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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
さて、今日と明日は久しぶりに、
弊社デイサービス
“あずゆあはうす”
における、
ご利用者とのエピソードについて
皆様に共有させていただきたく思います。
私自身、事業所のこれからについてあれこれ
考える際、
よく、今日、ご紹介させていただく
エピソードを読みながら、
“よっしゃ、頑張ろう!”
と、新たな元気と勇気を得ています。
皆様に少しでも
“プラスの氣”
をお届けできる事を祈りつつ、、、、
では、どうぞ、お読みください。
タイトルは、
“その笑顔が見たくて”
です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
73歳になられる畑中えみこさん(仮名)が
認知症になられたのは、
まだ60代半ばのこと。
以来、十年以上にわたって、えみこさんを
介護されてきたのは、
ご主人様をはじめ、同居されている娘様たち
ご家族です。
えみこさんには、徘徊の症状があります。
短時間でも目を離すといつのまにか家から
出て行ってしまわれるのです。
5時間も歩いて遠くの街にたどり着き、
そこで倒れてしまったこともありました。
ご家族にとっては、えみこさんが家を飛び出して
いかないか、
24時間365日、神経を張り詰める毎日。
“このままでは自分の方がダメになってしまう”
ご自分の時間をほとんど持つことなく、
介護に専念されてきたご主人様。
そのご主人様や娘様をはじめ、
ご家族の方の介護の負担を少しでも軽くする
ことと、
認知症のため言葉を発することができなくなって
しまったえみこさんに、
言葉を取り戻していただくこと。
えみこさんへの支援は、この二つを目標に
始まりました。
※【段落タイトル】※
いつもにこやかな えみこさん
「玄関を入って母がイヤな顔をしたら、
ここに通うのはやめよう」
そう心配されていた娘さんでしたが、
はじめて「あず ゆあ はうす」にいらっしゃった
えみこさんは、
イヤな顔どころか、ふくよかで、
ぱぁっとこちらの気持ちまで明るくなるような
笑顔。
女性スタッフがお誘いするとお風呂にも入って
くださり、
終始ニコニコされながら、リビングに座られて
います。
とはいえ、初めてのことや新しいことには、
少し緊張する様子も見られました。
そんなときは、スタッフもいきなり
「えみこさん、コレやりましょう!」
とお誘いすることはしません。
「しばらくは、ほかの皆さんの様子を見て
いただいて、
ここに慣れてもらいましょう」
えみこさんのペースで、
えみこさんが自然に
「わたしもやってみようかしら」
と思われるのを待つことにしました。
日を重ねるにつれ、
えみこさんは自分のご飯をよそわれたり、
食器の後片付けをされたりするようにも
なられてきました。
ほかのご利用者様と一緒にジェンガや風船バレー
に興じたり、
折り紙でウサギを折ったり、
少しずつ皆さんと打ち解ける様子も見られ
始めます。
折り紙の出来栄えは、それは丁寧で、
書道をされていたえみこさんの、
手先の器用さがうかがえました。
1週間が過ぎるころには、
お料理のお手伝いもしてくださる
ようになりました。
「えみこさんは、几帳面ですねぇ!」
手際よく玉ねぎをスライスする手さばきに、
思わずスタッフがおどろきの声を上げると、
えみこさんは首を振って、
「(いえいえ)」
と謙遜します。
「器用で、お食事作りも得意だったと
お聞きしていますよ」
「(そんなことはないのよ)」
認知症のために声での会話は上手にできなくても、
スタッフの問いかけには笑顔で答えてくださる
えみこさん。
ご主人のお話をお聞きすると、
またまたホンワカとした笑顔。
スタッフの肩を叩いて照れていらっしゃる様子。
スタッフとの、そんなやりとりを繰り返すうちに、
少しずつ、口をパクパクと動かしながら、
なんとか声を発しようとされるえみこさんの
姿が多くなってきました。
リビングに流れる童謡の歌詞のとおりに
口を動かし、
声を出して歌われようとするご様子もみられます。
はじめは、何か言おうとしても
「・・・う・・」
と発音されるのが精いっぱいだったえみこさん
でしたが、
次第に声も出るようになり、言葉の数も徐々に
増えてきました。
“きっと、もう、えみこさんはお話ができる”
ある日、そう感じたスタッフは、えみこさんに
話しかけます。
「えみこさん、お風呂に入られますか?」
「(いいえ)」
今まで通り、ジェスチャーで答えてくれたえみこ
さんに、
スタッフはかがみこんで目線を合わせます。
そして、
「えみこさん、言葉で教えてくださいますか?」
と、そっと問いかけてみました。
すると
「今は、行かない」
小さな声ですが、
ハッキリと、言葉で気持ちを伝えてくださる
ことができました。
「分かりました。じゃあ、お風呂はもう少しあとで
いいですか?」
「はい」
決して急かさず、でもタイミングは見逃さず。
その辺りのスタッフの“勘”はバツグンです!
「えみこさん、書道や編み物が得意だったん
ですよね」
「お料理もしてたのよ」
「そうでしたね! えみこさん、お料理、お上手
ですものね!」
だんだんと、会話も弾むようになってきました。
まず「あず ゆあ はうす」を「安心」できる場所だと
感じていただくこと。
安心して、言葉を発することができる場であり、
スタッフであると感じていただくこと。
そして
「言葉を発することで、相手に気持ちを伝える
ことができた」
「コミュニケーションできた」
という体験を、できるだけたくさんしていただける
ようにしていきます。
するとさらに「安心感」が生まれ、
また言葉が増える――。
たとえ認知症で言葉が出なくなっても、
そんな
「プラスの循環」
を作ることで、忘れてしまった力を引き出して
差し上げることは十分できるのです。
「えみこさんは、もっともっと良くなりますよ」
「そうですね、そう思います!」
ほかのスタッフも、自信を持ってうなずきます。
順調な、えみこさんへの支援。
けれどもスタッフには、ある一つの心配ごとが
ありました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・・・・・
今日は、ここまでとさせていただきます。
極めて順風満帆に見えつつも、
えみこさんへの支援に対し、
どんな心配事があったのか?
是非、皆様のご経験から想像しながら(笑)、
明日、また、お読みいただければ嬉しく
思います。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、新潟県三条市にて、
久々の他流(他業界)試合、
様々な業界の後継者約30名を集めての
“後継者のための企業経営講座”
研修講師を2日間、ぶっ通しで務めさせて
いただきます。
同様のテーマでまた、介護事業者様限定での
開催も検討したいと思いますので、
ご興味のある方は、是非、
楽しみにしていただければと
思います^^
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
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~Visionary CareCompany~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
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