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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
さて、昨日に引き続き、
先週の18日に開催された、
社会保障審議会 介護保険部会の資料の
中身を見ていきたいと思います。
1の「デイサービス」、
p3の「論点2」です。
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【論点その2】
柔軟な事業展開を促進する観点から、サービス提供実態を踏まえた上で、
人員基準の緩和を検討してはどうか。【省令等改正】
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こちらは、後の論点その4に絡んでくる話だと思われますので、
そちらと合わせて内容確認したいと思います。
続いて論点の3番目です。
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【論点その3】
事業所数が増加している小規模の通所介護については、少人数で
生活圏域に密着したサービスであることから、運営委員会等を通じた
地域との連携や運営の透明性を確保するため、市町村が指定・監督する
地域密着型サービスに位置づけてはどうか。(8ページ参照)【法律改正】
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これ、かなり、大きな話ですよね。
地域密着型サービスになる、ということは、
その指定や監督の権限は当然、市町村に
移行することになります。
そうすると、小規模デイが増える=市町村の
財政負担が重たくなる、
ということで、
特に財政状況が芳しくない自治体等においては、
2015年以降、指定に対して慎重な対応を見せる
ところも増える可能性が十分に出てきます。
逆に、そういう緻密(?)な供給管理を行うことで、
全体の事業所数の伸びを抑える(=財政圧縮に貢献
する)、
ということが狙いだと理解する方が適切かもしれま
せん。
また、2012年の法改正において、
「今後、居宅サービスについては、都道府県と市町村で
協議しながら開設の可否を決定する」
という流れが決まっていることから、
場合によっては、2015年以降を見据え、早々に指定
制限に入る市町村が出てくることも考えられます。
更には、地域密着に移行した場合、
“その市町村のご利用者しか受け入れることが
出来ない”
のが原則ですから、
自市以外から通われている方は、2015年以降、
ルール通りにいけば、利用が出来なくなる可能性
もあるかもしれません(かなり横暴な話ですが)。
いずれにせよ、そのような議論がなされていることを
現段階においては理解しておく必要があるでしょう。
続いて、論点4です。
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【論点その4】
また、選択肢の一つとして、事業所の経営の安定性を図るとともに、
柔軟な事業運営やサービスの質の向上の観点から、人員基準等の要件
緩和をした上で、通所介護(大規模型・通常規模型)事業所のサテライト
事業所に位置づけることや、小規模多機能型居宅介護の普及促進の観点から
小規模多機能型居宅介護のサテライト事業所に位置づけることも可能として
はどうか。(8ページ参照)【省令等改正】
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↓
これが、前述の通り、
「論点その2と4が絡んでくる」
と申し上げた話です。
大きな構造変化ですね。
人員基準緩和⇔小規模デイのサテライト化
≒本体の報酬に準じる≒小規模デイは報酬減、
≒給付抑制に貢献、
という絵図が読み取れると思います。
次の論点5については、現時点ではそれほど私たち
事業者に影響が出る話ではないので、割愛させていただきます。
最後、論点6に移ります。
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【論点その6】
通所介護の設備を利用して法定外の宿泊サービスを提供している
場合については、泊まりの環境が十分でない等の問題点も指摘されて
いる。このため、利用者保護の観点から届出、事故報告の仕組みや
情報の公表を行い、サービスの実態が把握され、利用者やケアマネー
ジャーに情報が提供される仕組みとするべきではないか。【省令等改正】
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↓
いわゆる“お泊りデイ”に関する指摘です。
急増したお泊りデイに関する基準・ガイドラインについては
東京(2011年4月28日付)、大阪(2012年8月31日付)では
既に発布されていますが、
それ以外の地区では、具体的な文書が出ている訳ではありません。
(不文律のようなものは沢山ありますが)
それらに対し、より、透明性が高い形に変えていこう、
ということですね。
以上、先ずは雑駁ながら資料内の論点をザッと
確認しましたが、
かなりドラスティックな変化だと思われます。
これらを含め、今後、デイ事業者は何を、
どんなふうに考えていくべきなのか?
その点に関する私見については、
明日、お話させていただきたいと思います。
以上、何かのお役に立てれば幸いです。
本日は千葉県市川市にてセミナーです。
新たな事業者様との出会いを楽しみに、
今日も気合を入れて臨みます。
皆様はどんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も、お互いに頑張ってまいり
ましょう!
今朝もお付き合いをいただき、ありがとう
ございました。
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