[ケアビジネスSHINKA論 Vol.714]

他業界の業務改善手法を介護事業に活かす。

おはようございます、

(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。

先週は気温のアップダウンが激しい週でしたね。

私自身、寒暖差にやられて風邪をひきかけました
が、熱も下がり、

今は完全復活です(衰えつつあるものの、普通の
方以上に基礎体力があるであろうことを感謝して
います^^)。

皆様も、くれぐれも体調にはお気を付け下さいませ。

では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。

今日の視点──────────────────────────────
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■■他業界の業務改善手法を介護事業に活かす。
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●先日、創業83年の老舗システムインテグレータ(=顧客の業務内容を分析し、問題に合わせた情報システムの企画、構築、運用などの業務を一括して請け負う業者のこと。IT用語辞典調べ。)である都築電機株式会社(以降、都築電機と表記)から発信された、興味深いプレスリリースを拝見しました。同社が2016年3月9日から発売開始している新サービス「解る、動けるマネジメントABM」についてです。

●皆さんは「ABM分析」という言葉をご存知でしょうか?ABMは「Activity Based Management」、日本語では一般的に「活動原価基準管理」という言葉に訳されており、製造業等で多く用いられている業績改善手法です。現場の業務を細かいタスクに分解し、各タスク毎にかかっている原価を調べ、特に改善インパクトが大きそうなタスクに着目し、改善アクションを設定・実行していくというもの。

●イメージとしては、「介護現場における時間資源の使われ方としては、介護サービス提供を基準に考えると“直接業務”と“間接業務”に分けることが出来、前者が全体の70%、後者が全体の30%を占めている。また、間接業務の中身を調べていくと、“運営記録書類の作成”に30%の半分(=15%)が使われており、この時間を10%に減らし、差分の5%を直接業務に回すことが出来れば、より高品質の介護が提供出来るようになるのではないか」「そのためには具体的に何を、どうすれば良いのか」というように、実績数値を元に分析・改善していく手法だ、とご理解いただければと思います。これらをシステムを使って合理的に行う、というツールを都築電機が開発した、という意味ですね。

●システムの中身や使い勝手等については未確認なので何とも言いづらいところはあるものの、ABM分析が効率的に実施できるツールが介護業界向けにつくられた、ということ自体は、大変好ましい事だと私自身は捉えています。他方、報酬ダウンに対する危機感含め、コストダウンに対する意識が強まる中で、各々の業務を「コスト」視点と同時に「価値貢献」視点で見つめる必要があることも忘れてはならないでしょう(ABM分析を表面的にしか理解出来ておらず、その視点が担保されていない導入ケースを過去、他業界で幾度か見た経験があります)。

●今週は、東京ビッグサイトにて“CareTEX2016”という展示会が開催されます(3月16日~18日)。私も時間を取って見に行ってこようかと考えていますが、その中で「解る、動けるマネジメントABM」も出展しているらしいので、しっかりと見てきたいと思います。同サービスは勿論、それ以外にも要注目の情報があれば、またこのメルマガでも報告させていただきますね^^

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以上、何かのお役に立てれば幸いです。

今日は、東京にて打合せ&デスクワークです。

皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?

では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!

今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。