制度改正をどうとらえるか?

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

以前、私のセミナーに参加いただいた
介護事業経営者様から、

とても気付きのある言葉をいただきました
ので、

是非、皆様にも共有させていただきたい
と思います。
(最近のセミナーでは、私は、必ずと
言っていいほどこの話に触れています)

その時のセミナータイトルは、

“2015年介護保険法徹底解説と勝ち残り
戦略”。

中でも、

本改正の中で、最も大きな動きとして
注目されている

“予防給付を地域支援事業へ”

という話を聞いた上で、

セミナー終了後、その経営者は、
私にこんなことを語って下さいました。

“原田さん、要するに、介護事業も
一般の事業と同じになりつつある、

ということですよね?”

初めはおっしゃっていることが明確に
理解出来ず、

私はその方に、

「どういう意味で

“一般の事業と同じになる”

とお考えになっているのか、

もう少し詳しくお話を聞かせていただけ
ませんか?」

と尋ねました。

すると、彼は、私にこんな説明を
して下さいました。

「私たち介護保険事業者は、今まで

“介護保険ありき”

で物事を進めてきました。

精神的にも経済的にも介護保険に頼って
いるから、

介護保険の動き1つ1つに一喜一憂し、

自社にとって悪い方向に動けばそれに翻弄
されてしまう。

だけど、これからは、ご利用者から直接
サービスの対価をいただく、

即ち、ご利用者から、1割ではなく、
10割の対価をいただく、

という、

一般の事業ではごく当たり前の環境に
なるだけではないか、

と私は、今日の話を聞いて感じました。

そして、そういう立ち位置に立った上で、

介護保険や地域支援事業から一定の
給付が出る。

本来、100%お客様からいただくはずの
事業の中で、国から

“補助”

が出る、

と捉えることができれば、

金額の多寡は別にして、

こんなにありがたい話ってないんじゃないか、

って思えたんですよね。

要は、

“今まで以上にお金を払ってでも受けたい”

と思えるサービスをつくれるかどうか?

“今まで以上にお金がかかっても、あなたの
会社に支援してもらいたい”

と、指名していただける存在になれるかどうか?

後は、私たちの

“企業努力”

の問題じゃないかな、と。

何だかスッキリしました。

ありがとうございました!」

・・・・・

如何でしょう?

私はこの話をうかがって、

“すごい方だな”

と思いました。

勿論、捉え方は人それぞれであり、

そのように考えなければならない、

という訳ではありません。

しかし、この方は、情報をただ単に浴びる
だけでなく、

主体性をもってその情報と向き合い、

情報に翻弄されずに、

“如何に情報を戦略的に活用するか?”

というスタンスで、私のセミナーに向き合って
下さいました。

彼の言葉にもあったように、

“国が現場をわかっていない中で施策を決めて
いくので、

現場の私たちとしては、その動きに翻弄されて
困っている”

とおっしゃる介護経営者にも私はよく出会います。

その気持ちは理解しつつも、

でも、同時に、私は、

“あなたの会社の経営者は誰ですか?国ですか?”

と敢えて聞くことがあります。
(意地悪かもしれませんね、すみません(苦笑))

私たちの会社を守るのは、

“国”

ではなく、

“私たち”

であるはずです。

“国の施策に潰されました”

と言っても、

誰も助けてくれません。

賛否両論あると思いますが、

国は国で、この日本の未来像を懸命に考えて
いる、

と私は理解しています。
(勿論、違うと思えば、どんどん声を上げる
べきですが)

私たちは、制度事業に携わる立場として、

制度や制度改正の

“意図(メッセージ)”

“本質”

を理解し、

それらを自社の戦略に取り込み、

どう環境適応していくか、

を考えなければなりません。

“市場原理”

“経済原理”

を或る程度導入していかざるを得ない、

という環境と、

現場を大切にしている経営者が掲げている

“理想の介護”

をどう融合させ、

自社に関わる方々をしあわせにしていけるか?

それは、私たち経営者の動き1つで大きく
変わります。

まだ時間はありますので、

拙速(=拙く速い)に判断する必要はありません。

かといって、

巧遅(=巧いが遅い)になってもいけません(笑)。

ここからが、日本社会で介護事業を展開している
私たちの

“本当の正念場”

かもしれません。

私自身、今までの経験・知見を総動員する中で、

皆様のお役に立てるような情報を今後もお届けして
いきたいと思います。

私自身、よく使うのですが、

“明るい魂”

で、前を向き、着実に進んでいきたいものですね。

以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日の私は、福島県にて某法人様とのミーティング。

終了後、大阪へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
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幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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