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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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こんにちは、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
会社を立ち上げて間もなくのころに
出会った、
とあるご利用者のご家族から聞かせて
いただいたお話が、
私の頭の中でとても印象に残っています。
ある日の担当者会議で、たまたま、
家族介護の中心となっている娘様と、
遠隔地に住む、娘様のお兄様
(ご利用者から見れば息子様)である
男性が参加をされていました。
言うまでもなく、
多くのご家族の方々は、終わりが
見えない介護を続けながら、ストレスの
多い日々を過ごされています。
現場の介護職員と話をしていると、
ご利用者に対する思い入れが強いせいか、
「ご利用者がかわいそう」
というトーンで、どちらかと言うと介護に
対するご家族の姿勢を批判する傾向にある
ように思いますが(勿論、一概には言えま
せんが)、
家族介護って、そんな簡単に割り切れる
問題ではないですよね。
肉親であるが故、愛情が深いが故に、
理屈では割り切れない感情に悩むことも
多々あるのでしょう。
そんな中、初めて担当者会議に参加された
息子様の次の言葉が、今でも私の心に浸み
こんでいます。
『私は日中は仕事をしていますし、遠隔地に
住んでいるが故に、介護に対する実際のスト
レスの多くは妹にかかってしまっている状況
です。
そんな中、兄弟二人(娘様と息子様)で話す
ことがあります。
確かに介護はエンドレスで、いつ終わりが
来るのか全く見えません。
でも、間違いなく終わりが来ることも事実です。
自分の親に対してこんなことを言うのは不謹慎
ですが、様子を見る限り、恐らく、5年もしない
間に終わりが来るような気がしています。
そんな中、私(息子様)はあと何回、母親に
会えるのかな?なんて考える事があります。
月に1回、実家に返ってくるのも難しいのが
実情ですが、仮に月1回、2日ほど帰ることが
出来たとした場合、
私と母との間に残された、直接顔を合わすことが
出来る時間は、2日/月×12カ月×5年間=120日間
しかありません。
母とは50年以上、親子として長い時間を積み重ねて
きましたが、その親子関係が後5年で終わる、しかも、
直接会える日は120日しかないないと思うと、
切なさと同時に、日々の悩みに対する感覚も少し
変わってきます。
正直なところ、日々の自分達はと言えば、苛立ちや
ストレスを感じていることの方が多いかもしれません。
でも、ふとそんなことを考えると、苛立ちやストレス
の感覚が少し薄くなり、私たちのためにも、今、出来る
ことは何でもしなきゃね、と妹ともよく話をしています。
皆さん(私たち介護事業者)にはいろいろ
ご迷惑をおかけしているかもしれませんが、
母の介護に対し、是非、私たち家族としてのそんな
想いも共有していただければありがたいです。
どうか、宜しくお願いします』
我々に頭を下げながらお話されたお兄様の横で、
娘様(妹様)は涙を浮かべながらジッと話を
聞かれていました。
恐らく娘様はそんな気持ちと日々の介護の現場
との間を行ったり来たりされているのでしょうね。
家族の親(ご利用者)に対する想いは人それぞれ
かもしれませんし、勿論、こんな想いの方々ばかり
ではないかもしれません。
その上で、私たち事業者は、様々な家族の想いを
真正面から受け止めて、プロとして何が出来るのか。
正直、重たくもあるけれど(苦笑)、やりがいもある
仕事だなぁ、ということを感じた瞬間でした。
皆さんは如何思われますでしょうか?
何かのお役にたてれば幸いです。
私の今日は、昨日に引き続き、終日、
東京都内にて、
“介護事業者を経営面からサポートしたい”
と考えている社労士先生向けの研修会です。
今日のお話を含め、少しでも介護の仕事のことを
ご理解いただけるように頑張ろうと思います!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)
◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3
ザ・グランドビューオオサカ1602
メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567
FAX:06-6306-6568
~Visionary Care Company~
社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
します。
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