予防給付の移行案が乱高下していますね。

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
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(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

2015年法改正に向けての論点整理が
ほぼ収束の方向に向かいつつある今、

様々な情報が業界内外で錯綜し、

正に

“混乱”

されている方が多いことを、

各地で数多くの事業者様と出会う中、

実感しています。

特に皆様の関心が高いのが、

“予防給付は一体どこに着地するのか”

というテーマ。

10月30日の介護保険部会においては、

“予防給付は平成29年度末(=2018年3月)
をもって全て終了”

という案が出ていた中、

その2週間後の11月14日の介護保険部会
では、

“先ずは予防訪問介護と予防通所介護のみの
移行とし、

その他のサービス(訪問看護、福祉用具等)は
予防給付によるサービス利用を継続してはどうか”

という見直し案が提示されています。

移行に伴う事業者や自治体の様々な混乱を
見越す中、

今までの議論でも

“段階的に”

という言葉が多用されてきましたが、

現状を見据えつつ、

更に

“段階”

を設け、

混乱を最小限に抑えていこう、

という意思の表れなのでしょう。

他方、

予防給付に要した総費用額は、

平成24年度においては、

約4700億円。

内、予防支援にかかった約486億円を
差し引くと、

4700-486=4214億円が要支援者向けの
サービス提供に費やされています。

その中で、

予防訪問介護費は約1084億円、

予防通所介護費は約1724億円、

合計するとこの2つだけで約2808億円。

即ち、

予防支援を除く予防給付サービス全体
の中で、

訪問介護と通所介護の2種類のサービス
だけで、

全体費用の約3分の2を占めている、

という現実、

また、同じく平成24年度において、

予防給付サービスを受給している
実受給者数 約134.2万人の中で、

予防訪問介護と予防通所介護の利用者が
9割近くを占めている、

という現実から見ても、

先ず、この2つに集中して移行を開始
する、

という判断は、

極めて合理性が高い話ではないかと
思われます。

ただ、当然ですが、

もしこの案通りに進んだとしても、

それはあくまで

“段階”

“進め方”

の議論であって、

その次のタイミングにおいては、

当初の計画通り、

“全ての予防給付を地域支援事業へ移行”

という流れが出てくることは必至だ、

と考えるのが極めて自然でしょう。

と、言うより、

今現在、介護予防・日常生活支援総合事業の
作りこみの一環として、

全国13市町村で推進されている

“市町村介護予防強化推進事業”
(予防モデル事業)

においては、

事業目的として、次のような言葉が
明記されています。

“要支援者等に必要な予防サービス及び
生活支援サービスを明らかにするために、

一次予防事業対象者から要介護2までの
者であって、

ADLが自立又は見守りレベルかつ日常生活
行為の支援の必要可能性のある者に対する
サービスニーズの把握、

必要なサービス(予防サービス及び生活支援サービス)
の実施、効果の計測及び課題の整理”

これは即ち、今の予防モデル事業は、

要支援者のみならず、

一定要件を満たした軽度者(=要介護2までの方)
までを、

将来的に新地域支援事業(総合事業)へ移行出来る
ことを念頭に置いた上で、

様々な検証を行っている、

ということですよね。

その意味では、今回、予防訪問介護と予防通所介護
以外のサービスが保留扱いされたとしても、

それはあくまで時系列上の進め方の話であり、

ゴールはあくまで

“軽度者までの地域移行”

を目指していることは間違いない、

と理解しておくべきです。

それらを踏まえ、

特に予防給付や軽度者向けサービスを展開
されている介護事業経営者は、

この議論の本質を見極め、

様々な情報に敏感になりつつも、

それらに踊らされないような

“見識”

を持つことが今こそ必要とされている
のでしょう。

特に、私を含め、

様々な方々が様々な解釈を加えて
情報発信を行っている今、

或る意味、大変難しいことではあるかも
しれませんが、

それらに溺れることなく、主体的に取捨
選択を行い、

自らの糧にしていける力を身につけていく
必要があるのかもしれませんね。

ここからが、経営者の腕の見せ所だと
捉え、共に頑張ってまいりましょう!

私自身も、少しでも皆様の役に立てる
よう、頑張ってまいります!

今日の私は、松山市内でセミナー。

終了後、明朝、2時間程度の予定を
過ごすため“だけ”に、

大阪へ向かいます(苦笑)。
(ちなみに明日は昼から名古屋でセミナーです)

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

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幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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