[ケアビジネスSHINKA論 Vol.731]

地域包括ケア実現の基本となるもの。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先月末、厚生労働省、経済産業省、農林水産省、

以上3省共管のもと、

“地域包括ケアシステム構築に向けた公的介護保険外サービスの
参考事例集”

が発表されましたね。

最近、同テーマに関し、幾つもの雑誌から取材の要請を
いただいていますが、
(発刊され次第報告させていただきますね^^)

ご関心をお持ちの皆様は、是非、こちらにお目通し
下さいませ。

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/guidebook-zentai.pdf

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■地域包括ケア実現の基本となるもの。
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●先日、驚きと共に「これぞ地域包括ケアの基本なのかも」と感じるお話をうかがいました。東日本大震災で被災された、ある事業者様(A社B社長)のお話です(A社の一部の事業所は海沿いに位置していたため、津波の被害にも遭ったそうです)。

●突然の地震と突然の津波。約1,500名の利用登録者を抱えるA社は、本震が若干収まりを見せて以降、ご利用者の安否確認を開始しました。自身も被災し、また、通信環境が劣悪な中での安否確認は、相当な困難を伴ったであろうことは容易に予測がつくところです。大変だったんだろうなぁ、と思いつつ、伏目がちになった私は、テレビで見た当時の様子を思い出していました。が、その時。予想だにしない言葉に、私は思わず我が耳を疑いました。

●「1,500名の安否確認は、何とか翌日の夕方に全て終わっていました」・・・・・・皆さん、この言葉、どう思われますか?「・・・・・・どうやって?」思わず口からそんな言葉を発してしまったところ、B社長からは次のような言葉が返ってきました。「いや、普通に、自宅や関係先に連絡をしたり、ご利用者宅近くの避難所を確認したりです。ご本人の連絡先だけでなく、関係者の連絡先をおさえていたことも大きかったですが、我々は、ほら、全ての方のお顔を知っているから。だから、早く確認する事が出来たんです。」

●行政が行う確認作業では、とてもではないですが、このような業は成し遂げることが出来ないでしょう。とはいえ、これは決して、行政の悪口を申し上げている訳ではありません。何故なら、行政は、地域の方の一人ひとりのお顔など、把握しているはずもないからです(行政にそこまで求めるのはあまりにも酷ですよね)

●「地域包括ケアの基本は、先ず、顔の見える関係がある事。」「そして、地域の中に、その「顔の見える関係」という小さな輪が幾つも生まれ、その幾つもの輪で地域が埋め尽くされること」B社長の話をうかがいながら、私の頭の中にあらためてこんな言葉が浮かんできました。皆様はこの言葉、どうお感じになりますでしょうか?自社の現状と未来を考えつつ、どれだけ「顔の見える関係」というものを意識し、拡げる事ができているでしょうか?一度、時間を取り、その視点から自社の経営の在り方について思考を深めてみても悪くないかもしれませんね。

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、朝一番に東京・恵比寿で打合せ。

その後、名古屋で弊社社員と打合せを行い、

その後、18時からの打合せに向けて大阪へ
移動します。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。