徳島の“葉っぱを売る会社”。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

本日、徳島市内でセミナーを行いますが、

徳島、と言えば思い出す会社があります。

それは、

“株式会社いろどり”

です。

有名な会社ですのでご存知の方もいらっしゃる
かもしれませんが、

“葉っぱを売る会社”

と言えば、もっと思い出す方もいらっしゃるの
かもしれません。

この会社は何をやっている会社なのか、

インターネットには次のように説明されて
います(一部、読みやすいように修正)。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
株式会社いろどりの本社は、

徳島県の上勝町という場所にあります。

上勝町は、徳島市中心部から車で約一時間
程の山の高地に位置しており、

人口は1,840名 863世帯、

高齢者比率が49.57%(平成25年10月1日
現在)、

という、

過疎化と高齢化が進んだ町です。

元々は木材と温州みかんで細々と生計を
たてていましたが、

それらの産物も輸入自由化や産地間競争が
激しくなり、

特に1970年代以降

上勝町の農家の収入は大きく伸び悩んで
いました。

また、そのような厳しい環境に加え、

1981年には局地的な異常寒波が上勝を襲い、

ほとんどのみかんが枯死。

一年間でみかんの売上は約半分となり、

農業は大打撃を受け、

上勝の農家の収入は更に激減してしまう、

という危機的状況に直面します。

しかし、彼らは諦めません。

この歴史的大災害を乗り切ろう、

と町民・農家一体となり、

軽量野菜を中心に栽培品目を増やし、

1981年には8品目、

1982年には14品目、

1983年には24品目、

と、農業再編成に成功。

続いて季節的要因の少ない椎茸に
注目し、

現在、年間売上約5億円と、

成功を収めています。

その後、町の半数近くを占める
お年寄りが活躍できるビジネスは
ないか、

と模索していた折に、

“葉っぱビジネス”

という新たなチャンスを発見。

“葉っぱビジネス”

とは、日本料理を美しく彩る季節の
葉や花、山菜などを、

栽培・出荷・販売する農業ビジネスの
ことです。

発案者は、上勝農業復活の立役者であり、

当時農協職員だった横石知二氏。
(現・株式会社いろどり代表取締役社長)

“彩(いろどり)”

と名づけられたつまものの種類は、

今では既に320種類を越しており、

一年を通して様々な葉っぱを出荷して
います。

葉っぱビジネスのポイントは、

商品が軽量で綺麗であり、

女性や高齢者でも取り組めること。

現在の年商は2億6000万円。

中には、年収1000万円を稼ぐ
おばあちゃんもいるそうです(驚)。

また、そのビジネスの仕組みを支えるのは、

“葉っぱビジネス”

を行う全ての農家に配られている、

パソコンやタブレット端末で見る

“上勝情報ネットワーク”

からの情報。

決まった数量を毎日出荷するのではなく、

おばあちゃん達はパソコンやタブレット
端末を駆使し、

“上勝情報ネットワーク”

から入る全国の市場情報を分析して
自らマーケティングを行い、

どんな葉っぱが、

どの時期に、

どれぐらい売れるか、

を予測しながら、

葉っぱの採取に取り組みます。

同時に、この情報ネットワークには、

どこの市場からどれだけの納入要請が
来ているのかが毎朝、一覧で見れるように
更新されており、

それらの情報をいち早く見た農家の
方々が、

“早い者勝ち”

で受注を獲得し、

納入者が決まる、

という、刺激的な仕組みが取り入れられて
います。
(そのため、おばあちゃん達は早朝から端末と
にらめっこだそうです(笑))

“上勝情報ネットワーク”

では、それ以外にも、

自分が町で何番目の売上を上げているかの
順位が分かるようになっているなど、

農家さんのやる気を出させる

“ツボ”

をついた仕組みが数多く機能しています。

(中略)

高齢者や女性達に仕事ができたことで
出番と役割ができ、

元気になり、

町の雰囲気も明るくなりました。

“葉っぱビジネス”

の仕事が忙しくなってきたため、

老人ホームの利用者数が減り、

町営の老人ホームもなくなりました。

“忙しゅうて、病気になっとれんわ!”

というおばあちゃんもいらっしゃいます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今から約3年前、

ひょんなご縁から、私が研修講師を務めていた

“経営幹部養成講座”に、

上記 上勝町の復活、発展の立役者であり、

株式会社いろどりの社長でもある

“横石知二”

がゲストスピーカーとしてお越しになられた
ことがありました。

その時の私の手元のメモには、次のような
言葉が走り書きで残されています。

“あれ、おもしろいなぁ、というプラス
思考が、人生のいい流れを呼び込む”

“ピンチはチャンス”

“高齢者ではなく、幸齢者”

“過疎地域ではなく、華蘇地域”

“この仕事をやりたい。絶対にやってみせる。
この仕事を絶対にやりきってみせる、という
情熱が大事”

“出来ない出口はない。
どうしたら出来るか、しか出口はない”

・・・・

何だか元気が出ませんか(笑)?

“人間、あきらめずに情熱と執念を持って
取り組めば、何でも成し遂げることが出来る“

等と居丈高に申し上げるつもりは特段ないの
ですが、

それでも横石氏、

そして、上勝町のおばあちゃん達の
事例は、

我々に

“何か”

を教えてくれているような気がして
なりません。

この事例を読んで、皆様はどう感じられました
でしょうか?

1つでも2つでも結構です。

何か

“感じるもの”

を得ていただき、自らの経営に活かして
いただければ嬉しく思います。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は徳島市内でセミナー。

その後、明日のセミナー開催地、

高知市へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
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