[ケアビジネスSHINKA論 Vol.882]

得たヒントを“知識”で終わらせないために。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

厚生労働省は14日、

介護の仕事をしたことが無い人を対象として新たに
創設する入門研修について、

既存の初任者研修(130時間)の半分程度の時間数と
する方針を明らかにしましたね。

カリキュラムの詳細は来年度に議論し、

2018年度以降に動き出す予定だとのことです。

この話、かつて廃止された

“ホームヘルパー3級”

を思い出してしまうのは、恐らく私だけでは
ないでしょう。
(ヘルパー3級は50時間でしたよね、確か)

是非、当時以上に有益かつ興味をそそるコンテンツ
に仕上げ、職員確保の

“裾野拡大”

に一躍買ってもらいたいものです。

※議論の詳細をお知りになりたい方はこちら

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000142800.html

では、本日のメルマガに入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■得たヒントを“知識”で終わらせないために。
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●昨日あらためてご紹介させていただいた概念、“ラーニングピラミッド”。この考え方、採用活動にも応用できますよ、とお伝えさせていただきましたが、その後、この概念を実際に活用し、ご報告をいただいた近畿地区の事業者様の存在をふと、思い出しました。この事例、参考にしていただける方もいらっしゃるかも?と思いつつ、今日はその内容を皆様にお伝えさせていただきます。ラーニングピラミッドの上から4番目(=デモンストレーション)、5番目(=グループ討議)にかかる、とあるアイデアについてです。

●私がメルマガでラーニングピラミッドについてご紹介させていただいた折、ちょうど自社の会社説明会の中身のブラッシュアップを検討されていたこの事業者様は、介護の仕事に対するモチベーションアップを期待し、「説明会の場で2~3人のグループになってもらい、超簡単なケアプラン(あくまで触り部分だけの“もどき”ですが)の作成を行ってもらう」というアイデアを思いつき、実行された、とのことでした。“ソーシャルワーク”や“人の気持ちに寄り添う”ことの奥深さ、楽しさを実感してもらいたい、との想いからの発案だったそうですが、担当の方からいただいた「その前と後では、話を聞く姿勢もその場の空気も明らかに変わった」という報告内容が、今でも私の中に強い印象として残っています。

●様々な論理や思考の枠組み等を折に触れてご紹介させていただいている本メルマガですが、それらは全て“先人達が効果検証を繰り返し、結果として生き残ってきた、精度の高い知恵”の集大成ばかりです。その意味でも是非、素通りせずに、上記の事業者様のように、積極的に自社の経営の中で活用してみる姿勢を持つ事も悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝から奈良県に移動し、
某法人様との新たな取り組み、
「“ケアマイスター制度”構築プロジェクト」
のキックオフを行います。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。