最後の一押しで成否が決まる。

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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

先日、部屋を整理していた時に、

今から8年前、当時、ある有名な経営者に
話をうかがった時のメモが出てきました。

当時、様々な経営者や活動家の元を訪れ、

インタビューをしながら、その方なりの
成功の秘訣を聞き出し、

経営者・経営幹部の皆様にそれらの情報を
発信していたのですが、
(とは言いながら、当時は10回ぐらいで終わって
しまったので偉そうなことは言えませんが(苦笑))

そのメモに目を通す中、

あらためて気付きをもたらしてくれる言葉を
見つけたので、

皆様にもシェアさせていただきたいと思います。

メモの上には、走り書きの大きな文字で、

“最後のひと押しで成否が決まる”

と書かれてありました。

あとちょっと頑張れば成功していたのに、

もう少し辛抱していたら道が開けていたかも
しれないのに、

直前で諦めて努力を辞めてしまうことって、

意外に多いような気がしませんか(苦笑)。

その経営者は、自らの人生を振り返りながら、
こんなふうにおっしゃっていました。

“成功するまでの最後の1%を諦めるか諦めずに
頑張るか。その紙一重の差で人生が大きく変わる。”

そういえば、私も未だに大好きで、

今でも息子と一緒によく見ることのある漫画、

ドラえもん。

故・藤子・F・不二雄氏のインタビュー記事を
読んだ記憶があるのですが、

実は、あの不朽の名作は、

出版社と約束した締切日まで全くアイデアが
浮かばず、

切羽詰まり、悶々としていたところ、

締切日の朝になってふとアイデアが湧きだし、

無我夢中でペンを走らせ、何とか締切に間に合って
生まれた、

“一発逆転・大ホームラン”

作だったそうです(笑)。

また、こんな有名な話もあります。

戦後、ようやく無罪釈放となって上海から日本に
引き上げて来た、ある男性がいました。

帰国後、彼は生活のために仕事を探そうと
試みましたが、

戦後の不安定な情勢下、全く職が見つかり
ません。

“このままでは路頭に迷ってしまう”

困り果てた彼は、当時、

“乞食と保険屋は入るべからず”

とまで言われる程度の社会的評価しか
なく、自らも

“この仕事は嫌だ”

と思って敬遠していた、保険の外交員を
やる肚を固めます。
(保険関係の仕事に携わられている読者の
皆様、申し訳ございません。あくまで当時の、
偏った職業観としてご容赦下さい)

しかし、彼には保険営業の経験もなければ
コネもない。

どう考えても、保険の外交員が務まるはずも
ありませんでした。

その後、活動を始めたものの、案の定、契約は
1件も取れず。

給料は完全出来高払いの歩合制だったため、
当然ゼロ。

彼は、何とか契約を取ろうと、

学校の先生、医者、弁護士・・・

とインテリ層ばかりを狙って歩き回りますが、

空しくも、みな断られてしまいます。

そして、仕事を始めてから3か月が過ぎ、

いよいよ年の瀬も近づいた12月23日。

家には一銭もお金がなく、

彼は、うなだれながら、遂に、奥様にこんな
弱音を吐いたそうです。

「おい、夜逃げをしようか」

すると奥様は、辛い表情を微塵も見せることなく、

共に落ち込むどころか、

こんな言葉で夫を勇気づけます。

「どうせ夜逃げをする気なら、恥も外聞も
ないでしょう?

せめて大晦日まで頑張ってみたらどうかしら」

その言葉に再度奮起した彼は、

逆に度胸が据わると共に、

過去、7回訪ねて断られた高等女学校の校長先生
のことが頭に浮かび、

「もう一度断られに行くか!」

と8度目の突撃訪問を敢行したそうです(笑)。

彼は、アポも取らず、校長先生の家の門の前に
立ち、

ひるむ気持ちを抑えつつ、玄関のベルを押します。

すると、

「あら、外交員さん、旦那様がお待ちですよ」

肩透かしをくらったかのような、女中さんの愛想の
よい返事と共に、

なんと、8度目にして初めて、すんなりと中に入れて
もらえたのだそうです。

“一体何が起こったんだろう?”

混乱しながらも部屋に上がると、応接で校長先生が
待っています。

「保険の契約をしましょう」

そう伝えた校長先生は、なんとその場で契約した
ばかりか、

知人の五校の校長先生にも紹介状を書いてくださった
そうです。

そして、これを機に、

夜逃げどころか大晦日まで面白いように契約が
決まっていき、

安堵の気持ちと共に年を越すことが出来た、

という話です。

ところで、

最初のお客様になって下さった校長先生は、
なぜ、契約をしてくださったのでしょうか?

「僕は保険は嫌いだけど、でもあなたから頂いた
7枚のハガキを見て、

この人は何か理由があって外交員となってやって
いると思いました」

なんと、この男は、断られても断られても、

あきらめずに御礼と再びのチャンスを掴むべく、

ハガキを送り続けていたのです。 

翌年、彼は、外交員として、全国一の表彰を
受けます。

そして、その後、理研感光紙(リコー)を扱い、

三愛商事、三愛石油、日本リースを設立する等、

一大企業家として成長していったそうです。

そう、この話の“彼”とは、

現・リコーの創業者、市村清氏のことです。

市村氏は、自身の回想録でこんなふうに語っています。

「もしあの時、富国生命の外交員を諦めて夜逃げを
していたら、

理研とのコネもつかなかっただろうし、

あの理研の大河内正敏所長に目をかけられることも
なかった。

もちろんあの三愛だって誕生していない。」

最後の最後で諦めるか、やり通すかが、

その後の人生・運命を大きく左右する鍵になる
こともあることを、

この事例は教えてくれています。

さて、如何でしょう?

直面する仕事や環境は違えど、自らに置き換えて
考えてみると、

新たな気付きと共に、なんだか勇気が湧いて
きませんか?

この話、ほんの少しだけ、時間をとって、

心の中で噛みしめてみてもいいかもしれませんね。

以上、何かのお役にたてれば幸いです。

今日は朝一番の新幹線で大阪へ。

終日打ち合わせ&デスクワークです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるの
でしょうか?

では、お互い体調には気を付けながら、

今週も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとう
ございました。
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