[ケアビジネスSHINKA論 Vol.961]

学び&気付き溢れる話をうかがいました。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

3月9日、ようやく

“介護職員処遇改善加算に関する基本的考え方”
(介護保険最新情報vol.582)

が発布されましたね。

関心をお持ちの方も多いと思いますので、

是非、下記をご確認下さいませ。
(東京都福祉保健局のリンクです)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/hoken/kaigo_lib/info/saishin/saishin.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■学び&気付き溢れる話をうかがいました。
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●先月、北海道某地区において、以前、私のセミナーにご参加いただいた法人の介護事業責任者の方(A部長)と意見交換をさせていただく機会があったのですが、そこで私自身、気付き溢れる話をお聞かせいただくことが出来ました。今日は、その時にうかがった話のポイントを皆様に共有させていただきます。「“原価改善”からデイサービスを活性化させる」というお話についてです。

●『「介護経営ももっと“科学”しなければいけない」という原田さんのメッセージをセミナーで聞いて、ハッとしました。というのも、今まで担当していた別の事業では数字に基づくマネジメントを徹底していたのに、介護事業を担当するようになってからは、自分がこの業界の素人であったこと、また、“介護は数字だけじゃない”という雰囲気の中、今までほど厳格に数字を追いかけることはしていなかったのです。しかし、よく考えれば、どの業界においても“経営”の考え方は一緒。そこにあらためて気付き、帰ってから即、実践を始めました』A部長のお話は続きます。

●「そんな中、先ずは、デイサービスにおける“原価管理”に着手しようと考えました。そこで、ご利用者ごとに接する時間を計測し、それらを時給換算化して割り出した結果、意外な事実が浮かび上がってきたのです」

●(意外な事実とは何っだたのでしょうか?とうかがったところ)「要介護度の軽重に関わらず、原価がほぼ一定だったのです。これはおかしい、と思い、今度は時間の使い方を調べたところ、軽い方に手厚すぎる対応をしているのではないか、という仮説が立ってきました(※この部分に関しては法人事情もあろうかと思いますので、内容詳細に対する言及は控えさせていただきます)」

●これは経営としては勿論、自立支援、という観点から考えてもおかしい。そこでご利用者支援に対する考え方を再度確認・変更すると共に具体的な改善に着手したところ、数字だけではなく物理的な時間の余裕も生まれ、ケアの品質を上げることにも色々着手出来るようになってきました。余裕が生まれてきたと共に自信もついてきたのか、現場の雰囲気も前以上に明るくなり、お蔭様で着任当初に比べると稼働率も大幅に伸びてきています。原価も約30%程度改善され、業績も大きく向上しました。ホント、セミナーに行かせていただいてよかったです」・・・・・・

●「生産性の向上は業績は勿論、職員のモチベーション向上にも貢献する」素晴らしいA部長の取り組みに心から敬意を表したいと思います。さて、この事例、皆様は如何思われましたでしょうか?「うちは一体どうなっているんだろう?」一度、そんな目で自社の現場を見つめ、分析してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、山口県山口市にしてセミナー。

終了後、一旦、東京へ戻ります。

皆様は今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。