出光佐三氏の逸話に学ぶ。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

最近、あらためて、昔の偉人の自伝等
を読み返すことが多いのですが、

その中で、数年前に読み、

ページを折っていたものの、

すっかり記憶から消えており(苦笑)、

今回、読み返して、あらためて感銘を
受けた経営者の逸話がありました。

ガソリンスタンド等の石油販売で
知られる、

出光興産の創業者、

“出光佐三(さぞう)”

氏のお話です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第二次世界大戦の敗戦直後、

出光興産は朝鮮や中国等の営業拠点を
全て失い、

巨額の借金しか残らない、

という非常事態に直面していました。

何とか国内の市場で利益を上げ、

持ちこたえさせよう、と考えるも、

国内の営業施設は政府の統制機関に接収
されたまま。

当時の出光石油は営業しようにも営業
出来ない、

いわば、

“手も足も出ない”

“お手上げ”

状態にあったそうです。

他方、前述の通り、

敗戦とともに海外の営業拠点が
全て消滅したことにより、

数百人もの社員が、

海外から引き揚げてくることが
決定していました。

とはいえ、仕事は全くゼロ。

彼らを雇い続けようにも、

原資も仕事もありません。

“断腸の思いだが、大量解雇はやむを
えない”

幹部会議の中でそのような意見が大勢を
しめたのも、或る意味、

当然と言えば当然、

止むを得ない決断だった、と言えるで
しょう。

しかし、目をつぶり、

幹部たちの意見を黙って聞いて
いた出光氏は、

突然目を開き、

次のように発言した、

と言います。

“私は、海外から引き揚げてくる
社員を解雇する、

という意見には賛成できない”

驚く幹部たちを前に、出光氏は続けます。

“彼らがどんな気持ちで危険な海外へ出て
行ってくれたのか、

今一度思い起してほしい。

会社を信じてくれたからこそ、

危険を承知で海外の戦地にまで赴任して
くれたのではなかったのか?

私はそんな彼らに、今でも心から感謝
している。

そういう人達を首になど、俺には絶対に
できん”

“しかし彼らを首にしなければ、全員で
共倒れになります。

苦しい気持ちは私も同じです。

社長のお気持ちは痛いほど分かりますが、

会社を守るためにも、ここは、

経営者として辛い決断を下すべきでは
ないでしょうか?”

同じ想いを持ちながらも、

目に涙を浮かべながらも、

社長を説得しようとした幹部も幾人も
いた、

と言います。

しかし、出光氏は一歩も引きません。

“社員はみんな、私にとっては家族同然だ。

食べ物が足らんからと言って、家族の誰かを
追い出したりする、

そんな冷酷な親がどこにいる。

事業は飛び、確かに手元には借金しか残って
いない。

しかし、会社を支えるのは人だ。

これが唯一の資本であり、

今後の事業を作る最大、かつ、唯一の力
ではないか。

仕事がないなら探せばいい。

探してもなければ、つくればいい。

それをせずに、信じてついてきてくれた
社員を裏切り、残った者だけで生き延びる、

そんな卑怯な事は、俺はしたくない。

もしその努力をみんなで精一杯やって、

それでも食っていけなくなったら、

その時は、みんなで一緒に乞食に教えを
乞おうじゃじゃないか。

絶対に、俺は、首にはしない”

その言葉通り、出光氏はその次の日から、

社員の生活を支えるため、

仕事探しに奔走した、と言います。

その後、農業や漁業、食品の製造、

電気器具の修理、販売等々、

業種や仕事内容には一切こだわらず、

“お金になることならどんなに危険な
ことでもやる”

の精神で、

石油販売が可能になる日まで、

社員一丸となって歯をくいしばって
何とか乗り切り、

今の出光があるそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

“整理解雇など行うべきではない”

と大上段に構えるつもりは毛頭
ありませんし、

整理解雇をする事があらゆる局面にとって

“悪”

なのか、

正直なところ、私には適切な答が見つかり
ません。

それでも、出光氏のこの精神、

私は勿論、今の時代の経営者にとって、

“何か”

を教えてくれているような気がして
なりません。

いずれにせよ、私たち経営者には、

“胆力”

が必要なのでしね。

あらためて気合が入った、

そんなエピソードとの出会いでした。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は大阪から岩手へ移動し、

明日からの3日連続の東北セミナーに
備えます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


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