デイサービスに走る“激震”(その1)

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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。

さて、既にご覧になられた方も相当数
いらっしゃるかと存じますが、

先週の18日に開催された、

社会保障審議会 介護保険部会に
おいて、

業界に激震が走るであろう、

注目すべき資料が出されました。

まだご覧になられていない方は、

今後の自社の方向性、並びに然るべき
準備を検討するために、

是非、早めに目を通しておいていただけ
ればと思います。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-
Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000023270.pdf

何が

“激震”

か、と言いますと、

1の「デイサービス」、

中でも特に重要なのは、

“「現状・課題」(資料内2ページ)”

そして、それらを踏まえた

“「論点」(資料内3ページ)”

です。

介護事業に携わる私たちにとって、

とても重要な情報だと思いますので、

本日以降、このメルマガで、数回に分けて、

より重要な論点について確認してまいりたいと
思います。


尚、各々の回において、一定の解説や私見は述べさせて
いただきますが、

これらの論点全てを網羅した上での、

“総合的・戦略視点に基づく見解”

については、最後の回のメルマガにてまとめて発信させて
いただきたいと思いますので、宜しくお願いします。
(各々の論点が絡み合う部分もあり、各回で述べると
バラバラになるので)

では、先ず始め、論点1についてです。

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【論点その1】
通所介護は、そこで提供される事業内容の自由度が高く、様々なサービス
提供の実態があるため、その機能に着目した上で、通所介護の事業内容を
類型化し、それに応じて介護報酬にメリハリをつけることを検討しては
どうか。【省令等改正】
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

原田が主催するネットワークの会員の皆様には以前よりお伝えして
おりましたが、

今後のデイは大別すると次の4つの機能、即ち、

(1)レスパイトケア型
(2)機能訓練型
(3)認知対応型
(4)ナーシングケア型

に分けられることが議論されています。

それらを踏まえ、

この論点の言わんとすることは、

例えば上記の4類型に今後、分かれるとするならば、

その類型毎に報酬にメリハリをつけていきましょう、

という話です。

これらが実現するとなると、2015年以降、

既存のデイ事業者各々は、

上記類型の要件定義に基づいてグルーピング
されることになります。

では、どういう基準でグルーピングされるのか。

それらに言及した発表や資料は今のところ見当たって
おりませんが、

あくまで現時点での推測&仮説として、

次のようになるのではないか、

と個人的には考えています。

(1)レスパイトケア型

恐らく、後述の(2)(3)(4)に該当しないデイサービス
全てが、自動的に「レスパイトケア型」にグルーピングされる
のではないか、と思います。

(2)機能訓練型

文字通り、

“高齢者に機能訓練を提供するために相応しい体制”

という観点から、

一定の職員配置基準が設けられる可能性が高いと思われ
ます。

あくまで個人的推測&仮説、

かつ、

勝手な深読みですが、

2012年の法改正で、

・当時の個別機能訓練加算1が廃止され、

・個別機能訓練加算2が1に変更となり、

・新たな基準の個別機能訓練加算2が新設された、

ということ等を踏まえると、

ひょっとすると、現状の個別機能訓練加算1、

即ち、

“常勤の機能訓練指導員を配置すること”

等が最低条件になるのかなぁ、

等とも思ったりします。
(もしくはそれ以上!?)

(3)認知対応型

こちらも(2)と同様、職員配置基準がより厳格化される可能性が
高いと思われます。
(認知症介護実践者研修、同リーダー研修の受講者設置要件etc)

(4)

こちらは、主に医療法人が取り組んでいる療養通所介護のことを
指しており、

在宅で生活し、医療依存度の高いご利用者の通所サービスは
本類型のデイが担う、という図式になるであろうと思うのですが、

こちらのサービスについては現時点でも極めて少数であり、

私自身、皆様にお伝えするだけの知見・情報を得ていないので、

ここでの説明は割愛させていただきます。

以上、

“類型化”

に関する仮説は上記の通りです。

ちなみに、特に小規模デイのレスパイト型に
ついては、

次回の法改正においては、結構な幅での報酬減が
予想されています。

背景としては、

「小規模デイの報酬単価とショートステイの報酬単価を
比較した場合、サービス提供時間の割に、デイの方が高額
設定になっている」

という指摘が出てきていること等が挙げられます。

ということは、

レスパイト型小規模デイの次期の基礎報酬は、

ひょっとすると、

ショートステイの報酬も参考にしつつ
見直しされる可能性もある、

と考えておいた方が良いかもしれません。

また、そうなると、

通常規模や大規模もそれらに引きずられて報酬減に
なる可能性も、

なくはないですよね。

この論点、

2012年の法改正の際、特にデイサービスの
改正の際によく飛び交っていた言葉、

“お世話型から(介護保険の理念である)自立支援型へ”

もしくは、私がセミナーで良く使っている言葉、

“社会的緊急性・重要性が高いサービスへの重点化”

“費用対効果が高いサービスへの重点化”

と少なからずリンクする内容だと思います。

・・・・・・・・

さて、今日の情報共有はここまでとさせて
いただきます。

是非、本内容を皆様の頭の中で咀嚼し、

自らの考えや方向性を大まかにでも整理して
おいていただければ幸いです。

本日の私の予定は、都内でデスクワーク&
打合せです。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるので
しょうか?

連休明けの初日、是非、互いに頑張ってまいり
ましょう!

今朝もお付き合いをいただき、ありがとう
ございました。
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