南伊豆町に行ってきました。

——————————————————————–
介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
——————————————————————–
本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。

また、もし宜しければ、是非、メルマガの読者様をご紹介下さい!

真面目で一生懸命な医療・介護事業者様や、介護に携わる
方々との輪を拡げていくことが出来ればとても嬉しく思います。
読者登録は、こちらのURLから可能です。

http://cb-tag.net/melma_regist.php
——————————————————————–
おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日のメルマガでもチラッと書きましたが、

某地元法人の理事長様との顔合わせを含め、

一昨日は、南伊豆に出張してきました。

“南伊豆と言えば・・・”

と、ピンと来る、情報感度が高い方も、

本メルマガの読者様の中にはいらっしゃる
かもしれません。

今、南伊豆は、あるプロジェクトの推進に関し、

日本全国から大きな注目を集めています。

そのプロジェクトというのは、

南伊豆町にある、東京杉並区保有の施設跡地を
活用して特養を建設し、

杉並区民の特養入所希望者を南伊豆で受け入れる、

いわゆる

“地方移住型特養”

の新設計画についてです。

背景としては、

大都市圏の急速な高齢化が今後、ますます
進展するにも関わらず、

特に、東京23区では用地確保の難航などを
理由に、

入所系施設の待機待ち人数が膨大な数に膨れ
上がってしまっており、
(杉並区内だけでも約2000人待ちとか、、、、)

今後を見据え、あらゆる選択肢の可能性を
模索していく必要がある、

という環境特性があります。

他方、

約40年に亘って杉並区と地域交流があった
南伊豆町では人口がどんどん減っており、

町内人口全体を合わせても、1万人を割り
込んでいる状況にある。

そんな中、

上記構想が4~5年前から浮かび上がり、

杉並としては、新たな選択肢の可能性を模索したい、

南伊豆としては、新たな雇用や経済効果を期待したい、

という両者の思惑が合致する中、

度重なる協議を経て、ようやくここまで話が
まとまりつつある、

という状況のようです。

ちなみに、先日まで厚生労働省内で行われていた

“都市部の高齢化対策に関する検討会”

においても、

当初は、

“地域包括ケアの理念に逆行する動きではないか”

“高齢者本人の意に反する移住が生まれないか”

等々の指摘や批判が声高に叫ばれていたものの、

最終的には、

利用者本人の意思尊重をしっかり担保することや、

過去の交流実績等を踏まえた

“自治体間の強い連携”

を条件に、この動きを実質的に

“特例容認”

した、と捉えて差し支えないでしょう。

私個人の私見を述べさせていただくとすると、

大都市の介護需要を当該地区だけで担いきれる
のだろうか?

という疑問や不安に対する担保的意義や、

大都市圏以外の郊外都市の生き残り戦略の新たな
可能性、

ということを考えた場合、

地域移住型特養の新設については、総論としては、

“推進すべき”

ではないか、と考えています。
(無論、様々な基準づくり等、繊細に検討を重ねる
必要はあるでしょうが)

とはいえ、ただ単純に地方都市に介護施設をつくり、

都心の要介護者を移住させる流れをつくる、

というような、

“部分最適”

的な取り組みだけで終わらせてしまっては、

あまりにも勿体ないし、つまらない、

とも感じています。

今回の南伊豆のケースにおいては、

“何をもって、南伊豆のこれからの街づくりを
推進するか”

という

“街づくり戦略”

を基底に据え、

それらのグランドデザインの中で、

今回のような

“地域移住型特養”

をどう位置付けるか、

という視点で推進してもらいたいものです。

そして、そのグランドデザインを、

高齢者や介護を熟知している介護事業者が
自分たちなりのアイデアをまとめあげ、

街や行政に積極的に働きかけていく。。。。

“高齢者”

“介護”

等々のキーワードを盛り込みながら、

地域密着の介護事業者が旗振り役となって、

郊外都市の未来戦略を新たに切り開く、

という可能性や意義を以前から感じている
私としては、

このプロジェクトの行く末にとても大きな
関心を持っています。

そして、そのためには、我々介護事業者は、
自らの仕事を

“デイサービス”

“訪問介護”

等の機能面だけでとらえるのではなく、

“高齢者の人生を支える仕事”

“高齢者介護を通じて地域を支える仕事”

というように、

より大きな視野や志、ビジョンでとらえ、

活動していくことが重要です。

その意味では、正にここからが、大きな社会問題に
取り組む私たち介護事業者の

“社会企業家”

精神発揮の正念場になってくるでしょう。

そう考えると、私たち介護事業者が出来ることは
まだまだ山ほどあるでしょうし、

既存の介護事業者にとって、

正にここからが、

“第二創業”

の始まりだと言えるのかもしれません。

如何でしょう?

何だかワクワクしてきませんか(笑)?

どうせ仕事をするのなら、

楽しみながら前に進んでいきたいものですね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日の私は、東京都内でセミナー。

その後、講義聴講のため、

文京区にある大学院へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

では、今日も1日、互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
——————————————————————–
原田匡の2冊目の著書、

「介護事業所経営の極意と労務管理・労基署対策・助成金活用」

好評発売中!ご照会はこちらから

http://www.haradatadashi.com/books/
——————————————————————–
CB-TAG(シー・ビー・タッグ)
(介護経営総合研究所)

◆運営会社:株式会社タッグ
〒532‐0023
大阪市淀川区十三東1-20-3 
ザ・グランドビューオオサカ1602

メール:info@cb-tag.net
URL:http://cb-tag.net/
TEL :06-6306-6567 
FAX:06-6306-6568     
           ~Visionary Care Company~

社会貢献と利益創出の両立に真剣で、成長・進化を目指す介護事業者に、
業界特性を踏まえた有益な経営情報の発信、及びツールの開発・提供を
行う。その結果、「地域で最も愛され、必要とされ、関わる全ての人々を
幸せに出来る会社=「Visionary Care Company」を多数創出し、介護業界
活性化の中心的存在となる。
それが私たち「シービータッグ」のビジョンです。
——————————————————————–
※このメールに書かれた内容の無断転載、無断複製については、原則OKと
 します。また、その際は、「介護経営エナジャイザーの原田匡によると」
 と一言付け加えていただければ嬉しいです。後は、皆様の良心にお任せ
 します。
——————————————————————–