おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ の
原田です。
一昨日の13日、2014年度の
“介護保険事業状況報告”
が公表されましたね。
それによると、
要支援・要介護の認定者は前年度より
22万人増えて、過去最高の
“606万人”
65歳以上の高齢者に占める認定者の割合(認定率)
は、
2015年3月末の時点で
“17.9%”
となり、こちらも“過去最高”を更新しています。
加えて、2014年度の介護保険の給付費は、
“8兆9005億円”、
(前年対比3885億円の増加)
高齢者1人あたりの給付費は、前年度より4000円高い
“27万円”
で、こちらも過去最高。
超高齢社会が進行している訳ですので、
当然と言えば当然なのかもしれませんが、
これらのデータにどのような解釈が加えられて
いくのか、
各省庁の動静を今後も注視していきたいところ
です。
では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。
今日の視点──────────────────────────────
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■■“地域ケア会議”推進に不可欠な役割。
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●先日、関東地区の経営者様と意見交換させていただいた折、地域ケア会議に関する悩みをうかがうことがありました。曰く、「医療と介護はもちろんのこと、介護の中でも様々な専門職種が牽制的な意見や保身的な意見ばかりを出し、全くもって生産的な議論にならない」との事。そんな折、「こんなことを検討されてみては如何でしょう?」とご提案をさせていただいたところ、「早速、包括(行政)に提案してみます」との反応をいただきました。今日は、その時のお話を皆様にもご報告させていただきたいと思います。「ファシリテーターの有効活用」についてです。
●日々の業務の中で利害関係があったり、或いは議論の方向性によっては利益相反すら起こるかもしれないメンバーが一堂に会して一つの答を見出す事は、普通に考えても「至難の業」ではないかと思われます(ましてや、所属法人が異なれば尚更です)。そんな時に活躍するのが、質問によって参加者の意見を引き出したり、合意に向けて論点を整理する等の工夫を通じて会議やプロジェクトなどの集団活動がスムーズに進むよう、また成果が上がるように支援する第三者“ファシリテーター”の存在。議論の内容には直接的に関与せず、中立な立場で会議の司会・進行を行う役割を担い、“議論のプロセスはロジカルか”“導出された結論は参加者にとって納得感があるか”等々に配慮しながら会議全体を組み立てる、いわば“スーパー司会者”のようなものです(アメリカではこのプロフェッショナルで生計を立てている方がいらっしゃるほどです)。
●少々手前味噌で恐縮ですが、例えば私は今、全国各地で様々な介護福祉事業者様と様々なプロジェクトを進めさせていただいておりますが、そのプロジェクトの内容によっては私自身、ファシリテーター役に徹し、そのプロジェクトスタッフの皆様と共に推進することで法人としての“アウトプット導出力”を高める、いわゆる“人財育成”の責を担うこともあります(法人によってはニーズに合わせ、我々だけで調査・提案等を行い、「〇〇万円です」という仕事の受け方をすることもありますが、個人的にはスタッフの方と共に考え、動かす方が性に合っているようです^^)。
●もし、地域ケア会議や、或いは、様々な職種・様々な法人が集まって一つの結論を導き出す際に我々のようなファシリテーター的なスキルを持った人間が必要だと思うなら、勿論、私にご相談いただいても結構ですし、或いは、NPO法人日本ファシリテーション協会という団体等もありますので、そちらに問合せをされてみても宜しいかと思います。“餅は餅屋”ではないですが、上手に外部資源を活用した方が、効果的・効率的にハイクォリティな結論に辿り着けるかもしれませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、朝一番に熊本で打合せ。
その後、鹿児島へ移動し、ユニークな仕組みで
デイサービスを運営されている事業者様の
インタビューを行います。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。