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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
さて、本日は、昨日に続き、
東洋経済オンラインで見つけた、
株式会社ホットランドに関するエピソード
の続きをお伝えさせていただきます。
“タコリスク”
に直面した創業者の佐瀬社長は、
この難局をどのように乗り越えたのか?
後に、
“経営論のセオリーを覆す”
“常識にとらわれない、ぶれない”
と称賛された佐瀬社長の
“信念”
とは、一体、どこに在ったのか?
是非、今日は、そのエッセンスを
“感じて”
いただければと思います。
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通常規模が拡大すれば
“スケールメリット”
が働くが、銀だこに関しては
“スケールデメリット”
の方が大きくなってしまっていたのだった。
こうした場合、経営論のセオリーで言えば、
リスクの高いたこ焼き業態はほどほどに、
他の飲食業態にも進出して、
拡大していくのが飲食チェーンの経営戦略の
王道だ。
しかし、たこ焼きにこだわる銀だこは違った。
“タコのリスクは、自らのタコで回避する”
べく、
商社任せの調達から、
タコの自社調達にかじを切ったのだ。
世界中の海から契約漁業でタコを調達。
なんと、タコをとらない、食べない国に対しても、
タコのとり方をゼロから指導して、
世界中でタコ漁を展開した。
たこ焼き屋がアフリカの僻地まで行ってタコ漁業
を指導したわけだ。
加工用には、国内工場で体制を整えた。
さらには、本格的には世界で初めて宮城県石巻市で
タコの養殖体制の構築も進めている。
たこ焼き業態に徹底してこだわるからこそ、
たこ焼きの機械も
“完全自社特注”
のオーダーメード品で統一。
従業員のレベルを底上げするため、
銀座の研修センターで教育体制も整えた。
こうしてたこ焼き専業業態にふさわしい体制を
本気で整えた。
佐瀬社長は、
「もし、たこ焼き以外の事業にも当初から注力して
いたら、現在はなかった」
と断言する。
最大の成功要因は、逃げずに
“タコ焼き1本に絞り込んだこと”
だと言うのだ。
つまり、銀だこは、たこ焼きに絞り込んで
自ら退路を断ったので、
逃げ道がなかった。
逃げ道がないからこそ、
タコの調達など、常識にとらわれず創意工夫が
でき、
逃げなかった中で、社員みんなの気持ちが
一つになっていった。
佐瀬社長は言う。
「お金で動く人は、すぐに去っていきます。
お金ではなく、逃げずに、リスクを取ってでも、
みんなが「ワクワク」することを共通目標=夢
にしていくことが、
人がついてくる秘訣だと思います」。
自分たちの携わる
“世界的な和のファストフード”
であるたこ焼きと、
“共食”
という日本の文化を世界に発展させていく。
安易にリスクを分散せず、
熱い想いを貫いたからこそ、
人がついてきたわけだ。
もちろん直近では、銀だこが大きく成長した後、
他業態にも展開を進めているが、
あくまでそれも銀だこを起点としている。
たこ焼きという和がつまったファストフードを
世界に広めることができるか?
佐瀬社長の夢は大きい
例えば、たい焼き業態
“銀のあん”
はたこ焼きと近い原材料で、
同じ工場ラインで生産が可能だ。
また、近年買収した、アイスクリーム業態
“コールドストーン”
は、
夏につよいアイスクリームと冬に強いたい焼き
との補完関係をうまく実現している。
例えば、最近はたい焼きの銀のあんと隣同士で
出店、
同じ人員が夏はアイスクリーム、
冬はたこ焼きを売っているのだ!
こうして、銀だこをメインとしながら、
周辺業態や、さらには海外展開を進めつつある
銀だこ。
最近は、現地向けで焼くのが簡単な機械を
導入の上、
アジアを中心に展開を加速させている。
もちろん何でもリスクをとって1本足でいけば
必ず成功するというわけではない。
銀だこの影には、1本足打法で去っていった、
数多くのライバル企業がいる。
しかし、銀だこの例が示しているように、
“リスクを嫌うあまり、すぐに分散”
のようなスタンスでは、
人がついてこないのもまた事実なのである。
1つの目標を実現するためには、
途中で大きな困難が付きまとう。
そんな時、タコ足のように8本ではなく、
あえて1本足に絞りその他を捨てる意志と
覚悟があれば、
道は開けるということを、
銀だこは教えてくれている。
「和のファストフードであるたこ焼きと、
共食という日本の文化を世界で発展させて
いく」。
創業当初は、数名で語っていたのと同じ夢を、
これから世界で展開させていくことができる
だろうか。
これからの銀だこの飛躍に期待したい。
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如何でしょうか?
正直なところ、
1本足に絞ろうが、8本足を選択しようが、
どちらの場合においても
“勝機”
はあったのかもしれません。
何より大切なことは、
どちらかの道に絞り込んだ時に、
そこに
“意志”
と
“覚悟”
が確かに存在しているか?
ということなのでしょう。
決して精神論的な見地ではなく、
その
“意志”
と
“覚悟”
の深さがそのまま
“思考の深さ”
“施策の深さ”
“行動の深さ”
として表れてくるのではないかと思われます。
今、将来を見据え、どのような戦略で進んでいく
べきか、
悩まれている介護経営者の方も数多くいらっしゃる
ことでしょう。
そんな我々に対し、この話は、一つの示唆を与えて
くれているのかもしれません。
このエピソードから何を感じ、何を学ぶか?
是非、深呼吸して、自らの体内に取り込んで
いただければと思います^^
そう考えると、出会う事、出会う人、全てが
“学び”
なのかもしれませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は午前中は月末処理。
午後、打ち合わせを経て、
明日のセミナー開催地、高知まで移動します。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
最近、ブログも更新し始めました。
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