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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
私事で恐縮ですが、先週の木曜日、
12月19日は、当社、
“介護元気化プロジェクト株式会社”
の創設記念日でした。
2007年に産声を上げた当社も、早、7年目
に突入。
人間で言うと、小学校入学の年ですね。
独り感傷に耽りつつ(笑)、私は、創業当初
のことを想い出していました。
この仕事をスタートしてから、3か月が経過
しようとしていた頃。
私は、この仕事に対して、早くも
“壁”
にぶつかっていました。
コンサルタントとして外側から見ていた
“介護”
という仕事と、中に入って初めて見えた
“介護”
という仕事のギャップに悩んでいたのです。
ちなみに、よく世間で言われるような、
“介護職員の質”
だとか、
“業界の慣習”
だとか、そう言ったことではありません。
もっと、本質的なところ、つまり、
“人の死にどう向き合うか”
という
“壁”
でした。
開設して間もない3か月の間に、
ご利用者の内、他界された方が、
何と、3人もいらっしゃったのです。
うちの事業所で出会った、その方々の
笑顔は、
今でも私の心の中にはっきりと残って
います。
その現実を受け止めきれずにいた私は、
“この仕事は、死を避けて通れない仕事なんだ”
と、あらためて実感し、この事実に対し、
どう立ち向かっていけばよいのか、
自分自身だけでは整理がつけられないままで
いました。
正直に言うと、
“俺、この仕事、やっていけるかなぁ?”
“辞めた方がいいのかなぁ?”
とまで考えたぐらいです。
その後、私は、私よりはるか昔からこの仕事を
続けておられる先輩達の話を聞きたいと思い、
文字通り、北から南まで、
全国様々な介護事業者の集まりに顔を出すように
なりました。
(当時、交通費だけで100万を超え、カード請求書を
見て我ながら唖然としたことを今でも憶えています(笑))
また、同業者の集まりだけでなく、
“介護の哲人”
と呼ばれる三好春樹先生や、
自らの知恵と情熱で
“理想の介護”
を起ち上げてられていた、
惣万佳代子さん等の話も、何度も何度も
聞きに行きました。
そして、そんな中。
広島県福山市で出会った、
ある介護事業者の言葉が、
私の気持ちを180度転換させてくれたのです。
確か、その方の経営する宅老所が
開設10周年か何かで記念イベントを
開催するとの情報を耳にし、
私は、そこに参加していました。
詳細な言葉は記憶出来ていませんが、
その方は、そのイベントの壇上で、
次のような趣旨の言葉をおっしゃいました。
「私は、ご利用者一人ひとりに、
“あんた、恐らく、後~年ぐらいしか生きられ
へんわなぁ”
と声を掛けている」
私はその言葉にギョッとしました。
「この人、一体、何考えているんだろう。。。。」
しかし、続いて発せられた次の言葉が、
文字通り、私の気持ちを救ってくれたのです。
「人である以上、どんな偉い人であっても、
遅かれ早かれ、必ず死ぬ。
これは、どうしようもない事実。
そして、そんな人たちに、私は、よくこんな話を
するんです。
“恐らく、~さんは、多分、後10年は生きないよね。
それは自然なことやし、順番やし、しょうがない。
でもね、後何年かでどうせ最期を迎えるのなら、
残りの人生、楽しんで生きた方が面白いと思わない?
そこで、相談。
良かったら、死ぬ前に
“これだけはやっておきたい”
と思うことを、私たちに3つ、教えてちょうだい。
3つ全部は叶えられないかもしれないけど、
1つぐらいなら協力できることがあるかもしれんし。。。。
こうして出会ったのも何かの縁だし、
私たちも一生懸命考えてみるから。」
私はこの言葉を聞いて、恥ずかしながら、
思わず涙を流してしまいました。
私は、
“死”
というものに対し、
どちらかと言うと、
マイナスのイメージを持っていました。
それは、ひょっとすると、私が20代の
中頃に地元で起こった
“阪神・淡路大震災”
において、同世代の友人・先輩・後輩達を
一気に10人以上亡くした、
という経験が背景にあるのかもしれません。
しかし、年をとって命の灯が消える、
ということは、誰にでも起こることです。
この方は、この
“死”
というものを、
“当然のこと”
“自然のこと”
と捉え、
“どうせやったら、最期、楽しく生きようよ!”
と、ポジティブに捉えていたのです。
私の中で、介護、という仕事に対する価値観が
大きく変わった瞬間でした。
「そうか、私たちの介護の仕事って言うのは、
“人生のフィナーレを如何に自分らしく、
楽しく過ごせるかどうかのお手伝い”
が出来る仕事なんだ。」
さっきまでの悩みが消え失せ、
元気な気持ちで東京に帰ることが出来たことを
今でもはっきり覚えています。
この時の経験は、今でも私の心の支えです。
今後、介護業界は、文字通り、
“大変革期”
に突入することは間違いないでしょう。
そんな中、如何にして、
“介護の仕事の素晴らしさ(=原点)”
を大事にしつつ、大変革に対応していくのか。
私が尊敬する渋沢栄一氏の言葉を借りれば、
“仁義道徳と生産殖利とは、本来同時に
進むべきもの”
という
“道徳経済合一説”
が本気で求められる時代に入ってくるのでは
ないか、
と思います。
経済論理にのみ偏っている方々には、
もっと、“介護の仕事の素晴らしさ(=原点)”を、
福祉や想いにのみ偏っている方々には、
もっと、健全な意味での“ビジネス視点”を、
併せ持って前に進んでいくべきではないかな、
と思います。
両社は決して、相反するものではないはずです。
“バランスをとる”という耳触りのいい言葉
ではなく、
道徳性と経済性を
“両立させる”
ことが出来るはず。
私は自らの信念として、そう思っています。
私たちの会社の社名は
“介護元気化プロジェクト”
です。
来年以降、私たちは、上記の志をベースに、
新たな
“介護元気化プロジェクト”
に向けて、一歩を踏み出していく計画でいます。
そんなことを考えつつ、
過去から現在、
そして、
現在から未来への行動をあらためて考えた、
そんな、6年目の創設記念日でした。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、都心で打ち合わせが続きます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?
では、今日も1日、互いに頑張って
まいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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