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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
先日、今年の3月26日に開催された
“第4回社会保障審議会介護給付費分科会
介護報酬改定検証・研究委員会”
(長い!)
の資料を斜め読みしていた時に、
以前より関心を払っていた
“介護保険サービスにおける質の評価に
関する調査研究事業”
の結果概要が示されていました。
この研究事業、名前の通り、
“介護の質をどのように評価するか”
ということに関する議論を行っており、
“調査研究の背景と目的”
としては、次の内容が記載されています。
(資料にはもっと多くの項目が記載されて
いますが、そこから一部を抜粋して記載して
います)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□
介護保険サービスの質の評価については、平成18年度から、
社会保障審議会介護給付費分科会における今後の課題とされて
おり、平成21年度には検討委員会を設置し、検討が行われた
ところ。また、日本経済再生本部の産業競争力会議でも同様に
指摘されている。
□
なお、我が国におけるアウトカム評価については第81回
介護給付費分科会において以下の整理がなされている。
-利用者の状態像の改善に取り組む質の高い事業所に
インセンティブを付与することは重要な取り組み。
-直接的にアウトカム評価を行うことは問題点が多いが
間接的に評価する方策は考えられる
(アウトカム指標と関連のあるストラクチャー指標、
プロセス指標等を評価する方法、pay for reporting
の考え方を取り入れる方法)
(※上記の単語の意味については後段で説明)
-評価方法の検討に向けては事業所・施設にとって負担と
ならない仕組みによって、さらなるデータ収集が必要。
□
これらの経緯を踏まえ、本調査研究は、介護保険サービス
の質の評価手法の検討に向けて、今後、持続的・現実的に
収集可能なデータ及び収集の仕組みについて検討を行うこと
を目的として実施した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
“ストラクチャー指標”
とは、人員や設備の基準等、組織等を含めた
“構造”
に基づいた評価を行う指標のことであり、
(現状の報酬で言えば体制加算等があてはまります)
“プロセス指標”
とは、文字通り、
“ケア・プロセス”
に基づいた評価を行う指標のこと。
(現状の報酬で言えばリハマネ加算(通所リハ)
や個別機能訓練加算(デイ)、各種連携加算等
があてはまります)
そして、最後の
“アウトカム指標”
とは、これも文字通り、
“アウトカム=結果・成果”
に基づいた評価を行う指標の意味であり、
(現状で言えば在宅復帰・在宅療養支援機能加算
(老健)等があてはまります)
特に在宅系の介護事業の特性(=複数のサービス・
複数の事業所が連携してケアを提供する)から
考えた場合、
今までも、
“ストラクチャー指標”
や
“プロセス指標”
が多用されてきていることは、皆様もご存知の
通りかと思います。
そんな中、本概要書類を見ていて
“面白いな”
と私個人が思ったのは、
“一般に、提供されているサービス内容が多岐に渡って
いるといわれている一方で、居宅サービスの中で最も
給付額の多いサービスであることからサービスの質の
評価手法の検討が急がれる”
という言葉と共に、
“通所介護の質の向上”
がテーマ・個別事項として取り上げられていること、
そして、それらの先行事例として、
株式会社夢のみずうみ村が開発した、
独自の質評価システム
“MILKシステム”
が取り上げられていることです。
“MILK”
とは、人が生きていくために必要な
要素の頭文字を表したものだそうで、
具体的には次の4つだと定義されています。
Movement : 動きの素(動き)
Intention : 心の動きの素(意気)
Life : 生命・活力の素(生気)
Keeping : 持続・継続の素(根気)
同社は、これらの各要素を詳細化した上で
ICF(国際生活機能分類)と対応させ、
さらに評価方法を独自に工夫することで、
プログラム評価や個別評価に活用している、
と言います。
あくまで私個人の拡大解釈ですが、
この
“MILK”
という視点は、何も通所介護に限った
事ではなく、
その他のサービスにも応用がきく視点なの
ではないか、
そして、その意味でも、今後、これらの調査研究の
推進は、
通所以外の特に在宅系のサービスを提供する方々に
とっても、
注視すべき内容ではないか、
とも感じています。
セミナーでいつも申し上げていますが、
介護事業者にとって、行政関連から発信される
情報は、
当然、吟味する必要はあるものの、
“活用してなんぼ”
“取り込んでなんぼ”
の世界です。
今後、
“在宅”
というキーワードの重要性が益々高まるであろう
中、
その意味では、今後も上記のような調査研究の
動きを早めにキャッチし、
感度を高めながら、着実に未来を見据えていく
姿勢が必要だと言えるのではないでしょうか。
私自身も今後、
自身のアンテナに引っかかってくる情報については、
引き続き、積極的に情報共有させていただく
ようにしてまいります。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、終日都内でデスクワーク、
及び、
事業所関連、及びコンサルティング関連の打ち合わせ
です。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
新年度の初日、
今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
※
本日のテーマをより詳しく知りたい方はこちらを
ご確認下さい。
↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000041766.pdf
※
最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
こちらも是非、ご覧下さい!
↓
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