[ケアビジネスSHINKA論 Vol.851]

自社は何業か?~ある介護事業者の定義~

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

先日の介護保険部会の中で、

相談ニーズの高まりを背景に、

“地域包括支援センターの土日・祝日開所“

が話題に挙がったようですね。

“介護離職ゼロ”

という国策目標を達成するため、

地域の方の利便性向上を図らなければならない、

という一方で、

“業務過多になり過ぎる”

という懸念の声もあがっているようです。

私がお泊りデイサービスを初めて起ち上げた
2008年、

「365日24時間体制で行います」

と事業内容について説明したところ、

とある自治体関連の方に

「あなた、介護職員にも人間らしい生活をさせたげなさいよ」
(=盆・正月ぐらい休ませたげなさいよ)

と言われ、

呆気に取られたことを何故か思い出しました^^

勿論、盲目的に業務負荷をかけるような話であっては
ならないと思います、

ですが、こういう大きな変革の時期だからこそ、

あらためて

“我々の仕事の使命・役割は何か?”

に基づき、今後の在り方を見つめ直していただきたいな、

と切に思う次第です。

その意味でも、今後の議論の流れに

“要注目”

したいところです。

では、本日のメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■自社は何業か?~ある介護事業者の定義~
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●昨日、アメリカの会社 レブロン を例に取り、彼らは“化粧品会社”ではなく、“美の提供会社”という自己定義を行っている、という話をさせていただきました。今日は、私のセミナーにお越しいただいたデイサービス経営者(A社長)が考えた、“自社は何業?”の定義について、皆様にもご紹介させていただきたいと思います。セミナーの感想含め、A社長からいただいたメールの内容は下記の通りでした。

●「先日のセミナーでは大変お世話になり、ありがとうございました。私自身、最近悩んでいたことに対する答が見つかったようで、とても興奮してしまいました(笑)(以下中文略)。私は職員として法人に勤めていた頃から、「とにかくご利用者に笑っていてもらいたい」という気持で介護の仕事に取り組んできました。独立し、自らデイサービスを起ち上げた今も、その気持ちは何一つ変わっていません。だけど、前回の法改正ではデイサービスの単価が大幅に下がり、経営的にも前以上に苦しくなり、何だか自分がやってきたことが否定されたような気がして、すごく気持ちが落ち込んでいました。でも、前回の原田さんのセミナーを聞いて、気が付きました。私は「デイサービス屋」ではなく、「ご利用者・ご家族に、今まで以上に笑顔になれる時間を増やす事業」を行っているんだ、と。今では何だか、デイサービスにこだわっていた自分がとても不思議です。“ご利用者・ご家族に対して、今まで以上に笑顔になれる時間を増やす”ためには、どんなことが出来るのか?今後、色々と考えていきたいと思います」

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●A社長は自らの事業価値を“笑顔創出業”と位置付け、新たな道を模索し始めています。さて、皆様は果たして“何業”なのでしょうか?この事例をヒントに、あらためて“自社の価値”について想いを深めてみても悪くないかもしれませんね(是非、何か自社らしい定義が思いつきましたら、私にも共有下さいませ^^)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、先進事例インタビューのため、

鳥取県米子市へ。
(行けるかどうか、台風の影響が心配ですが、、)

終了後、明日の仕事場所、博多へ向かいます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。