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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
1か月ほど前、
“アメリカの介護FCが日本に参入”
というトピックスについて触れさせて
いただきましたが、
その後、
このメルマガをお読みいただいている、
実際にFC本部をおやりになっている
方、
今後、FCで展開していきたいとお考えの
方から、
“理想のFC本部ってどんな本部なんですか?”
というご質問を幾つかいただきました。
そこで、あくまで私見ながら、
私の考える理想のFC本部の在り方について、
今日は一つの切り口をご紹介させていただき
たいと思います。
過去、私は様々なFC本部とお付き合いする中で、
ご質問の内容と同様、
“理想のFC本部ってどんな本部なんだろう?”
という思いが強くなり、
“加盟企業が満足しているFC=いいFC”
(一部のわがまま依存体質加盟企業を除く(笑))
に違いない、
という単純な方程式に基づき、
様々なFCチェーンの
“加盟企業”
の方々にヒアリングをして回ったことがあります。
そんな中、あくまで当時(2005年前後)に
うかがった話ですが、
“きっといい本部なんだろうなぁ”
と思ったのが、皆様ご存知、
“吉野家”
の本部でした。
同社は過去、とある有力なFC本部との不適切な
関係が発端となり、
民事再生への道を辿った、
という苦い経験を持っていますが、
その失敗の教訓からか、
FCを再開する際には、
“とにかく互いに信頼し合える関係の会社と手を
結びたい”
という想いを第一優先に据えた、
と言います。
そんな中、私がお邪魔した加盟企業(A社)は、
加盟段階で、吉野家本部からこのような
プレゼンテーションを受けたそうです。
“FCを再開するにあたり、本当にパートナーシップを
組める企業と手を組み、互いに成長でき、ハッピーに
なれるチェーンをつくりたい。
そんな想いで、この地区であればどの企業と手を組む
のが相応しいか、
いろいろと調べたところ、
真っ先に御社の名前が浮かんできました。
(その後、その理由を明確に述べられたそうですが、
その理由を書くと社名がばれる可能性もありますので、
この場では控えさせていただきます)
我々のパートナーになっていただけるのであれば、
“事業”
として必ず御社に喜んでいただけるよう、
しっかりご支援させていただきますし、
御社と業務提携が結べれば、
今後、同地区には御社以外の加盟企業を募る
ことは一切致しません。
是非、吉野家事業を共に成長させるパートナーに
なっていただきたい。
御社から結論をいただけるまでは、他の候補先には
一切話を持っていきませんので”
当然ながら
“事業”
ですから、
検討を進めるにあたっては、
利益・投資回収等の経済的魅力、
FC企業に参画するメリット等もしっかりと
分析されたことでしょう。
しかし、最後に背中を押したのは、
加盟を提案しに来た吉野家社員から語られた
その言葉、
そして、その言葉を語る彼らの姿勢に嘘偽りの
ない
“誠意”
を感じたからだ、
とA社の社長はおっしゃっていました。
その後、加盟を決断したA社社長は、
今度は実際にその
“誠意”
を間近で感じることになります。
おぼろげな記憶しかないのですが、
確か、当時のFC契約においては、
店舗開店当初、立ち上げ支援として、
約1名の本部スタッフが1週間ほど
店舗に張り付き、
店舗の運営支援を行う、
というような契約だったそうですが、
何と、吉野家本部は、開店後1週間を
遥かに超える
“1か月間”
もの間、1名どころではない人数の支援
部隊をA社の1号店に張り付かせたそうです。
(勿論、経費は本部持ち)
ここだけ見れば、FC本部としては大赤字
かもしれません。
しかし、ここまで徹底的に支援を受けた
おかげで、
A社の多くのスタッフは早期にスキルを身に
つけることが出来、
2店舗目以降は、
本部の支援を受けなくても自社スタッフだけで
店舗を起ち上げることが出来るまでのスキルを
持つに至ったそうです。
(と同時に、この行動に恩義を感じたA社の、
本部に対するロイヤルティが益々高まったこと
は言うまでもありません)
・・・・・・・
これって、なかなか出来る事ではないですよね。
以降、心と心でシェイクハンドした両社は、
信頼関係を継続したまま、
FC契約を16年(当時)続けていました。
(恐らく今も継続しているでしょう)
思い起こせば、吉野家本部は、
BSE問題で加盟店が減収減益となった
当時も、
無利子貸付、販促費徴収中止、店舗買取等々、
可能な限りの加盟店支援を続けていました
よね。
至極当たり前ですが、FC本部の健全な成長は、
FC加盟店の健全な発展(=高収益、多店舗展開etc)
の積み重ねの上に在るのが
“真”
であり、
その“真”をどこまで愚直に追及出来るか、
が勝負の分かれ道です。
勿論、言葉で語るほど簡単にはいかないことも
あるでしょうし、
時には見解の相違から、本部と加盟店で激しく
ぶつかり合うこともあるでしょう。
しかし、根底に、法人対法人としての、
人格レベルの
“信頼関係”
が存在していれば、
そのぶつかり合いも、互いの関係を
“高み”
へと昇華させるための、
非常に有意義な出来事として位置づけることも
出来るでしょう。
(同時に、だからこそ、前述の通り、「どこと
組むべきか」ということに対するこだわり、戦略的
思考も不可欠であることは言うまでもありませんが)
FC本部をおやりになっている皆様、
もしくは、今後、取り組んでいきたいとお考えの
方々も相当数いらっしゃるかと思いますが、
先ずは、自らがどんなチェーンを創りたいのか、
その上で、何を大事に実践を積み重ねていくか、
という
“軸”
について、事前に整理しておくことをおススメ
します。
賛否両論ある介護FCですが、
どうせやるなら、業界全体の発展の為にも、
志に基づいた、
“心から誇れるチェーン”
づくりに挑戦してみても面白いかもしれませんね。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は朝一の飛行機で大阪へ移動。
午前中、大阪オフィスで打ち合わせを行い、
午後は、グループホーム協議会京都支部にて
講師を務めさせていただきます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
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活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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