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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
少々時間が経過しましたが、
10月29日の介護給付費分科会では、
“特別養護老人ホーム”
“特定施設入居者生活介護”
に関する基準・報酬(案)が示されました。
今日のメルマガでは、資料に目を通す中、
私自身、印象に残ったポイントについて
皆様に共有させていただきます。
(量が多いため、本日の話題は、特別養護老人
ホームに限定させていただきます)
全部で9つの論点が提示されていますが、
私が特に印象に残った論点ポイントは次の
4つでした。
先ず、1つ目は、
“地域貢献活動”
を行う体制を整備する上での布石について
です。
(資料では論点2に示されています)
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「介護老人福祉施設」と「特別養護老人ホーム」に
おける職員の「専従」の定義が不明確・不整合である
ことにより、
「特別養護老人ホーム」の直接処遇職員による柔軟な
地域貢献活動の実施が妨げられているのではないか。
→
(具体的視点)
「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準に
ついて」(解釈通知)の改正等を行うことにより、
特別養護老人ホームの職員に係る「専従」の要件は、
特別養護老人ホームの職員配置基準を満たす職員と
して割り当てられた職員について、
その勤務表上で割り当てられたサービス提供に従事
する時間帯において適用されるものであり、
それ以外の時間帯における職員の地域貢献活動実施等
をも制限する趣旨のものではない、
ということを明確にする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
続いては論点5、
在宅・入所相互利用加算の促進策について
です。
(在宅の方はこんな仕組みがあることすらご存知
無い方も多いと聞きますが^^)
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
地域住民の在宅生活の継続を支援するため、
複数人による介護老人福祉施設への定期的・継続的
な入所を実施するベッドシェアリングの取組を推進
する観点から、
在宅・入所相互利用加算の要件の見直し等を行って
はどうか。
→
(具体的視点1)
在宅生活を継続する観点から設けられた加算であり、
複数人が在宅期間及び入所期間を定めて計画的に利用
する居室が「同一の個室」であることは必ずしも必要
とは言えないため、当該要件を撤廃することとする。
(具体的視点2)
在宅・入所相互利用加算における関係者との連携・調整
の実施を適切に評価する観点から、単位数を見直すこと
とする。
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地域包括ケアの一つの機能として、更なる認知・利用促進
を図る考えなのでしょう。
続いて3つ目は論点7、論点8にまたがる
“多床室の自己負担”
に関する内容です。
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【論点7】
直近の家計調査結果における光熱水費を踏まえると、
多床室における基準費用額(居住費負担)の見直しを
行ってはどうか。(介護療養病床、老健等についても同様)
→
(具体的視点)
多床室における居住費(光熱水費)については、
家計調査における光熱水費の額を参考に設定しているが、
直近(平成25年)調査の結果が基準費用額(1万円)
を上回っているため、
多床室における居住費負担についての見直しを行っては
どうか。
(参考)
光熱水費家計調査結果:
平成15年(設定時)は光熱水費: 9,490円
→平成25年(直近)は:11,215円
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【論点8】
「低所得者を支え得る多床室」との指摘もあることを
踏まえ、
一定の所得を有する者が介護老人福祉施設の多床室に
入所する場合については、
居住費負担の見直しを行ってはどうか。
→
(具体的視点1)
一定の所得を有する介護老人福祉施設の多床室の入所者
から居住費(室料)の負担を求めることとしてはどうか。
(低所得者に配慮し、利用者負担第1~3段階の者につい
ては、補足給付により利用者負担を増加させない。)
(具体的視点2)
見直し後の多床室の基本サービス費は、人員配置基準が
同じである従来型個室を参考に設定してはどうか。
(具体的視点3)
多床室のプライバシーに配慮した居住環境改善に向けた
取組を進めることとする。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あくまでも文脈上の憶測ですが、
光熱水費の負担が11,000円程度まで上がって来る
可能性もありますね。
そして最後は論点の9番目、
やはり避けては通れない話題である
“基本サービス費の見直し”
についてです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
介護福祉施設サービスの基本サービス費については、
収支差が引き続き高い水準を維持していることや、
閣議決定された
「経済財政運営と改革の基本方針2014」
の内容等を踏まえてどのように対応するのか。
→
(具体的視点)
収支差が引き続き高い水準を維持していることや、
以下のような様々な議論が提起されていることを
踏まえると、
(※「以下」の部分は長いので割愛します)
介護老人福祉施設(地域密着型介護老人福祉施設を含む。
以下同じ。)の基本サービス費の適正化を行うことについて
どのように考えるか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
これらの要素を勘案し、社会福祉法人の皆様は事前に
頭の整理や準備、
現時点でのシミュレーション等を進めておいた方が
良いでしょう。
“Warm Heart ,Cool Head”
の精神で、これらの情報に臨んでまいりましょう!
より詳しい資料、並びに特定施設入居者生活介護の
基準・報酬(案)についてはこちらをご覧ください。
↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000063271.html
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日も都心で打ち合わせが続きます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
こちらも是非、ご覧下さい!
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原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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します。私自身、自分が思いついたり考えたりしたものは全て先達からの
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(私の解釈や意見、想い等につきましては気にせず自由にご活用下さい^^)
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