“感謝の心”の大切さ~松下幸之助氏のエピソードから~

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、とある介護経営者の方から悩みの
メールをいただいた際、

何かの参考になるかと思い、

このメルマガでも紹介したことのある、

私の大好きな松下幸之助氏のエピソード
を共有させていただいたところ、

“自分自身の傲慢さに気が付いた”

“感謝の気持ちを見失っていた”

という趣旨の御礼メールをいただきました。
(ちっとも傲慢な方ではないのですが^^)

このエピソード、

ずいぶん前のメルマガでもご紹介させて
いただいたことがあるのですが、

今日、あらためて、皆様にも共有させて
いただきたいと思います。
(二度目の方は是非、再確認して噛みしめて
下さい^^)

松下幸之助氏が大好きな方なら恐らく
多くの方が知っているであろう、

“熱海演説”

という、如何にも松下幸之助氏らしい
逸話です。

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昭和39年。

幸之助氏が社長を娘婿の松下正治氏に
譲り、

会長職になって3年が経過した時の話
です。

当時、大不況の波が押し寄せ、

松下電器は創業以来の危機に直面して
いました。

松下電器の全国約2万もの代理店の中には
倒産するところもあらわれてきており、

この状況を打破すべく、

同氏は全国の販売店や代理店の社長・店主ら
約270人を熱海のニュー富士屋ホテルに招待し、

彼らの意見を虚心坦懐に聞く機会をつくりました。

すると、会場に集まった社長や店主の口からは、

一気に噴き出すかのように、

不満の声が出るわ出るわ。。。

「新製品が次から次に出るが、

消費者は真新しさを感じるのもつかの間、

ソッポを向き出していることを知るべきである」

「観劇だ、なんだと松下電器は招待ばかりが
多すぎる。

それではわれわれが店にいる時間がないでは
ないか」

「安い商品が出回っていて、これでは対抗が
できない」

まるで、

“儲からないのは全て松下電器の責任だ”

と言わんばかりの物言いが続きます。

そんな中、幸之助氏も、

「たしかに当方にも非はある。

が、販売店や代理店の経営悪化の原因の一つには、

あなた方の自主、独立精神が足らなかったことは
ないだろうか」

と反論するものの、

松下電器への不平・不満は一向に収まらず、

当初、予定していた2日間の予定を1日延長し、

さらに議論を尽くすことにしました。

そして翌日。

幸之助は突然態度を一転させ、

涙声で販売店や代理店の経営者に次のような
話をしました。
(これが後に“熱海演説”として後世に受け継がれる
ことになった名演説です)

「よくよく考えてみると、松下電器にも改めなければ
ならない問題がたくさんあります。

責任の大半は松下電器にあります。

慢心が今回の真の原因であると思うのです。

長い間かわいがっていただいた皆さま方の恩顧を、

われわれは忘れていたのです。

申し訳ないことだと思っています。

私は今、昭和8、9年ごろ、

初めて電球をつくって皆さんのところで買って
いただきにあがったことを思い出しました。

「この電球はまだ信用、品質が超一流とはいえない
かもしれません。

しかし、やがてかならず横綱になってみせますから、

どうか売ってください」

とお願いしたものです。

皆さま方は

「よし、そこまで考えているなら売ってあげよう」

と電球を置いてくれたのです。

そのことで、松下電器は大きくなった。

本当に皆さまのお陰なんです。

それを片時も忘れてはいけないのを忘れて
いました。

会社が皆さまに文句を言える義理は一つもない
のです。

誠に申し訳のないことです。

このうえは、考え方を改め、心を入れかえて

取引条件なども含めて一切を改革、

出直しするつもりであります。

誓っての改革を、皆さんにお約束します」

絶句しながらの同氏の演説が終わる頃には、

販売店、代理店の間にハンカチで涙を拭う
者が続出したと言います。

やがて、その中の一人が立ち上がり、

声を上げました。

「今、会長のお話を聞いていると、

われわれの方が、考え方が足りなかったのが
わかる。

もともとわれわれと松下さんの間は単なる
取引の関係などではなく、

もっと精神的なところにあったはずだ。

皆さん、われわれも一致団結して出直そう
ではありませんか!」

あちこちから拍手が湧き上がり、

「そうだ、お互いに頑張ろう!」

の声とともに、

皆の心が一つになった瞬間でした。

会長に退いていた幸之助氏でしたが、

これを機に

「営業本部長代行」

を兼務し、

改めて改革への陣頭指揮をとりました。

そして業績は回復し、

全員でどん底の危機を乗り超えることが
できたのです。。。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

経営を行っていく上で、

“手法”

“ノウハウ”

というものも、確かに必要なのかも
しれません。

しかし、危機や難局を乗り越えるには、

何より経営者や幹部陣、

関わる全ての人たちの

“覚悟”

“情熱”

が必要であり、同時に

“素直さ”

そして、関わる方々との

“信頼関係”

が不可欠であることを、

この事例は教えてくれているように
思います。

さて、日々の私たちは如何でしょうか?

幸之助氏とまでは行かなくとも、

少し我が身を振り返り、

何か1つでも、考え方や行動を変えてみても
いいかもしれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は終日、東京都内で打ち合わせが
続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


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