鍵山秀三郎氏の“お掃除哲学”に学ぶ(その1)。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

昨日、ネット記事にて、

イエローハットの創業者、

“鍵山秀三郎”

氏の、

お掃除に関する話題が取り上げられていました。

この内容、

私たちにとても大切なことを教えてくれている
気がします。

文章が長いため2回に分けさせていただきますが、

今日と明日は、

“なぜお掃除をすることで人の心も磨かれるのか”

に関する鍵山氏のコメントを皆様にも共有させていただき
ます。
(引用元のURLは明日、お伝えさせていただきますね)

一問一答式のインタビュー記事です。

イエローハットを創業された昭和36(1961)年、

28歳のときに社内のトイレ掃除を独りで始め
られたと聞きました。

以来、トイレ掃除の活動を53年間も継続されて
います。

きっかけは何だったのですか。


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いろいろな理由がありますが、

大きな理由としては、

ちょうど高度成長期に差しかかった頃で、

社員の心が荒れていたんですね。

カネを稼げばいい、

今さえよければいい、

自分だけよければいい、

という風潮に世の中全体が急速に変わってきた。

創業間もない会社だったため、

採用面接に応募してくるのは、

履歴書に書き切れないぐらいたくさんの
会社を渡り歩いてきた方が多く、

心がすさみきっていたというのもあります。

こうした社員の心を穏やかにするためには、

まず職場環境をきれいにすることが大事だと
思いました。

汚い環境の中で、彼らに

「ちゃんとしろ」

と言ったってできるわけがない。

まず私が環境をきれいにしてから、

伝えるべきことを伝えていこう、

と。

その第1番がトイレ掃除であり、

社屋の掃除でした。

社屋といってもバラックでしたけども(笑)。

まず社内を掃除して、

やがて近隣周辺、取引先のお店の周囲やトイレ
掃除をさせていただくようになりました。

本当は社員にもやってもらいたかったけれど、

誰もやりたがらないでしょうから独りで
始めました。

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命令はしなかったのですね。

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命令したってやるもんじゃないですよ。

また命令されてやることは、

絶対に本物にならない。

規則で決めたり、当番制にしたりしてもダメ。

心からそうしようと思わないと身に付きません。

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社員の方々の反応は?

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「掃除なんかしても無駄だ」

「うちの社長は掃除しかできない」

と陰で批判する者もいましたし、

私がトイレ掃除をしている横で用を足していく
者もいました。

最初の10年間は私独りで掃除をしていて、

手伝おうという社員は1人もいませんでした。

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よく続けられましたね。


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哲学者のショーペン・ハウエルがこう言っています。

物事が成功するまでには3段階ある。

第1段階は

「嘲笑される」。

なんだ、トイレ掃除なんかして、と。

これが始まり。

第2段階は

「反対される」。

誰もやれと言っていないのに抵抗するのです。

その段階でバカバカしくなり、やめてしまう。

こんなことやったってしょうがないという気持ちに
なる。

でも、そこを乗り越えると、第3段階は、

笑いものにしたり、反対したりしていた人が
いつの間にか

「同調する」。

そんなこと、とっくにわかっているよ、と。

そうして初めて物事は成功すると

ショーペン・ハウエルは言っています。

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社員の方々がトイレ掃除をするようになったのですか。

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はい。

10年を過ぎた頃から、社員が1人、2人と手伝う
ようになりました。

ただし、今日やったと思ったら明日はもうやらない
という感じではあります。

それがだんだんと浸透していって、

20年を過ぎた頃には、

大方の社員が掃除をやるようになった。

社内だけでなく、近所の道路など広い範囲で掃除
するようになりました。

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掃除が社内に根付いていって、ビジネスの面で
何か効果はありましたか。

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お客様からの信頼が絶大になりました。

よその会社の社員とは全然違うというふうに、

お客様が見るようになった。

たとえば、うちが商品をお客様に納める際に、

普通は商品と伝票に記載された数が合っている
かをお客様がチェックするのですが、

うちはノーチェックです。

うちの社員はごまかしたりしないという信頼が
あるからです。

みんなが掃除をやるようになってからは、

外部の会社から

「掃除の仕方を教えてほしい」

と依頼が来るようになりました。

最初は中小零細企業が多かったのですが、

だんだん1部上場会社の社長が幹部社員を
連れて来るようになった。

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社員教育として掃除を導入しようと?

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そうです。

もう何をやってもうまくいかなくて、

人づてに掃除がいいそうだと聞いて、

半信半疑でやってくる。

ある会社の社長は、

会社をよくするためにいろいろな研修に
行っては、

次々と会社に導入したけれども、

どれも成功しなかった。

でも、その掃除を始めたら成功した。

この掃除活動は、自分の意志でやり始めると、

がぜん、心が変わるんですね。

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どういうふうに変わるのですか。

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掃除の効用は大きく5つあります。

ひとつ目は

「謙虚な人になれる」。

私はこれまで何万人も掃除をする人を見て
きましたが、

掃除をやっていたら傲慢になったなんて人は
ひとりもいません。

例外なく謙虚になります。

謙虚になると、自分が接している周囲の
人たちの対応が変わってきます。

2つ目は

「気づく人になれる」。

ぱっと見て、この便器はきれいだなと
思っても、

いざ便器に取り組んでみると、

ここも汚れている、

あそこも汚れていると、

いろいろな汚れに気づきます。

すると、今までは床にゴミが落ちていても
平気だったのが、

気になるようになってくる。

これまでは見えなかった細部がよく見える
ようになります。

3つ目は

「感動の心を育む」。

自分でトイレ掃除をすると、

きれいになったなあと実感します。

この実感が感動なのです。

よくコンサートに行ったり、

お坊さんの話を聞いたりして

「感動した」と言いますが、

あれは感動しているのではなく、

興奮しているだけです。

感動と興奮は違う。

興奮はすぐ冷めます。

お坊さんの話を聞いた帰り道で、

もう人を押しのけている。

そういうのを感動とは言いません。

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トイレ掃除の感動は持続するのでしょうか。

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感動しやすくなって、

些細なことにもありがたいと思うようになるのです。

たとえば、人がエレベーターのドアを開けて
待ってくれていたといったことにも、

ありがたいと感じるようになる。

4つ目は

「感謝の心が芽生える」。

感動と感謝は一緒です。

感動しない人は感謝しません。

5つ目は

「心を磨く」。

心を外に出して磨くことができればいいですが、

できないでしょう。

だったら磨けるものを磨く。

間接的に自分の心を磨くことになります。ト

イレというのは1日に何回も見るものですから、

それがきれいだと、

見ている自分の心もきれいになっていきます。

つまり、

いつもゴミだらけの汚い環境にいる人は、

心の中も同じ状態ということです。

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耳が痛いです。

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だんだん

「掃除の仕方を教えてほしい」

という依頼が企業や学校からも来るようになり、

私がトイレ掃除を始めて30年経った頃に、

NPO法人「日本を美しくする会/掃除に学ぶ会」

が立ち上がりました。

掃除活動は全国各地に広まり、

現在、47都道府県123カ所に設立されています。

海外ではブラジル、中国、米国(ニューヨーク)、台湾。

正式に登録していない活動も含めると、

もっとたくさんあります。

ルーマニア、イタリアでも実施しています。

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正に

“継続は力なり”

ですね。

明日は、鍵山氏が自ら実践してきた

“お掃除哲学”

が、海外の人々の心にどのような影響を
及ぼしているかについてのコメントを
共有させていただきます。

是非、前半部分からも何かを

“感じて”

いただければと思います^^

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一の飛行機が欠航便に
なったため、

急遽、熊本から博多へ移動して博多から
東京へ。

以降、東京都心で打ち合わせが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


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