[ケアビジネスSHINKA論 Vol.784]

当たり前に使われる言葉に潜む奥深さ・可能性。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。

日本でリゾート施設やオフィスビルを取得して
きた中国の民営投資会社、

復星集団(上海市)が、

「今後は投資分野として日本国内の介護や医療を
検討したい」

と明言したようですね。

高齢化などの社会課題が表面化する中国としては、

「課題を克服してきた日本企業のノウハウが参考になる」

と考えるのも当然のことでしょう。

この言葉、日本企業がどう受け止め、どう対応して
いくのか。

今後の同社の動き、そして、日本の動き、

注目していきたいと思います。

参考URL

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO03901050R20C16A6FFE000/

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■当たり前に使われる言葉に潜む奥深さ・可能性。
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●様々な事業者様にお会いし、その法人のアイデアやスタンス、及びその視点や発想の源泉について色々おうかがいする“先進事例インタビュー”。先日もとある社長にインタビューさせていただいたのですが、いつもながら、とても深い気付きをいただきました。今日は、その時のお話を簡単に皆様にも共有させていただきたいと思います。誰もが当たり前に使っている“ご利用者主体”という言葉についてです。

●誰も異論を唱えることがなく、そのレベルだからこそそれほど気に留める事もなく、日常においてスーッと通り過ぎてしまうような言葉“ご利用者主体”。しかし、日々の現場のアクション一つ一つを振り返り、「本当にご利用者主体の動き・仕組みになっている?」「これで自信を持って“ご利用者主体”と言える?」と自問自答していくと、ちょっとドキッとする事も意外にあるのではないでしょうか。

●例えば、インタビューさせていただいた法人では、なんと、“ご利用者自らが企画し、ご利用者自らで事業所内に案内し、ご利用者自らが主体となって実行する”レクリエーションなどが“ごく自然に”“日常的に”推進されていました。事業者側があつらえ、セッティングし、ご利用者にその企画・イベントに“参加していただく”というのではなく、“自らで動ける”“出来る”という自信を持っていただく工夫を凝らしつつ、その上で“自ら動きたくなる”仕組みや雰囲気づくりを行う事で実現されているのです。

●この動き、事業所内の活動から日常生活にも波及をし始め、例えば、デイサービスに通わない日にご利用者同士が連絡を取り合い、一緒にカラオケBOXにも行ったりする等の動きにも発展しているそうです(凄い事だと思いませんか?)。

●“ご利用者主体”と唱えている事業者の心に、当然、嘘がある訳ではなく、誰もが利用者中心の時間を過ごしていただこう、と心の底から考えていることと思います。でも、一方で、耳ざわりが良く、当たり前に使われている言葉だからこそ、実は日々の中で深掘りされることなく、結果、大事なことが見落とされてしまっている、ということも、ひょっとするとありえることなのかもしれません。皆様の事業所では如何でしょうか?是非一度、そんな視点で自社の現場を見つめ直してみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、和歌山市内でセミナー。

その後、明日のセミナー場所の富山へ
移動します。

明日のセミナー地である和歌山へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。