土・祝日などには一緒にピザやパンを作ったり、

歌を歌ったりして交流しているという。

「子どもたちが来ると高齢者がみんなすごく
うれしそうな顔になる。

子どもたちの心の中にも暖かい気持ちが育って
いると思う」

という木下本部長。

送迎のガソリン代や人件費などを考慮すれば
法人の持ち出しは多いが、

同市の福祉のために今後も貢献し続けたいと
話している。

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何だか、この施設の光景が目に浮かんで
きませんか?

昨年6月にまとめられた

“社会福祉法人のあり方に関する報告書”

や、

今年の2月にまとめられた

“社会保障審議会福祉部会報告書”

においても、

社福の地域貢献活動に対する言及が数多く
なされていますが、

そもそも

“何をすれば地域貢献活動に認められるのだろう?”

という質問を自らにぶつける前に、

“今、地域でどんな困りごとがあるのだろう?”

“社会福祉法人として、自社としての志に照らし
合わせた場合、

その中の、どの困りごとに取り組むのが最も適切・
相応しいのだろう?”

という問いかけを自らに投げかけるべきでは
ないでしょうか?
(これが、上述した、私の違和感の正体です)

“社会福祉法人による地域貢献活動の義務化”

などと言う言葉があちこちで聞かれる中、

どうせ取り組むなら、

これらの言葉をテクニック論で捉えるのでは
なく、

本質論としてとらえ、

本当の意味での

“地域貢献”

を行ってほしいな、

と思う次第です。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、午前中から打合せ。

午後は、福島県郡山市にて人財戦略に関する
セミナーです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
本日の引用元サイトはこちら

http://www.huffingtonpost.jp/fukushi-shimbun/chirdren-oldpeople_b_7531674.html

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