事業を見つめ直すヒント?

——————————————————————–
介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
——————————————————————–
本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。

また、もし宜しければ、是非、メルマガの読者様をご紹介下さい!

真面目で一生懸命な医療・介護事業者様や、介護に携わる
方々との輪を拡げていくことが出来ればとても嬉しく思います。
読者登録は、こちらのURLから可能です。

http://cb-tag.net/melma_regist.php
——————————————————————–
おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

昨日のメルマガ、

“事業成功のカギを握るもの?”

の中で、ダン・ケネディ氏の提唱する

“3M”

について触れさせていただきましたが、

一番初めのM、

“Market”
(=誰を顧客とするか?)

に関連して、

あらためて、皆様に気付きをご提供できる
かな?

と思った内容を、

本日は共有させていただきたいと思います。

半年ほど前のメルマガでも触れさせて
いただいた、

“教育現場でのデザインマネジメント”

という本の中身についてです。

著者は、

多摩美術大学名誉教授であり、

自動車のホンダを黎明期から支えたメンバー
でもある

“岩倉 信弥”氏。

岩倉氏は本田技研工業において、

“シビック(初代、3代目)”

“ホンダ・アコード(初代)”

“ホンダ・プレリュード(初代、2代目)”

“ホンダ・CR-X(初代)”

“ホンダ・オデッセイ(初代)”

等々のデザインを担当し、

多摩美術大学出身のデザイナーながら、

“モノづくり企業”

である本田技研工業において、

常務取締役にまでなられた方です。
(同時に、“本田宗一郎に一番
叱られた男”という異名も持つ
そうですが(笑))

岩倉氏は本田を定年退職された後、

多摩美術大学の教授に転身され、

約10年をかけて同大学の生産デザイン
学科の教育体制を改革しました。

その結果、

少子化の影響が既に及び始めている
教育業界であるにも関わらず、

多摩美術大学は、

競争倍率を維持したまま、

入学定員数を2倍に増やすことに
成功している、

と言われています。

岩倉氏の改革の要諦はどこにあったか?

本の中では、次のようなポイントが紹介
されていました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
岩倉氏の改革の最大のポイントは、

“大学のお客様は誰か”

という根源的な問いから大学の在り方を
見つめ直したことだ、

と言われています。

当初、岩倉氏以外の教授陣は、

“お客様は学生であり、商品は教育
カリキュラムである”

と定義づけていました。

一聞すると至極もっともで、

納得感の高い定義だと思われる方も
いらっしゃるでしょう。

しかし、岩倉氏は、

“本当にそうなのでしょうか?”

と大多数の教授を前に、疑問を
投げかけます。

彼は次のように考えました。

“大学が世の中に生産しているのは
卒業生ですよね。

とすると、学生こそが大学の商品であり、

そのお客様とは、すなわち就職先企業だと
考えるべきではないでしょうか?”

この考えを聞いた教授陣は、

“学生を商品と扱うなんて教育者として
非常識も甚だしい。

さすが、金儲け企業出身のことだけはある”

と、

当初は完全に見下し、否定的な対応をとっていた
そうです。

が、

その後、岩倉氏の受け持つ学生達全員が、

名だたる企業や、

学生自身が満足し、

プライドを持って働けるような企業に就職して
いく姿を見て、

やがて、

岩倉氏の定義の意義を理解し始めます。

“お客様(就職先・人材市場)のニーズを
よく理解し、

最高の商品(学生=若きデザイナー)を
作り上げるためには、

大学は何をしたらよいのか“

という、メーカー流の品質魂が、

結果として同大学の教育水準を高め、

卒業生の質を高めることに大きく貢献した
のです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

・・・・・

如何でしょう?

過去のメルマガで何度か登場している、

“自社は何業か?”

の話や、今回の

“Market”
(=誰を顧客とするか?)

という言葉を深掘りするのに役立つ話
だと思いませんか?

では、私たちの仕事に置き換えた場合、

“お客様は誰”

なのでしょう?

高齢者介護事業であれば、

“ご利用者”

なのでしょうか?

それとも、

“ご家族”

なのでしょうか?

それとも、

“地域”

なのでしょうか?

障がい福祉のサービスで
あるならば、

“障がいを持つ本人”

なのでしょうか?

それとも、

“ご家族”

なのでしょうか?

それとも、

“地域”

なのでしょうか?

それとも、岩倉氏の考えに
倣えば、

“就職先の企業”

なのでしょうか?
(ちなみに、就労支援サービスを提供している
某社会福祉法人では、顧客を“就職先の企業”
と定義しているそうです)

別に、唯一無二の答がある訳では
ないですし、

どれが正解でどれが間違い、

という話でもありません。

しかし、大きな環境変化が
目前に迫る今、

この思考フレームは、

ひょっとすると、自社の事業を発展させる、

大きなブレイクスルーを産み出すヒントに
つながるかもしれません。

“顧客はご利用者に決まっている”

とずっと考えてきた方からすれば、

“何言ってるの?”

という話かもしれませんが(笑)、

でも、今後、提供するサービスの切り口や
メニューを変えていこう、

とお考えが少しでもあるのであれば、

今回のように

“根本”

からあらためて考えてみることも、

必要だと思いませんか?

そう考えると、企業経営における
最大の味方でもあり、敵でもあるのは、

“昨日までの自分”

なのかもしれないですね(笑)。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、都内、及び神奈川県で打ち合わせです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
こちらも是非、ご覧下さい!

http://www.cb-tag.co.jp/blog-harada/
——————————————————————–
原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

好評発売中!ご照会はこちらから

http://www.cb-tag.co.jp/aboutus/books.php
——————————————————————–
CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)

◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3 
ザ・グランドビューオオサカ1602

メール:info@cb-tag.net
URL:http://www.cb-tag.co.jp/
TEL :06-6306-6567
FAX:06-6306-6568
          ~Visionary CareCompany~

社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
——————————————————————–
※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
 します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
 します。
——————————————————————–