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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
昨年の11月、
数年後に起業を目論んでいる、
20代後半の男性から相談を受ける機会が
ありました。
相談内容は、
“自らが30歳になった時に今の会社を
退職し、
起業をしたいと考えている。
考えているビジネスプランがあるので、
是非、話を聞いてもらいたい”
というものでした。
最近はあまりに多忙すぎて、
申し訳ないな、と思いつつ、
このような相談については全てお断り
していたのですが、
笑顔で快活に話す彼の姿に好感を持った私は、
つい、
“私でよければどうぞ”
と口走ってしまい(笑)、
あらためて時間をとることを約束しました。
そして、セミナーや出張も落ち着いた、
昨年12月の中旬。
私は彼と待ち合わせし、彼のビジネスプランに
耳を傾けました。
結論から言うと、ビジネスプランは完璧。
さすが、金融機関で鍛えられているだけあって、
プレゼンテーション資料は非常に分かりやすく、
事業計画の基本要素やポイントもしっかりと
おさえられており、
“素晴らしい”
の一言です。
その上、ご丁寧に、投資計画までついていて、
(資料を見て分かったのですが、どうやら
出資者を探していたようです^^)
久しぶりに(?)精緻でハイレベルな事業計画を
見させていただきました。
ひとしきり説明をし終わった後、
一呼吸おいて、彼は私に向かって、恐る恐る
切り出し始めました。
“、、、、、、で、どう思われますか?”
心配そうに、でも、期待を込めた様子で、
“沢山のビジネスを見てきたコンサルタントとして
意見を聞きたい“
“あなたならこのプランに投資したくなるかどうか、
感覚を聞きたい”
という想いが、表情にありありと浮かんでいました。
完璧なまでの事業計画をたっぷりと聞かせてもらった
私は、
彼の顔を見ながら、次のように応えました。
「よく作りこんでるね。素晴らしい!
で、例えば、このプランに投資したくなるかどうか、
という観点からの感想なんだけど、、、、
悪いけど“No”だな。」
彼は一瞬
“ギョッ”
とした顔を見せましたが、
その後、直ぐに先ほどの笑顔に戻り、
意見を求めてきました。
“ありがとうございます。
ちなみに、どの部分でそう思われたのでしょうか?”
正直、事業計画自体には何の課題もありません。
むしろポイントをしっかり網羅しており、
今まで数多くの事業計画を見させていただいた
立場の人間から言うと、
お世辞抜きに、Best5に入るぐらいの出来栄え
でした。
でも、何故か私は心が動かされませんでした。
というのも、
彼がつくった事業計画には、たった一つだけ、
でも、事業を始める上で、
“最も大切なもの”
が抜け落ちていたのです。
一体何か?
それは、彼自身の持つ
“熱”
や
“夢”
です。
私は話を続けました。
「事業としては確かに儲かりそうな話だけど、
正直、聞いていてワクワクしない。
君には一体、どんな将来の夢があるの?
君を応援する人、もしくは君について
いこうとする社員は、
一体どんな夢を見られるの?
たとえば、あなたの目の前に、100人のお客様
候補の方がいたとしようよ。
その中の、1名でもいい、
先ずは1名でもいいので、その人を確実に
自分のお客様にする。
そこに在る、本当の意味が分かる?
それが見えないのが、俺からすると致命傷だな。」
分かったような、分かっていないような(笑)、
そんな顔をしながら、
でも、相変わらず礼儀正しく、爽やかな笑顔で、
彼はその場を立ち去りました。
その後、しばらく時間が経過していますが、
以降、私のところには連絡が来ていません。
(ひょっとすると、向こうから見限られたのかも
しれません(笑))
でも、ふと我が身を振り返って考えた場合、
これって、ひょっとすると、
既に事業を行っている私たちにもあてはまる
ことなのかもしれないなぁ、
なんて思いもよぎったりしています。
私たち経営陣や幹部・リーダーは、
今の社員に対して、自らの
“熱”
や、法人としての
“夢”
を伝えることが出来ているでしょうか?
起業当初はそんな気持ちもあったのに、
時間が経つにつれ、
なんとなく惰性感に陥り、
今はその気持ちが弱くなってきてしまっている、
なんてことはありませんでしょうか?
“人の振り見て我が振り直せ”
ではありませんが、
一度、そんな視点で自分や企業を健康診断して
みてもいいかもしれないなぁ、
と感じたひと時でした。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は都内で打ち合わせを済ませた後、
南伊豆へ向かいます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?
では、今日も1日、互いに頑張ってまいり
ましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
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それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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