[ケアビジネスSHINKA論 Vol.727]

他業種のビジネスモデルから感じ取る。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

昨日は、福岡県内の社会福祉法人様と、今後の
中期経営計画に関する戦略ミーティング。

前月に比べると、実現に向けた深みが格段に増して
きており、

私自身、大変ワクワクしています。

改正社会福祉法も含め、経営環境が大きく変わる
社会福祉法人ですが、

そんな中でも、このクライアント様は間違いなく
成長軌道を描くであろう確信が我々にはありますし、

それらを更に確たるものにするために、

我々も全力でご支援させていただく所存です。

もし、同様に、今後の経営戦略や事業展開について
悩まれている方がいらっしゃれば、

是非、我々にも気軽にご相談下さいませ。

我々でお役に立つことが出来そうであれば、

全国どの地域でも喜んでお手伝いさせていただきます。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■他業種のビジネスモデルから感じ取る。
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●先日、九州地区の事業者様と、今後の地域包括ケア下における新しい保険外サービスについて意見交換を行う機会がありました。その中で、「地域住民に向けたサービスを展開するにあたり、何か参考になる考え方はないか」とのご質問をいただき、以前より私が関心を持っていた、とある企業のビジネスモデルのエッセンスをご紹介したところ、「とても興味深い。応用できないか、検討してみたい」との言葉をいただきました。今日は、その際にお話させていただいたビジネスモデルを皆様にもご紹介させていただきたいと思います。会員制を敷いているアメリカのスーパー「コストコ」のビジネスモデルについてです。

●仮に1ドル112円で計算した場合、2015年8月期の同社の店舗売上は12兆7306億円(113,666百万ドル)。この売上とは別に、会費収入が2,837億円(2,533百万ドル)ありました(つまり、企業としての総売り上げは、12兆7306億円+2,837億円=13兆143億円となりますね)。一方、同年度の営業利益は4,059億円(3,624百万ドル)だったそうです。この数字、非常に面白いと思いませんか?

●会費収入(2,837億円)は性質上、売上=ほぼ利益、と考えて差し支えないでしょう。となると、コストコの店舗のみの営業利益を考えると、4,059億円-2,837億円=1,222億円。率で表すと、店舗売上に対してわずか0.96%、となります。つまり、「店舗売上は全経費をカバーする程度であり、ほぼ利益を生み出していない(=非常に安価で販売している)」と理解する事が出来るでしょう(ちなみにもう少しだけ数値情報を付加すると、世界最大規模のスーパーであるウォルマートと比較した場合、ウォルマートは粗利益率が約25%であるのに対し、コストコはわずかに11%程度しかありません。この数字だけを見ても、コストコ商品の価格競争力の高さが想像できるのではないでしょうか)。

●上記情報を総括し、コストコのビジネスモデルを俯瞰すると、次のように説明する事が出来ると思います。「コストコは、年間4,000円の会費(個人会員の場合)を支払えば、他店に比べて非常に安価な商品を日常的に購入できる仕組みとなっており、その仕組みにより安定的に会員を維持できる状態が生まれ、それが利益の安定源泉になっている」。

●今後、顧客に向けて様々な生活支援サービスを検討する中、「どんな仕組みで利益を生むか」について、色々お考えになっている方もいらっしゃるのではないかと思います。是非、一つの事例として、上記エッセンスから何かの気付き・学びを得てみても面白いかも知れませんね。(勿論、このビジネスモデルが最高だ、と申し上げている訳ではない事も悪しからずご理解下さいませ^^)

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日も、福岡県内で打合せが続きます。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。