おはようございます、
(株)ケアビジネスパートナーズ 代表の原田匡です。
昨日、金沢(石川県)から東京に戻ってまいりました。
約2年ぶりの金沢セミナー開催でしたが、新たな出逢いや
ご縁を幾つもいただくことができました。
前向きな事業者様と触れ合うことは、私にとって
何よりの“元気の素”です。
沢山のエネルギーをいただけた、とても有意義な
時間でした^^
(ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!)
では、今日もメルマガの中身に入らせていただきます。
今日のSHINKAのテーマは、
「事業を創造・革新させる視点」についてです。
今日の視点──────────────────────────────
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■■「顧客志向」を考える。
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●最近、特にリハビリデイ等で、認定外高齢者向けのサービスの展開を検討されている事業者様に出会う事がよくあります。
●「この事業の目的は?」とうかがう中、多くの事業者様からの回答は概ね次の2点「地域でニーズがあるから」「将来、要支援・要介護者になるかもしれない方々と早めに接点をつくりたいから」に集約されるように思います。
●勿論、何が正しくて、何が間違い、という訳ではありません。ただ、私は、この話をうかがうたびに、同じく認定外高齢者向けサービスに取り組まれている経営者(A氏)の話を思い出します。
●A氏にとって認定外高齢者向けサービスを行うきっかけとなったのは、「既存ご利用者の願いを叶えたい」という想い、この一点だけでした。
●「特に要支援1の方は、運動機会を増やすことにより、認定を外す事が出来る可能性が高いし、ご利用者本人もそれを望んでいる場合が多い」「しかし、介護保険事業の枠組みでは、経営的にも要支援1の方に週1回以上来ていただく事は難しい」何とかこの矛盾を解決出来ないか、、、、そこから生まれたのが、「保険サービスとは別で週に1回、既存ご利用者向けに保険外で運動指導サービスを提供する」というアイデアでした。
●認定の入り口に立ったばかりの「要支援1」のご利用者にとって、週1回のサービス提供と週2回のサービス提供では、やはり、効果も全く変わってきます。事実、事業を進める中、元気になられ、認定が外れる方も実際に出てきたそうです。この結果を見たその他のご利用者も「私も元気になりたい」と、自然発生的にサービス利用者が増えていきました。
●どんどんご利用者が元気になる、、、とても素晴らしい取り組みですが、経営的には、「介護保険サービス利用者が減少してしまう」というマイナスのインパクトも生み出してしまいます。経営者であれば、この矛盾に悩むこともあるでしょう(当然だと思います)。しかし、A氏は、自らの軸をぶらしませんでした。
●「既存ご利用者の「元気になりたい」という希望を叶えるために始めたのだから、これが正しい姿(A氏の言葉))」。他方、経営者としては、理想だけでは事業を継続することは勿論出来ません。その後、しっかりと営業活動も展開し、「介護保険から卒業出来るデイサービス」「卒業後も運動指導を継続できるデイサービス」という新たな価値を地域に発信し続け、口コミも伴い、結果、「介護保険サービス」と「介護保険外サービス」が両輪となって事業全体が好転する、という善循環をA氏は見事に創り上げました。
●A氏の事例は、「顧客志向」という言葉の重要性や深さを我々に教えてくれているように思います。顧客のインサイト(≒内面に潜む本音)に焦点をあて、その顧客価値をぶらすことなく、事業として継続可能なモデルをどうやって創りあげるか。ここでどれだけ「妥協なく脳ミソに汗をかけるか」が、新たな価値を生み出す源泉となります。
●経営者の皆様は、既存事業、或いは新規事業の模索段階において、「ウチは徹頭徹尾、顧客志向を貫いている」と心から胸を張れるでしょうか?「大丈夫」と多くの方が頷かれていることと思いますが^^、もし、ドキッとされた方がいらっしゃれば、幹部も交え、一度、社内でじっくり振り返り、自社の今後の在り方について検討してみてもいいかもしれませんね。
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以上、何かのお役に立てれば幸いです。
今日は、都心で終日、打合せ&デスクワークです。
皆さんは今日、どんな1日を過ごされるのでしょうか?
では、今日も互いに頑張ってまいりましょう!
今朝もお付き合いいただき、ありがとうございました。