共生型施設「富山型デイサービス」について。

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おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の
原田匡です。

昨日、

“共生型施設”

に関する情報を配信させていただきましたが、

その後、

とあるメルマガ読者様(介護事業経営者)と
会話している際に、

「共生型施設、と言えば、やはり、

“富山型デイサービス”

の方がしっくり来ますよね。。。」

とお話したところ、

「・・・・・・それ、何ですか?」

というご質問を逆にいただきました。

ということで、

ご存知の方も多いと思いますが、

今日は、富山型デイサービスについて
簡単にご紹介させていただきます。

下記のネット記事をご確認下さい。

「富山発 全国に広がる「共生型」介護」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

介護の対象は、すべての人。

富山市の看護師が始めた新しい介護の形は、

多くの人の後押しもあり、

全国へ広がっていった。

2000年には県内初のNPO法人に。

理事長の惣万氏は、新たな道を開拓し続ける。

その小さな民家には、

赤ちゃんもお年寄りも健常者も障がい者も、

みんなが一緒に過ごしている。

このように誰でも利用できる施設は

「富山型」デイサービスと呼ばれている。

富山市のデイケアハウス

「このゆびとーまれ」

が、全国で初めて取り組んだ福祉サービスだ。

開所した当時、福祉サービスは、

お年寄りはお年寄り、

障がい者は障がい者の施設と仕切られていた
ため、

「このゆびとーまれ」

は既成概念に一石を投じる存在となった。

「このゆびとーまれ」は、

富山県内で初めての民間デイサービスとして、

1993年に開所した。

開所したのは、

当時、

富山赤十字病院で看護師をしていた惣万佳代子氏
をはじめとする同僚の看護師2人だ。

「患者さんの

『畳の上で死にたい』

という言葉を聞いて、

こういう人たちを支えたいと思ったのが
きっかけです。

看護の対象はすべての人。

だから、私たちにとっては当たり前のこと
でした」

と、現在、

NPO法人「このゆびとーまれ」の理事長を
務める惣万氏は振り返る。

だが、

当時は制度として認められていない福祉
サービスだったため、

活動を軌道に乗せるまでには大変な苦労が
あったという。

「従来の福祉の枠組みからは外れるため、

補助金の交付は受けられませんでしたが、

商工会議所所長の推薦文のおかげで国民金融公庫から
600万円借りることができました。

そして、3人の退職金をつぎ込んで始めたんです」

開所当時は介護保険制度がなかったため、

1日の利用料は2500円(食事込みの場合は3000円)
だった。

毎日のように通う人にとっては相当な出費となるため、

利用者の少ない日々が続いた。

このような厳しい運営を支えたのが、

マスコミと市民である。

テレビや新聞などで

「このゆびとーまれ」

を知った全国の人々から寄付金が集まってきた
のだ。

「学生たちが500円を直接持ってきて、

『ここは僕たちの夢と希望です』、

『ここを潰したら富山の恥だ』

と言ってくれました。

感激しましたね。

また、長崎の主婦の方が指輪を買おうと貯金
していたお金を送ってくれたこともありました。

当時は寄付のおかげで本当に助かりました。

寄付金は誠意の塊です。

ここを絶対に潰してはいけないと思いました」

1998年には、

全国で初めて富山県が高齢者と障がい者の壁を
打ち破って、

年間360万円の補助金を出すことになった。

この柔軟な補助金の出し方が、後に

「富山方式」

と呼ばれることになったゆえんだ。

富山県が動いた背景にも、

市民とマスコミの後押しがある。

2000年から介護保険制度が施行される。

その前年、

「このゆびとーまれ」

では、富山県からの勧めで介護保険の指定業者に
なるために、法人格を取得。

県内初のNPOとなる。

「認証式を受けたのは1999年5月12日、

ナイチンゲールの看護の日だったんですよ。

世の中にはご縁があるんだなと思いました」

介護保険制度の指定業者になってからは、

1日の利用料が1300円程度にまで抑えられる
ようになった。

利用料には入浴や送迎も含まれる。

利用者は楽しい時間を過ごせ、

家族は安心して任せられるとあって、

利用者は徐々に増えていった。

さらに、2006年から施行された障害者自立支援法も
追い風となり、

経営はずいぶんと安定するようになった。

その間、惣万氏はこれまでの活動が認められ、

多数の賞を受賞している。

同年には、富山型デイサービス推進特区の特例措置が
全国展開された。

県とともに開催している起業家育成講座の効果も
相まって、

全国で1427事業者(2013年3月31日付)と、

「富山型」デイサービスは大きく広がる。

現在、惣万氏は、7つの事業所を運営。

1歳から98歳までの人々が利用している。

「昔は地域で子どもを育てていましたよね。

ここでは、お年寄りが子どもを褒めることも
あれば、

叱ることもあります。

日本の古き良き文化が残っているんですよ」

今、惣万氏が最も力を注いでいるのは、

「就労継続支援B型事業」だ。

この事業では、電話1本と車があれば事業所と
して障がい者に就労の機会を与えられる。

しかも、その事業所は県内にいくつか点在して
いるため、

障がい者は自分に合った事業所で働くことができる。

この事業が行えるようになったのは、

2011年12月、

富山県が全国で初めて

「とやま地域共生型福祉推進特区」

となり、障がい者が訓練を兼ねて働く

「福祉的就労」

を行うことが小規模事業所でも可能になった
からである。

「洗濯やお茶汲みなど生活に役立つ仕事を与える
とともに、

人材を派遣する事務局として各事業所の指導管理を
することで、

障がい者の自立支援を行っています。

こうした活動を通して、これからも共生を目指して
いきます」

本当の共生を形にするために、

惣万氏は明日に向かって前進し続ける。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・・・・・

この記事にもありますが、

富山型サービス自体は認知度はそこそこ
高いものの、

“富山型デイサービス推進特区の特例措置が
2006年に全国展開”

されていることをご存知でない方は、

事業者は勿論、

各自治体の担当者にも意外に多いようです。

堅苦しい表現になりますが、

私個人としては、この形こそが

“ノーマライゼーション”

を体現した、

理想の形の一つではないか、

と思っています。

皆さんの地域には、

このような仕組みの事業は既に存在して
いますでしょうか?

もし、

“うちの地域にはまだないよなぁ”

“こんな仕組みのサービス、やりたい
なぁ”

と思われた方は、

一度、あらためて情報収集をしっかり
行った上で、

行政の方と相談してみてもいいかも
しれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は、朝9時から大阪市内で打合せ。

今、関わらせていただいている

“某サ高住 業績革新PJT”

の進捗と今後について打ち合わせを行い、

その後、午後からは、

税理士・会計士先生向けの集中研修

“介護事業経営改善指導塾【基礎編】”

の講師を務めます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

※本日の引用元サイトはこちら

http://www.projectdesign.jp/201406/pn-toyama/001422.php

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