——————————————————————–
介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
——————————————————————–
本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
また、もし宜しければ、是非、メルマガの読者様をご紹介下さい!
真面目で一生懸命な医療・介護事業者様や、介護に携わる
方々との輪を拡げていくことが出来ればとても嬉しく思います。
読者登録は、こちらのURLから可能です。
↓
http://cb-tag.net/melma_regist.php
——————————————————————–
おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
さて、本日は、昨日のお話の続きを
進めさせていただきます。
お姉さんから結婚式の誘いをいただき、
嬉しくも困惑しつつ、
お母さんに連絡をした後、
高校生の女の子と先生は一体どうなった
のか。
では、引き続き、ご確認下さい。
↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とうとう、その子は自分ひとりの手で、
お姉さんのための浴衣を最後まで
縫い上げてしまいました。
先生はその浴衣を、
すぐに宅急便でお姉さんに
贈りました。
その後、二日ほどしてからのこと。
お姉さんから先生のところに、直接、
電話が掛かってきました。
その電話の内容は、お礼の言葉と共に
「是非、妹と一緒に結婚式に出て欲しい」
というもの。
嬉しい反面、先生は、お母さんの氣持ちを
考えると、どうしていいのかわかりません。
そこで、先生は、すぐにお母さんに電話を入れ、
お姉さんからいただいた電話の内容について
相談しました。
すると、今度はお母さんから、
次の言葉が。
「そうなんです。あの子の姉が、
どうしても妹と先生には結婚式に出て
欲しいって、
言うことを聞かないんです。
先生、もしよろしかったら、
あの子と一緒に結婚式に出ていただけ
ないでしょうか?」
そして、その女の子は車椅子に乗って、
先生と一緒に、結婚式に出席をしました。
女の子は最初、ニコニコ、笑顔で、
とっても楽しそうな表情だったそうです。
ところが、式が進むにつれて、
途中から下を向いて悲しそうな表情を
浮かべ、
美味しそうなご馳走がいっぱい出てきた
にもかかわらず、
どれも食べようとしなくなりました。
その理由は、先生にもすぐに分かりました。
なぜなら、周りで囁く人たちの声が、
先生にも聞こえてきたからです。
「何であんな子、結婚式に連れて来たんかねえ」
「あの子の面倒、将来、誰が看るんかねえ」
「あの結婚する二人の間に、障がいを持った
子が生まれて来たら、誰が責任とるんだ」
そんな声が、あちこちから聞こえてきた
のです。
先生の耳にも聞こえたのだから、
きっとその子の耳にも入ったのでしょう。
とても悲しそうな表情を浮かべています。
“ああ、やっぱり、結婚式なんか、出なければ
良かった”
先生が、そう後悔していたその時。
お姉さんがお色直しをして披露宴の会場に
入って来ました。
先生がお姉さんの方にふと目をやると、
何と、お姉さんは、
妹さんが縫った真っ赤な夕日の色に
染め上げられた浴衣を着て、
出てきたのです。
そして、お姉さんは、お婿さんと一緒に
マイクの前に行き、
皆さんに向かってこうお話をされました。
「皆さん、私が着ているこの浴衣は、
私の妹が縫ったものです。
妹は小さいとき高熱を出して、
その後遺症で手や足が不自由になりました。
そのために家から離れて生活しなくては
なりませんでした。
家で父や母と暮らしている私のことを
怨んでいるのではないかと思ったことも
あります。
でも、妹はそんなことは決してなく、
私のために一生懸命、
この浴衣を縫ってくれたんです。
皆さん、
今どきの高校生で浴衣が縫える人は一体
何人いるでしょうか?
妹は、私の誇りです」
そして、妹さんと先生を呼び寄せて、
二人を皆さんに紹介をしたそうです。
「これが、私の大事な妹です」
期せずして、会場から大きな拍手が
沸き起こりました。
女の子は、とても恥ずかしそうな顔を
していたそうです。
その後、女の子が席に帰ってしばらく
すると、
彼女の周りにご来賓の方々が次から次と
集まってきます。
そして、口々に声を掛けたそうです。
「偉いわねえ。どうやって、あの浴衣
縫ったの」
「ねえ、一緒に写真をとりましょう」
「今度、お姉さんと一緒に遊びに来てね。
おばちゃん、待っているからね」
とやさしい言葉を沢山頂きました。
すると、その女の子の表情は、
とってもうれしそうな表情に変わって
いったそうです。
そして、その姿を見て、
同じテーブル席のお母さんも、
涙を流して喜んでいました。
それ以来、
その子はとっても明るい子になった
そうです。
先生が、話の最後に言っています。
「あの出来事がなければ、
あの子は一生、人目を避けて、こそこそ
隠れるように生きる、
そんな人生を送っていたに違いありません。
あの出来事があって、
あの子の人生は変わったんです。
そして、あの子はそれ以来一生懸命、
和裁を勉強して、それを一生の仕事に
決めたんです」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人間力研修の中でこの話を聞いた、
ある職員の方は、こんな感想をおっしゃっていました。
「私は、今まで建設業のような、
自分が努力した結果が形として残る仕事になぜ、
就かなかったのか、
そのことをずっと後悔して、介護の仕事をやって
きました。
でも、今回の研修を受けてみて、
“私たちの仕事も捨てたもんじゃないわね”、
そう思えるようになりました」
また、ある職員は、こんな感想を述べて下さい
ました。
「その子の人生、たった一人の先生との出会いに
よって変わったんですよね。・・・
だったら、私も目の前の利用者様の、
たった一人の存在になれるかもしれない」
更に、この職員さんは続けます。
「私たちは、自分の目で何でも見ることができます。
他人の話を耳で聴くことができます。
自分の思いを口にすることができます。
自分の足で歩いて、どこへでも行くことができます。
自分の手で、何でも掴むことがでます。
でも、この当たり前のことが、当たり前に
出来ない人たちが、
世の中には大勢いらっしゃるのです。
私が、お世話させて頂いている人たちが、
そうです。
私は、そういう人たちからいつも教えられます。
自分が、いかに恵まれているかと言うことを。
そう思ったら、私たちの仕事って、とっても、
とっても素敵な仕事だと思います」
“人はなかなか変われない”
と思う一方、
“ふとしたこと”
“ちょっとしたこと”
で今までの考え方、捉え方がガラリと変わる
ことって、
もしくは、元来そういう気持ちでいたけれども、
日常に忙殺される中、
つい忘れてしまっていることを、
ほんの小さな出来事からふと思い出す
ことって、
確かにありますよね。
人間力研修は、そういった介護職員の方々の
“感性”
に訴え、様々な
“気付き”
が自然に生まれることに主眼を
置いています。
サラリーマンとしてコンサルティング
会社に勤めていた頃、
創業者が語った、ある言葉を思い出します。
“教えるとは、共に希望を語る事だ”
そんな気持ちで、これからも介護事業者の
皆様に喜ばれるコンテンツを、
どんどん発信していこうと思った、
そんな一時でした。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、都内で打ち合わせを経た後、
大阪へ移動。
その後、17時から立て続けに3件の
打ち合わせが続きます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
こちらも是非、ご覧下さい!
↓
http://www.cb-tag.co.jp/blog-harada/
——————————————————————–
原田匡の2冊目の著書、
「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」
好評発売中!ご照会はこちらから
↓
http://www.haradatadashi.com/books/
——————————————————————–
CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)
◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3
ザ・グランドビューオオサカ1602
メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567
FAX:06-6306-6568
~Visionary Care Company~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
——————————————————————–
※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
——————————————————————–