デイサービスの今後を見通すために(その3)

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

今日は、昨日に引き続き、

デイサービスの未来予測の一助となる
情報について共有させていただきます。

【その1】通所介護に関する問題の所在

【その2】報酬額算定の要件

【その3】機能別にみた通所介護のあり方

【その4】サービスの提供に見合った報酬

【その5】通所介護の今後の工夫

の内、【その3】までは昨日にお話をさせて
いただきました。

それでは引き続き、

【その4】【その5】をご確認下さい。

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【その4】サービスの提供に見合った報酬

(1)
前述の通所介護の機能に着目した区分に
基づき、

それぞれのサービスが報酬に見合った
サービスを提供しているか、

あるいは

「サービスの提供に専門性を必要とするか」

といった視点から、

介護報酬にメリハリをつけることについて、
検討すべきではないだろうか。

(2)
また、比較的高額の基礎的な介護報酬点数に、

個別の機能を加算によって評価する現行の
報酬体系を改め、

すべての機能区分に共通している預かり
(レスパイト)機能部分を薄く報酬で評価
した上で、

専門性の高い機能をより高く評価するといった
介護報酬の仕組みを採用することについて検討
すべきではないだろうか。

【その5】通所介護の今後の工夫

(1)
今後の高齢者は現役時代に地域外で就労して
いた人も多く、

退職後、地域に居場所がなく、閉じこもりがち
になる者もいる。

現行制度では、要支援状態の方にも介護保険
サービスが給付されることから、

単に居場所を求めて、相対的にコスト高の
介護保険サービスを利用している場合も少なく
ない。

こうした高齢者の方に対しては、見守り、
配食、外出支援、サロン(集いの場)など
地域の活動を充実させ、

選択肢を増やすことによって、

介護保険サービスを利用しなくとも、

社会参加が促進され、

健康が維持されるのではないだろうか。

(2)
また、今後、多様な価値観を持つ団塊世代が
利用者となってくることを想定し、

特に社会参加型の通所介護においては、

メニューやアクティビティの多様化が必要になる
と考えられる。

各事業所の創意工夫に基づく有料サービス
(全額自己負担)と通所介護との組み合わせが
しやすい仕組みの検討等、

サービス内容の多様化を進めるべきではないだ
ろうか。

(3)
とりわけ認知症の人に関しては介護者支援も
大きな課題である。

たとえば、通所介護において、要介護者に対する
ケアを提供するだけでなく、

介護者に対するサポートも組み合わせて提供する
といった取組によって、

結果的に本人の在宅生活の継続につながるのでは
ないだろうか。

(4)
一方、通所系サービスにおいては、

移送サービスが提供されることが、足腰が弱っている
高齢者にとって魅力となっている。

移送手段が十分に確保されていれば、必ずしも通所系の
介護保険サービスに限らず、

地域内の様々なサービスや集いの場(たとえば、
喫茶店やカラオケ店、雀荘、碁会所など)に出向きたい
と考える高齢者は少なくない。

地域内のボランティアやコミュニティバスなどを
有効に活用しつつ、

より活発な外出支援を行うことが考えられるのでは
ないだろうか。

(5)
通所介護について、いわゆる

「お泊りデイ」

が増加している状況があるが、

まず小規模多機能型居宅介護やショートステイの
緊急時受け入れ等の介護保険サービスを充実させて
いく取組が重要である。

一方で、いわゆるお泊りデイに対して、夜間の
十分なケア体制がない、

泊まりの環境が十分でない等の問題点も指摘されて
いることから、

指定事業所のサービスの営業時間外にその設備を
利用して同じ対象者に提供されるものであることに
かんがみ、

サービスの届出制度など、サービスの実態が把握され、

利用者や、ケアマネジャーに情報が提供される仕組み
などを検討すべきではないだろうか。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・・・・・

如何でしょうか?

昨日、今日の資料は、平成25年3月にまとめ
られた、

“持続可能な介護保険制度及び地域包括ケアシステム
のあり方に関する調査研究事業報告書”

の抜粋です。

この資料、

今後の地域包括ケアシステムの方向性を深く理解
する上で、

とても役立つ資料かと思います。

是非、皆様も下記からダウンロードし、

しっかりと読み込まれることをおススメします。


http://www.murc.jp/thinktank/rc/public_report/public_report_detail/koukai_130423

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、埼玉県の行田市でセミナーです。

皆さんは、今日はどんな1日を過ごされるので
しょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。


最近、ブログも更新し始めました。
日々の活動等で感じた事などについて、
よりカジュアルに書いていますので、
こちらも是非、ご覧下さい!

http://www.cb-tag.co.jp/blog-harada/
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
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