おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ の原田です。
一昨日の
“全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議”、
資料がアップされています。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000115521.html
量が膨大なため、自身に関係がありそうなところから目を
通していかれることをおススメします。
では、本日もメルマガの中身に入らせていただきます。
今日の視点──────────────────────────────
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■■理念を効果的に浸透させる方法。
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●先日、中国地区の介護経営者の方と「理念をどうやって浸透させるか?」ということについて意見交換する機会がありました。「1事業所で始めた頃は一人ひとりの職員と顔を突き合わせて話をしたり等、“直接的な言動・行動で伝える”ことが出来た。しかし、職員数が増え、事業所も幾つかに分かれてくる中で、(理念浸透という部分について)今までのようにはうまく行かず、何か効果的な方法がないか、ずっと模索している」
●規模の拡大と共に経営者が担うべき業務も変質する中で、「如何に理念を伝えていくか」という組織の根幹部分においても、経営者は状況に見合った方法論を選択していかなければなりません(前段の話の通り、数十人、数百人規模の職員一人ひとりとじっくり話す、という事は、物理的に無理が生じますものね)。そんな折、他業界でも活用されている、ある手法について、事例と共にお伝えしたところ、「この発想は活用出来そう。早速、検討してみる」という言葉をいただきました。
●皆さんは、「ストーリーテリング」という手法をご存知でしょうか?文字通り、「ストーリー(物語)」で「テリング(語る)」という意味です。堅く、抽象的な言葉を並べて「これがうちの理念だ。皆、この理念に基づいてケアを実践して欲しい」と繰り返し伝えることも悪くないかもしれませんが、それより実際に理念が実践されているストーリーを共有し、「頭」ではなく「心」で感じてもらう方が、浸透には遥かに効果的です。
●手前味噌で恐縮ですが、私が事業所を経営していた頃は、正にこの方法に取り組んでいました。当社はいわゆる「生活リハ」を実践していたのですが、一言で「生活リハ」と言っても、そこにはなかなか一言では表現できない想いや温度感がある。他方、一つ一つの支援は「派手」ではなく、短い言葉にまとめようとすると陳腐になりがちなのだけれど、ご利用者の態度や所作に対して感じ取る一つ一つの理解や判断、そして、それに基づくPDCA全てに自社の理念が宿っており、その小さな一つ一つの行動が積み重なって、最終的には「模倣不可能」な品質の介護としてご利用者やご家族の「心」に響いている。そんな自負を持っていた私は、「自社の想い(理念)を伝えるには、微細な心の動きも表現できるストーリーテリングが最適」と判断し、自社での実践事例を物語に表すことを行いました。全部で12本つくったのですが、その中の一つをご紹介させていただきたいと思います(下記をクリックして下さい)↓
http://carebp.com/file/story-fumisantokutsu.pdf
このようなツールは理念浸透のみならず、自社の「世界観を示す」という意味において、ご利用者獲得の営業や、人財採用にも好影響をもたらしてくれることは間違いありません(事実、私がそうでした)。
●ずいぶん以前のメルマガでも書きましたが、理念の浸透がないままに規模だけ拡大することは「成長」とは到底呼べず、単なる「膨張」に過ぎない、と言えるでしょう。膨れ上がった組織は、風船と同様、いつか破裂してしまう危険性をはらんでいます。勿論、だからと言って「規模を拡大するな」という乱暴な話ではなく(事業としての機会損失は致命傷にもなります)、要は、「両方を常に追い求める」思想と行動が必要なのではないか、と私は思います(ホントに無理、という時には、自然と心にブレーキがかかるはずですしね)。
●皆さんの組織の大きな土台の一つとも言える、「理念浸透度」は如何でしょうか?もし、「ドキッ」とされた方は、今一度、あるべき組織の構築に向けて、本格的に考えてみてもいいかもしれませんね。組織の空気は、経営者や幹部の“率先垂範”によって大きく変わってくるものですから^^
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、朝一番で某ハウスメーカー様と打合せ。
その後、先進事例インタビューのため、
大阪府堺市へ移動。
夜は、兵庫県内の某介護経営者の方との
食事会です。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。