おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。
配食サービスのあり方を議論してきた厚生労働省の
有識者会議が8日、
事業者向けのガイドライン案を大筋でまとめたよう
ですね。
栄養バランスのとれた献立づくりなどを促し、
利用する高齢者らの健康増進につなげたいとのこと。
3月中には正式に決定・公表されるようですが、
関係各社の皆様は是非、
これまでの議論内容、及び今回開示された報告書(案)
の内容を早めにキャッチアップしておかれることをおス
スメします。
地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理
の在り方検討会
↓
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou.html?tid=366987
地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理
の在り方検討会 報告書(案)
↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/siryou1-1_1.pdf
では、本日のメルマガに入らせていただきます。
今日の視点──────────────────────────────
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■■戦略≠○○○○。
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●先日、首都圏地区の介護経営者(A社長)と“今後の戦略”というテーマで意見交換させていただく機会があったのですが、その会話の中でふと、心に引っ掛かりを感じ、その点をご質問と共にご指摘させていただいたところ、「正直なところ、今まで“戦略”なんて考えずに進んできたきらいがあるので、まだまだ思考が甘いのかもしれません」という、とても謙虚な言葉をいただきました(決してそんなことはないとは思うのですが^^)。先週も人財確保に関する“戦略”のお話をさせていただき、内容的には被る部分もあるのですが、最近、このテーマに関するご質問・ご相談をいただくことが多くなってきていることを踏まえ、あらためて、今日のメルマガでも採り上げさせていただきます。「戦略≠アイデア」という話についてです。
●A社長は2008年以降、機能訓練型デイを複数展開されており、比較的軽度な方々を対象にしたサービスでノウハウを蓄積されてきています。そんな中、総合事業の開始、及び今後、軽度要介護者向けサービスの地域移行の可能性等の環境変化が想定される中、「軽度者向けサービスは単価も益々厳しくなる。今後、存続・発展していく為には、中重度にシフトした方がいいのかな、と思っており、検討を進めているんです」という発言をされ、前述の通り、私自身、この言葉に“引っ掛かり”を感じた次第です。
●先んじて申し上げておきますが、私はこの判断が“誤り”だと頭から否定している訳ではありませんし、否定するつもりもありません。実際、“在宅における中重度対策”は今後、疑う余地もないぐらい重要なテーマとして今以上に益々必要性が高まる事は間違いありません。私が心に“引っ掛かり”を感じたのは唯一点、「その方向に鞍替えしたとして、果たして御社の強みが(既存の競合他社と比べて)どう活きるのでしょう?何故、今とは全く異なる領域に参入しても、自社が勝てる、とお考えなのでしょうか?」という懸念が浮かんできたからに他なりませんでした。
●厳しい言い方ですが、「今後、中重度対策はますます重要度が増していき、報酬面でも(経度に比べて)厚遇される可能性がある」、だから、そこへ参入しよう、というのは、多くの方が思いつく、一つの“アイデア”に過ぎません。その“アイデア”一つで行動を起こすのではなく、そこに「当社がそのマーケットで勝てる理由があるか?(=当社の強みが活きるか?)」という問いに対する冷徹な検証・思考のプロセスを経て、アイデアに“厚み”を加えて磨いていく(時には平気で自らのアイデアを捨てる勇気を持つ事も含め)ことで初めて、“当社独自の戦略(=他社が模倣不可能な戦略)”へと近づいていくのではないでしょうか?(特に潤沢な経営資源を持たない中堅中小企業にとって、マーケットを変える、ということは、企業の存続をかけた大勝負になりかねない場合もありますものね)
●皆様が今、描いている未来は、地に足の着いた、自社ならではの“戦略”と呼べるレベルに至っていますでしょうか?沢山のマーケットチャンスが存在するこれからの介護業界だからこそ、是非、世の中の情報だけに流されず、腰を落ち着けて社内で考えてみることも必要かもしれませんね^^
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、北海道・札幌近郊で打合せが続きます。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。