[ケアビジネスSHINKA論 Vol.767]

外部環境情報を漏れなく収集するには?

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨日は、朝から都心で社内会議。

未来に向けた、とても良い議論が出来ました。

日頃、出張ばかりで東京にほぼいない私ですが、

やはり、こういう時間も組織としては必要ですね。

“メリハリ”

という言葉の重要性を実感した1日でした。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■外部環境情報を漏れなく収集するには?
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● 先日、近畿地区の介護事業者様と今後の事業戦略について意見交換をさせていただいた折、外部環境変化を捉える視点について思うところがあり、あるフレーム(思考の枠組み)をお伝えさせていただいたところ、「この考え方に沿えば、確かに全体を網羅できますね」という、とてもシャープなレスポンスをいただきました。今日は、皆様にもその内容をおつたえさせていただきたいと思います。ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、有名な手法“PEST分析”についてです。

●“PEST分析”とは、企業を取り巻く環境変化を “P” “E” “S” “T” の4つの視点で分析していきましょう、という方法論です。4つの文字は各々、“Politics(政治・法律的環境要因)” “Economy(経済的環境要因)” “Society(社会的環境要因)” “Technology(技術的環境要因)”の頭文字からなっており、これら4つの視点から外部環境の変化が自社にどのような影響を及ぼすか?について一つ一つ検討を加えていく必要があります。

●“Politics(政治・法律的環境要因)” 面ではやはり、“介護保険法改正” が我々の業界ではど真ん中でしょう。その他、今、ホットになっているのは “増税延期” 等でしょうか。もし増税が延期されるとなると、2018年度の法改正は、ひょっとすると、想定以上に厳しいものになるかもしれない、という仮説が例えば考えられるかもしれません。

●“Economy(経済的環境要因)” 面では、GDP成長率の増減や消費の動向・失業率・金利等が要素として挙げられます。よりブレイクダウンして我々の業界に引きつけて例を挙げるとすれば、例えば “景気対策等に依る建築コストの急騰” なども重要要素かもしれません。

●続いて“Society(社会的環境要因)”。この切り口では、社会環境や消費者のライフスタイルの変化が企業に及ぼす影響について考えていきます。これも、我々の業界に引きつけて考えれば、例えば “ご利用者のメイン層が団塊世代に移行した場合、どのような嗜好の変化が生じるか?” 等が要検討項目として挙げられるかもしれません。

●そして最後、“Technology(技術的環境要因)” は言うまでもないでしょう。ロボットやITツールの発展等が今後、業界に大きく影響を及ぼしてくることは誰も疑いの余地がないと思います。それらの変化をしっかり見据えていきましょう、という視点です。

●今後、特に2020年前後までは、文字通り介護業界を取り巻く世界は“激変”を繰り返すことになるでしょう。そんな折、外部環境の変化の中から、自社なりのチャンスをどのように見出していくのか?例えば、幹部教育の一環として、経営幹部の皆さんに “P” “E” “S” “T” 各々の視点から定期的に情報収集及び分析レポートの提出を業務として位置づけてみるのも面白いかもしれません。様々工夫を凝らしながら、是非、組織として外部環境分析のリテラシーを向上させていくことも必要かもしれませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に大阪へ移動。

その後、夕方まで大阪で打合せを行い、

夜に明日の目的地、福岡へ移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。