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介護経営エナジャイザー 原田匡が日々感じたこと・考えていること、介護
経営に役立つ情報等をお届けします!
(※)エナジャイザー:エネルギー(energy)や活力を提供する人
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本メールは名刺交換、セミナー、問合せ等を通じて原田匡と接点があった
介護事業者及びその関連の方々に送信させていただいております。
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おはようございます、CB-TAG
(シー・ビータッグ)の原田匡です。
今日の話は、
話題としてはあまり明るくないかも
しれません、申し訳ございません(苦笑)。
でも、実は結構大事な事ではないか、
とも思いますので、
敢えて、採りあげさせていただきたいと
思います^^
さて、
1万人とも言われる、
恐ろしい数の女性に被害を与え、
同社の製品を使用するそれ以外の多くの
女性をも震撼させた、
カネボウ化粧品の
“白斑問題”。
一昨日の11日に、弁護士による調査報告が
発表されましたが、
ご覧になられましたか?
調査を担当された中込秀樹弁護士の言葉で、
私が一番耳に残った言葉が、
“事なかれ主義”。
今回の白斑問題の直接的原因と
言われている、
“ロドデノール”
が配合された美白化粧品は、2008年9月に
初めて発売され、
その後、本成分を使った美白化粧品は順次
拡充されていきました。
そして、
購入者から最初の白斑症例がカネボウ側に相談
されたのは、2011年10月。
2012年2月には関西支社の教育担当者が、
「美容部員3名に白斑症状が出ている」
と本社のマーケティング部門と研究所に
問い合わせていたらしいのですが、
同部門はいずれもこの症状を
“病気”
として処理し、
化粧品が原因であることを疑わず、
何の対応も行わなかったそうです。
その後も複数の購入者からの相談が相次いだ
にも関わらず、
社として目立った動きはなし。
更に驚くことには、2012年9月、
大阪府内の大学病院の医師から、
「製品の成分『ロドデノール』が『白斑』発生
の引き金になる可能性がある」
との指摘を受けたにも関わらず、
それでも本件に関して同社は積極調査を
行わず、
カネボウはこの問題を見逃し、
結果として被害の拡大を招いてしまった可能性が
高い、
というのです。
(本当に有り得ない話ですよね)
さて、
その後の社長の会見、そして、過去の
情報から推察するに、
この問題が起こった背景の1つには、
「入社時の配属から異動がほとんどない
人事制度」
が在った、と言われています。
専門性を高めるため、
というのが、そのような人事スタイルを
維持し続けた主な理由なのだそうですが、
その結果、
施策の判断や実行において各部門の独立性や
独自性が高まる一方、
部門間での情報共有や業務連携が進まない、
という、極めて風通しの悪い
“組織風土”
が常態化してしまった、と言います。
この話を聞いて、私の頭の中に真っ先に
浮かんだ事、
それは、
もし、今回の問題の根本原因の1つと
して、
本当にこの人事システムが悪影響を及ぼして
いた、
とするならば、
今回の事件、私たち介護事業者にとっても、
実は、
“対岸の火事”
とは言い切れないんじゃないか、
という思いです。
それこそ、
“専門性”
や
“職員が嫌がる”
“強要すると辞めてしまう”
という理由で、
サービス間・部署間における移動をさせず、
人財を固定化させている介護事業者も多い
のではないでしょうか?
勿論、人財を
“固定化”
させること自体が問題ではなく、
“部門間の壁”
をつくってしまったことが問題だとは
思います。
しかし、
“部門間の壁”
の主原因の1つが、
“人財の固定化”
に在る可能性が高いとしたら、、、、、
経営者やリーダーとして、
少し、
“ゾッ”
としませんか?
“うちでは関係ない”
と自信を持って言い切れる方は
勿論問題ないと思いますが、
少しでも気になる節があるので
あれば、
早めに解決に向けた動きを取って
いくことを意識した方がいいかも
しれませんね。
以上、何かのお役にたてれば幸いです。
今日の私は、午前中から3件の打合せ。
午後から、パートナーである社会保険
労務士の先生との勉強会、
並びに懇親会です。
皆さんは、今日は、どんな1日を過ごされる
のでしょうか?
3連休前の最後の平日となる本日、
是非、互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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