“職員”という言葉

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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こんにちは、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

今朝の話は、ひょっとすると、私の
極めて個人的なこだわりの部分が
強いかもしれません。
(いつもそうじゃないの?という
声も聞こえてきそうですが(苦笑))

皆さんは、介護の世界でよく使われる
“職員”という言葉に違和感を感じた
事はありませんか?

介護業界では、一般的に自社の社員に
対しても「職員」という呼び方をします
よね。

多くの方にとって慣れ親しんだ表現
なのでしょうし、

既に浸透しきっている感もあるので、

私自身もセミナーや書籍、執筆ではよく
「職員」という表現を使うように意識
しているのですが、

正直なところ、使いながらも、未だに
若干の違和感を拭えずにいる自分がいます。

違和感の正体は、

「何故、この業界では、社員という呼び名を
使う会社がほとんどないんだろう?」

という素朴な疑問です。

恐らく、公的機関、もしくは公的イメージが
強い法人が介護を請け負ってきた、という
過去からの延長線上で、

そこに深い意味を求めることなく、

“職員”という言葉が使われ続けてきている
のではないかと思います。
(公的機関はほぼ全て“職員”という言葉を
使いますよね)

でも、2000年以降、あらゆる法人の参入が
進んできた今ですら、

“職員”という言葉が営利法人の中ででも
一般的に使われているのって、何だか不思議な
気がしませんか?

正確な定義は別として、私の中では、

職員=“職”に帰属意識を持つ人

社員=“社”に帰属意識を持つ人

という感覚があります。

勿論、専門職として、“職”にプライドと
こだわりを持つことは素晴らしいことです。

でも、そのプライドを大切にしつつも、
経営者としては、“社員”という意識も持って
もらいたい、というのが正直なところですよね。

厚生労働省の発表によると、平成24年1月の
介護業界の有効求人倍率は1.96だそうです。

有効求人倍率とは、ハローワークで求人募集を
行っている求人数を、同じくハローワークに
登録している求職者数で割った数字です。

1.96という数字は、介護施設・事業所の求人数に
対し、介護業界で働こうと考えている求職者数が
圧倒的に少ない、ということを意味します。

つまり、介護業界は、働く人にとって、
会社をよりどりみどりに選べる環境にある、
という訳です。

そんな中、私たち経営者としては、

ケアサービスに対する姿勢という意味に
おいても、

もしくは、

会社としての魅力という意味においても、

他方では、

今後、少子化が加速する、という意味に
おいても、

「沢山求人募集をしている企業がありましたが、
私は是非、御社で働きたいと思いました」

と言ってもらえる会社をつくる必要があります。

法人種別の関係上、“社員”という言葉に違和感を
感じる方も多いと思いますが、

ならば是非、

「○○○○(社名)の一員である」
「○○○○(社名)のメンバーである」

ということに誇りを持ってもらえるような会社を
つくりたいものですね。

他の業界では、様々なこだわりや法人としての
想いを込めて、自社の社員やアルバイトのメンバー
に対し、

「キャスト(ディズニーランド)」
「クルー(マクドナルド)
「パートナー(スターバックス)」
「フェロー(タリーズ・コーヒー)」

等、独自の呼称を付けている会社もあります。

皆さんは如何でしょうか?

一度、独自のこだわりを表現する言葉について
考えてみても面白いかもしれません。

何かのお役に立てれば幸いです。

今日1日仕事をして、明日から4連休、
という方もいらっしゃるかもしれません。

私は溜まりきったデスクワークを処理
しつつ、

家族と共に束の間のリフレッシュタイムを
楽しむつもりです。

では、今日もお互いに頑張りましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。

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CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)

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           ~Visionary Care Company~

社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
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