コミュニケーションを意識した組織づくりをしている会社の話。

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(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、常勤・非常勤を合わせて100名超
の職員を雇用している介護事業者の経営者
と話をしている時に、

面白い考え方を教わりました。

その会社には、

“サブリーダー”

“リーダー”

“サブマネージャー”

と呼ばれる、いわゆる

“マネージャー”

の下の階層の方がやたらと多く
存在しています。
(マネージャーはいわゆる施設長
の役割ですが、この組織ではビジネス
的な視点及び役割を忘れない為に、
敢えてマネージャーと呼んでいる、
ということでした)

そのことに疑問を覚えた私は、

次のように質問しました。

“一般的な組織以上に、役職がついて
いる方々を数多く置く意味はどこに
あるのでしょう?”

すると、その経営者は、

この組織づくりによほど想いを
込めていたのか(笑)、

一瞬で次のように即答されました。

“コミュニケーションをマネジメント
するのが、役職者の最重要業務です”

私はこの回答を受け、続けて次のように
質問しました。

“コミュニケーションをマネジメントする、
という言葉は、具体的にはどのような意味を
込めてお使いになっているのでしょうか?”

すると、この経営者は、

この質問の回答として、

2つの視点を私に説明して下さいました。

先ず1つ目は、ご存知の方も多いであろう

“ザイアンス(orザイオンス)効果”

です。

アメリカの社会心理学者

ロバート・ボレスワフ・ザイアンス氏が
1968年に論文にて提唱し、

日本語では

“単純接触効果”

とも呼ばれているこのコンセプト、

単純に説明すると、

“繰り返し接すると好意度や印象が高まる”

という効果のことで、

この経営者の言葉を引用すると、

“60分1回面談するよりも、5分の
会話を10回繰り返した方が信頼関係
形成には役に立つ”

というような意味として捉えていただ
ければと思います。

この経営者曰く、

そのコンセプトに基づいて、

組織内においてコミュニケーションの

“回数”

を増やすことを意識しており、

そのために、役職者を多く配置する
ようにしている、

とのことでした。

そして、もう1つの視点、

これが、私にとってはとても新鮮に
聞こえたのですが、

“結節点の役割”

という考え方です。

介護業界だけではないかも
しれませんが、

組織が1枚岩になって動いて
いくためには、

上から下へのコミュニケーション、

下から上へのコミュニケーション、

この両方がうまく流れることが必要
不可欠であることは間違いないでしょう。

そんな中、コミュニケーションルートを

“線”

という概念で捉えてみると、

例えば、10人の組織であるならば、

2人でのコミュニケーションを基本とすると、

10×9÷2=45本 の線が組織の中に存在する
ことになる、

とその経営者はおっしゃいます。
(昔懐かしい、順列・組み合わせの計算
方法ですね(笑)

この、45本程度のコミュニケーションを円滑に
保つ、ということならば、

頑張れば、トップ1人、或いはもう1人ぐらい
の人間がいれば出来ない事はないかもしれない。

しかし、

100人の組織、となってくると、

同じ考え方でいくとすると、

100×99÷2=4950本の線のメンテナンスが
必要になってくる。

人間の数の多さでいくと、

100人の組織は10人の組織の10倍の大きさ
に過ぎないが、

組織の規模が10倍になっただけで、

コミュニケーションの線の数はなんと

“110倍”

に膨れ上がる。

この考え方と、前述のザイアンス効果の視点を
組み合わせた場合に、

上から下へ、或いは下から上へ情報やメッセージ
が流れる際の、前述の、組織における

“結節点”

の役割がとても重要になってくる。

そこを組織として繊細に捉えているからこそ、

役職者を多く増やしているんだ、

とのことでした。

この考え方、

なかなか斬新だと思いませんか?

コミュニケーションの重要性を説く
トップは数多く存在しますが、

それらの重要性、及びその効果の最大化を
意識して、

組織の仕組み自体をデザインしている
法人って、

意外に少ないような気がします。

さて、皆さんは如何でしょう?

自社内の

“コミュニケーション”

について課題を感じていらっしゃる方も
多いと思いますが、

もしそうであれば、

一度、このような視点で自社の組織を
見つめ直してみるのも悪くないかも
しれませんね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は大阪オフィスにて終日打ち合わせ&
デスクワークです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


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